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長嶺 真輝

長嶺 真輝

「キングスとファイナルで戦えたら」最高峰の舞台に戻ってきた伊佐勉HC…“B1の変化”への適応と新天地・京都でのやりがい

「ディフェンスで成功体験」もオフェンスに課題感

「キングスとファイナルで戦えたら」最高峰の舞台に戻ってきた伊佐勉HC…“B1の変化”への適応と新天地・京都でのやりがい
「ディフェンスで成功体験」もオフェンスに課題感

「前半は強度が全然上がらなくて、岸本君を中心にキングスに遊ばれていたと思います」

15日の初戦後、伊佐HCは冒頭の試合総括でそう語った。

岸本には同じく沖縄出身の渡辺竜之佑が主にマッチアップしたが、2試合で平均19.0点を献上。その他の選手にもバランス良くスコアを重ねられ、いずれの試合も第2クオーターから徐々に引き離されて敗れた。

一方で、高い位置から激しいプレッシャーを仕掛けてスティールを奪ったり、アップテンポな展開からイージースコアを決めたりする場面も随所に見られた。これらは、伊佐HCが各チームを渡り歩く中で磨き上げてきた得意のスタイルだ。

11月は連勝を含む3勝を挙げ、表現したいバスケットボールがチームに浸透しつつある。伊佐HCも確かな感触を語る。

「スティールやトラップはここ数試合で成功体験ができてきているので、感覚は掴んできてると思います。ディフェンスは毎試合成長が見られます。1対1のバトルの強度でスペースを空け過ぎてしまう時があるので、隆一のような選手にはボディアップをしながら守りたいです」

その反面、開幕時からのオフェンスの課題は続く。1試合平均15.6回とリーグで3番目に多いターンオーバーの数である。相手のプレッシャー強度が上がった時に人とボールの流動性が落ち、ミスが頻発するため、最も改善が必要な部分だ。

京都は昨シーズン、33勝27敗で西地区3位となり、2シーズン前の同地区最下位からジャンプアップしたチーム。伊佐HCも序盤戦の5勝という成績は「もちろん思い描いたものではない」と苦しい胸の内を明かす。一方、「でも、これが今の実力かなと思ってます。ディフェンスは毎試合良くなっているので、強度も含めてコンスタントに出せるようにしていきたいです」と冷静に今後を見据える。

オフェンスについても「(1試合で)70点くらいしか取れていないので、このバイウィークでプレーセットも含めて見直しをしながら、もうちょっとシンプルに点が取れるようにやっていきたいなと思います」と改善を見通した。

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