公開日
長嶺 真輝

長嶺 真輝

琉球ゴールデンキングス、3連勝で良化の兆し…アルマ電撃退団後の変化と「Mr.everything」ランダルが照らす再構築の道

相思相愛で短期契約したランダル「チームの力になりたい」

琉球ゴールデンキングス、3連勝で良化の兆し…アルマ電撃退団後の変化と「Mr.everything」ランダルが照らす再構築の道
試合中、岸本とコミュニケーションをとるランダル(長嶺真輝撮影)

アルマが抜けた穴を埋めようとしている段階でランダルが加入したこともチームを勢い付ける要因となった。合流したてでコートに立った越谷との2連戦はいずれも二桁得点を記録し、富山戦はディフェンスやまわりを生かすプレーで存在感を見せた。

緊急事態における短期契約だが、オファーを受けた時点で本人に迷いはなかったという。

「(オファーがきた時は)素晴らしいフィーリングでした。またキングスに戻ってこられることはうれしかったし、マクヘンリーACや岸本、小野寺、あと桶谷HCは以前チームメイトだったので、即答でした」

マクヘンリーACと岸本はキングスで、桶谷HCと小野寺は岩手時代に共に戦った。桶谷HCも選手を探す中で「コーチ陣みんな満場一致でした。『スクーティー(ランダル)いるじゃん』という感じで。特にマックはすごい乗り気でした」と明かす。相思相愛の関係で成り立った緊急補強だった。

ただ、移籍してすぐにチームに馴染めるほど連係は容易ではない。チームづくりが深まっているシーズン途中ではあれば尚更だ。だからこそ、ランダルはコート上でよくチームメイトに話し掛ける。

特にチームオフェンスの中心にいる岸本、ヴィック・ローとのコミュニケーションは多い。「この2人は特に自分のことを信頼してくれている選手だと感じています。自分が常にオープンであることやリーダーシップを意識しながら、彼らとコミュニケーションを取っています」と言う。

富山戦では19分24秒の出場で1得点にとどまったが、意に介していない。「毎試合展開は違うので、そこを注視しています。今日(富山戦)は日本人選手やロー選手がすごくいいフィーリングでゲームに入れていたので、彼らに重きを置いてプレーできればと思っていました。自分がリーダーシップを発揮するのか、ベンチから鼓舞することが必要なのか、その都度判断しながらチームの力になりたいです」と冷静に語る。

豊富な経験に支えられた柔軟性は、今後の試合でも必ず生きてくるはずだ。

OKITIVE公式インスタグラムはこちら!
OKITIVE公式インスタグラムはこちら!

あわせて読みたい記事

あなたへおすすめ!