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きょうだい喧嘩がなくなる部屋!?“一緒”と“ひとり”を両立する部屋アイデア【住まいコンサルタントまえうみさきこのお部屋の上手な使いかた】

OKITIVE 読者のみなさん、 こんにちは!
~幸せのカギはお部屋しだい!~住まいコンサルタントのまえうみさきこです。
毎回「お部屋の上手な使い方」をお伝えしてます♪

「きょうだい、できれば仲良く過ごしてほしい!」
親なら誰もが思うことですよね。
でも実際には、「一緒に遊んでほしいけど、ケンカも多い…」「それぞれの時間も大事にしたい…」と、ちょっとしたジレンマに悩むことも多いのではないでしょうか。
今日はそんな「一緒」と「ひとり」のバランスを空間でどうつくるか考えてみたいと思います。
きょうだいゲンカの多い、幼児期から中学生までの年齢を対象としています。
年齢差で変わる”ちょうどいい距離感”
きょうだいの関係は、年齢差で大きく変わります。
年齢差が小さい(1〜3歳差)
遊びの内容が似ているので、一緒のスペースでワイワイ楽しめます。
ただし「取り合い」が勃発しがちなので、それぞれが「自分のもの」とわかる収納やコーナーを作っておくと安心です。

年齢差が大きい(4歳以上)
上の子は勉強や趣味に集中したい、下の子はまだまだ遊びたい、などニーズが分かれてきます。
ここでは「ゾーン分け」がカギ。
上の子が「邪魔された!」と感じない空間の仕切り方がポイントです。
下のイラストは、姉(12歳)・弟(6歳)の2人部屋を改善した例です。
改善前、お姉ちゃんは弟に勉強を邪魔されて悩んでいましたが、中央に間仕切り家具を置き、机の向きも互いに目線が合わないようにしました。
シェルフたったひとつで、空間に境界線ができました。

”一緒”を楽しめるリビングの工夫
家族が集まるリビングは、きょうだいの「一緒」を育む場所にぴったりです。
広めの遊びスペースを確保
ラグやプレイマットを敷いて、おもちゃやボードゲームを並べておけば、自然と「一緒に遊ぼう」が始まります。

思い出を飾る場所をつくる
二人で作った作品や写真を棚に飾ると、「一緒にやったよね」が目に見える形で残ります。
ケンカ防止にも効果的です。

収納に工夫
「上の子用」、「下の子用」と分けつつ、あとひとつ「共有のもの」のスペースを確保します。
色やラベルを使えば「これは自分の」「これはみんなの」と一目でわかります。

”ひとり”を守る子ども部屋の工夫
部屋を共有しているきょうだいでも、「自分の空間」を持てると安心感が生まれます。
家具でゆるやかに仕切る
本棚やシェルフを使って“見えない壁”をつくるだけでも、心の距離感がちょうどよくなります。

ベッドを秘密基地に
お気に入りのぬいぐるみやライトを置けば、居心地バツグンです。
ぞうすれば、ベッドは、それぞれの「自分だけの城」に早変わり。

デスクの向きで気持ちも変わる
机を並べれば一体感がうまれ、背中合わせなら集中しやすい環境がつくれます。
性格や学習スタイルに合わせてアレンジしてみてください。

年齢とともに変わる空間の使い方
•幼少期は「一緒」がメイン。親の目が届くリビングで仲良く。
•小学生になると「一緒」と「ひとり」の両立が必要に。
•思春期は「ひとり時間」が大切に。できれば個室を、難しければ心理的に区切れる工夫を。
「成長に合わせて空間も変わる」ことを意識しておくと、ぐんとラクになります。
ケンカを減らすために
きょうだいげんかの多くは「取り合い」から。
•同じおもちゃを2つ用意する
•タイマーで交代ルールを決める
•それぞれが落ち着ける「逃げ場」を確保する
こうした小さな工夫が、日々の平和を守ってくれます。
”一緒”と”ひとり”のバランス
きょうだいの仲良し空間づくりは、「一緒」と「ひとり」のバランスがカギ。
一緒に遊ぶことで育まれる協調性も、一人の時間で育つ自立心も、どちらも子どもにとって大切な宝物です。
「完璧な正解」はありません。試行錯誤しながら、ご家族に合った心地よさを探してみてくださいね。
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