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長嶺 真輝

長嶺 真輝

琉球ゴールデンキングス、3連勝で良化の兆し…アルマ電撃退団後の変化と「Mr.everything」ランダルが照らす再構築の道

「心穏やかに…」岸本隆一がアルマ退団時に感じたコト

琉球ゴールデンキングス、3連勝で良化の兆し…アルマ電撃退団後の変化と「Mr.everything」ランダルが照らす再構築の道
記者会見に臨む岸本隆一(長嶺真輝撮影)

また序盤戦の話に戻ってしまうが、10月中旬から昨シーズンのリーグ新人賞に輝いた脇真大の負傷離脱も続く。だからこそ、アルマの退団がチーム力をさらに削いでしまう懸念があった。

その時、チームはどう受け止めたのか。キングスの精神的支柱である岸本は「突然の出来事でもあったので…」と切り出し、こう続けた。

「ケヴェが退団した時、バスケットのことどうこうというのは本当に思わなくて、彼がこれからの人生で心穏やかに、活力を持って進んでいってほしいということを一番に思いました。チームがこうなっていくのかな、ああなっていくのかなというよりも、今いるメンバーで、自分たちが持ってる力をもう一回認識してプレーしていくことが大事かなと直感的に思いました」

退団の理由は明かされてはいないが、1シーズンと少しの期間を共に過ごした仲間の将来に心を寄せるのは自然な感情だろう。
 
一方で、アルマが抜けたことによるダメージは確実にあったはず。特に大きな懸念点はゴール下の支配力の低下だった。岸本も「彼がいたことによってつないできたリバウンドだったり、ペイントエリア周辺のプレーは補わないといけない部分」との認識を示す。

その点において、岸本が「ウイングの日本人選手が意識高くリバウンドに絡んでいて、少しずつ結果が伴ってきています」と指摘した通り、松脇圭志や小野寺祥太、佐土原遼らを中心にリバウンドへの積極性が明らかに増している。

数字の面でも、アルマが不在となってからの直近6試合のうち、4試合で日本人選手の合計リバウンド数が10本を超えた。

「できる範囲で、みんながプラスアルファの努力をする状況が生まれていて、それがいい循環を生むきっかけになると思います。その中に自分もしっかり入っていって、チームがより良くなるためのことを模索しながらやれたらと思います」

穏やかな表情を浮かべ、岸本はそう続けた。

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