プロ野球キャンプ　久しぶりの有観客も…来場者伸びず　経済効果期待も地元からは落胆の声

賑わい期待も客足伸びず･･･

2022年2月1日に開幕したプロ野球キャンプは、2年ぶりに観客を受け入れての開催となった。
久しぶりの賑わいを期待していたキャンプ地だが、思うように客足が伸びず、新型コロナウイルスの根深い影響に地元からは落胆の声が上がっている。

プロ野球・阪神タイガースがキャンプを行っている沖縄・宜野座村。球場のスタンドには2021年は新型コロナウイルスの影響で入れなかったファンの姿がある。

ただ、球場のそばにある地元の飲食店が集う出店ブースの人通りはまばらだ。

宜野座村商工会・仲村伊由さん：
宜野座村の阪神キャンプっていうのが、コロナ禍前だと年間10万人が訪れていたところで、今は落ち着いてゆっくり見れるかなと思う

2021年は無観客での開催だったが、2022年は各球団、ワクチン検査パッケージや予約制を取ったほか、来場者の人数制限を設けて観客を受け入れている。

宜野座村商工会・仲村伊由さん：
プロ野球キャンプは目玉のイベントになっている中で、コロナになって人数制限があり、ちょっと入場客数があまり芳しくない

熱烈なファンが多いことで知られる阪神タイガース。宜野座村商工会によると、新型コロナ以前は、1日平均4300人が訪れていた阪神のキャンプ。
2022年は、2月1日から3日までの1日当たりの来場者は150人前後。この土日も合わせて700人ほどと、比べ物にならないくらい落ち込んでいる。

「感染対策しっかりしているので安心して」

経済効果を期待していた地元の事業者は肩を落としている。

飲食店事業者：
2年前からの顔なじみのお客様もだいぶ減ったっていうのを正直感じていまして、これくらい来るかなっていう予想があって調理・下準備とかしていましたが、全然ですね

飲食店事業者：
（客足は）10分の1くらいですかね、（感染対策のため）イスとか机がセットにできないので、お客さんにとっては不便かなと思ったりします

来場者数の伸び悩みは、県内の他球団のキャンプ地でも同様だ。宜野座村商工会の仲村さんは、「キャンプ地の感染対策はしっかりしているので安心してほしい」と呼び掛けている。

宜野座村商工会・仲村伊由さん：
観光客の方も沖縄がまん延防止になっているので、遠慮されている方もいらっしゃると思うので、この機会に沖縄県内の方に阪神キャンプを見て、出店エリアでおいしいものを食べていただいて、宜野座村の魅力を知っていただけたらなと思います

地域経済の立て直しに期待の大きい2022年のプロ野球キャンプ。依然として根深い新型コロナウイルスの影響に、地元は頭を抱えている。