体の芯からぽっかぽか♪料理人歴40年以上のシェフが辿り着いた、ヌチグスイスープと酵素玄米のお店「シェフ＆ベジタ」（糸満市）

体の芯からぽっかぽか♪ヌチグスイスープと酵素玄米のお店「シェフ＆ベジタ」（糸満市）

那覇空港から車でおよそ20分。懐かしさと新しさが混在する糸満市場いとま～るの一角に店を構える「シェフ＆ベジタ」。
店主・上原学さんは糸満市出身。高校卒業後、地元を離れ、さまざまな洋食レストランで経験を積み、気づけば料理の道40年以上。再び生まれ育った糸満に戻り辿り着いたのは「一杯のトマトスープと酵素玄米で人を元気にすること」でした。

「シェフ＆ベジタ」には医師や看護師、スポーツ選手、ミュージシャンなど、幅広い職業の方が噂を聞きつけ訪れています。
なかには海外から調べてお店に来てくれるお客さまがいらっしゃることも多く、「シェフ＆ベジタのごはんが好きな方が来てくれるのはとてもうれしい」と笑みを浮かべながら教えてくれました。

今回は「シェフ＆ベジタ」のヌチグスイスープと酵素玄米のセット（税込1000円）をいただきました！セットにするとシークヮーサーウォーターがついてきます。

料理人歴40年以上のシェフが辿り着いた、元気の源となる「シェフ＆ベジタ」のスープ

土地で育ったものをいただくことで、気候や風土に寄り添い、健やかに過ごせると信じている店主・上原学さん。お店で使用している野菜は沖縄県産のトマト、美らキャロット、玉ねぎ、キャベツ、ごぼう、ネギ、生姜、島ニンニク。そのほか、季節の移ろいに合わせ、旬の野菜が加わる日もあるそうです。
素材が持つ力を活かすため、味付けは塩だけ。2時間じっくりゆっくりと煮込み、注文を受けてから2種類の味噌を合わせ、仕上げのひと手間を加え完成です。

野菜の旨味がじんわりと広がり体の奥までそっと染み込んでいくような、ほっと息がほどける一杯です。
スープのアクセントになっているのは島ニンニク。一般的なニンニクに比べて香りが強く、スープが運ばれてきた瞬間にふわりと漂う香りが食欲をそそります。

スープを飲んでいる最中から、体がぽかぽかと温まる反応も楽しみながらいただいてくださいね。

糸満市場いとま〜る内にある「シェフ＆ベジタ」

色鮮やかな野菜のイラストと、トマトスープの絵が目印の「シェフ＆ベジタ」。

話をうかがうと、絵を描いたのは店主・上原学さんの同級生。東京で30年以上にわたりメイクアップアーティストとして活躍してきたアーティストなのだそうです。
下書きもせず、思うままに描き上げたタッチには、勢いだけではなく、“お店のコンセプトまで汲み取った長い友情”が宿っているように感じます。

カウンターにはオーガニックバナナがぶら下がり、どこか海外の市場を思わせるラフな空気。絵の世界の延長線にいるような気持ちになります。

「シェフ＆ベジタ」のメニュー表

「シェフ＆ベジタ」のメニューは、ヌチグスイスープと酵素玄米の2つのみ！
ヌチグスイスープと酵素玄米の組み合わせは、店主・上原学さんが料理人生40年のなかでたどり着いた答えです。

取材中は、酵素玄米をテイクアウトする方や、ヌチグスイスープを注文する方、イートインではヌチグスイスープと酵素玄米セット（税込1000円）を選ぶ方が多く見られました。
訪れたお客さまのなかには毎週通われている方もいて、根強いファンが多いと感じました。

「シェフ＆ベジタ」の4日かけて作った酵素玄米

店主・上原学さんの酵素玄米は、なんと4日間かけて作られています。
まず丸1日玄米を水に漬け、栄養価の高い小豆と黒米、天日塩を合わせて炊きます。炊き上がった玄米は、72度に保った状態で3日間じっくり温度をキープしながら発酵させて提供しています。

時間をかけることで玄米がやわらかくなり、食べやすくもなるのだそう。仕上げにゴマをふりかけて完成。ゴマと天日塩が玄米の旨味をグッと引き出しています。

さきほどのヌチグスイスープと酵素玄米を合わせてリゾットみたいに食べると相性もよくおすすめです！

人のためにあるお店「シェフ＆ベジタ」

取材中、店主・上原学さんは、高校卒業後に県外での修行を終え、沖縄に戻ったときのある編集長との出会いを話してくれました。

1985年の糸満市には、獲れたての新鮮な魚をさばき、おしゃれに盛り付けるレストランはほとんどありません。「レストランをオープンした当初は人が全く来ない日があり、近所の方に『沖縄そばを作らないと人が来ないよ』といわれた日もあります。いまでは笑い話ですね」と楽しそうに振り返っていました。

修行を積んだ上原学さんの料理は、盛り付けも味もすぐに評判となり、ある日プライベートで訪れた全国誌の編集長の目に留まり、すぐに雑誌で紹介されました。

その後、上原学さんを中心としたレストランは次第に規模を広げ、那覇に移転。再び糸満市に戻り、さらに豊見城市でも営業をはじめ、順調に日々を重ねていました。
しかしある日、体調を崩して医師から即入院・即手術の話を告げられます。「成功するかどうかもわからない手術に踏み切るより、まず自分自身で生活習慣を見直したい」と決意し、栄養学やマクロビオティックの勉強をはじめました。

そして辿り着いたのが、現在の「シェフ＆ベジタ」のヌチグスイスープと酵素玄米です。
上原学さんは、「シェフとしての腕を評価されるよりも、訪れる人の体のことを考えると、健康になってもらえて、僕のつくるごはんをまた食べたいと思ってくれたらそれで十分です」と語ってくれました。

みなさんいかがでしょうか。ぜひ1度はシェフの辿り着いたスープと酵素玄米、味わってみませんか？

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