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まだ勝ち星がないキングス。リーグまたぎ開幕3連敗…岸本隆一が「沸点にいくまでが早い」というコメントに込めた課題感とは
つまり、「沸点にいくまでが早い」
大きな流れや勢いを醸成するためには、我慢を続け、そのチャンスが来た瞬間に一気にプレーの熱をピークに引き上げ、それを維持して相手を飲み込む必要がある。つまり、「沸点にいくまでが早い」とは、チャンスを迎える前の我慢が継続できなかったり、ピークに上がり切る前にターンオーバーで断絶してしまったりすることを示しているのだろう。
昨シーズンの話になってしまうが、例えば、今年3月にあった天皇杯決勝が分かりやすい事例だ。
キングスはアルバルク東京を相手に60-49という稀に見るロースコアゲームを制したが、その時はひたすらディフェンスとリバウンドで我慢を続け、最後の最後にルーズボールを繋いでからの小野寺の3ポイントシュートや岸本の勝負強いレイアップシュートで勝負を決めた。
シーズンが変わって新チームとなってはいるが、キングスの際立った我慢強さ、接戦での強さこそ、相手が最も嫌がる要素であることに変わりはないはず。岸本が「悔しいですけど、しっかりと受け止めて、ここからまた何ができるか。BリーグもEASLも続いていくので、必ず活路を見出して前進していきたいと思います」と言ったように、課題と向き合いながら“らしさ”を取り戻したい。
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