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国仲涼子が感じたドラマ「終幕のロンド」の前向きな力「“いま”を大切に生きる」
フジテレビ系列にて毎週月曜よる10時から放送中のドラマ『終幕のロンド』。
遺品整理をテーマに、別れ、そして残された者たちの人生を描くこの作品で、物語の鍵を握る「森山静音」を演じているのが、沖縄県出身の女優・国仲涼子さんです。
作品を通して国仲さんはどのように向き合ったのか。深く、そして温かい眼差しで語られる言葉の数々をお届けします。
目次
国仲涼子さんの会いたい人とは
出会いがあれば、いつかは訪れる別れ。『終幕のロンド』という作品は、その普遍的なテーマに光を当てます。この作品を通して、人生の中で、もう一度会いたい人はいますか、という問いに、国仲さんは少し間を置いて、優しい表情で語り始めました。
「そうですね、祖父母に会いたいかな。私が東京に出る前に亡くなってしまったので。私が子供が生まれて、おじいちゃん、おばあちゃんに会わせてあげたいな、とよく思いますし…。また会いたいですね。」
さらに、女優としてのキャリアの原点ともいえる作品で出会った人々への想いも口にします。
「あとは、NHK連続テレビ小説『ちゅらさん』の母親役で共演した田中好子さん、おばぁ役の平良とみさんにも会いたいですね。」
「モノというより思い出を作っていきたい」
ドラマでは、故人が遺した「モノ」に込められた想いが丁寧に描かれます。国仲さん自身にとって、大切な品は何かを伺いました。
「私のことじゃなくて、やっぱり子供関係になるのかな?子供の写真とか」
そう語りつつも、彼女が本当に大切にしているのは、形あるものではないようです。
「でも、最終的には、お金とかそういうものじゃなくて、その時の子供たちの思い出とかが一番最後に残ると思うので。モノというより、今のうちに、もっともっと子供たちとの思い出を作っていっていきたいなとは思っています」
「草彅さんの優しさとか雰囲気に、本当に救われてる」
ドラマの撮影現場は、主演の草彅剛さんが持つ温かい雰囲気によって、明るく前向きな空気に包まれていると国仲さんは語ります。
「主演の草彅さんの内面から出てくる優しさとか雰囲気とか、本当に周りの人たちを癒してくれる笑顔とか、それに結構救われてる部分が大きいので。私も勉強になりますし、すごく人間性が出て、毎回癒されています。」
遺品整理というテーマは、描き方によってはどこまでも暗い話になり得ます。しかし、今ドラマのように、そうならず、どこか温かく前向きな気持ちにさせてくれるのは、草彅さんの存在が大きい、と国仲さんは言葉を続けます。
「草彅さんがすごくムードメーカーで、現場を盛り上げてくださるので、それに皆さん救われていると思います。草彅さんのあの独特な雰囲気で、暗くならならずに、すごく前向きな作品になっていると思ってます」
「”いま”という時間を大切にして生きることで」
この作品を通して感じたことを伺いました。
「このドラマは遺品整理を軸に、さまざまな視点から物語が紡がれていきます。遺品整理という仕事はとても尊く、誰にでも務まるものではありません。作品を通して感じたことは、決して暗い物語ではなく、“いま”という時間を大切にして生きることで、きっと後悔の少ない日々を送れるんじゃないかな、ということです。」
一つひとつの質問に、誠実な言葉で答えてくれた国仲さん。彼女の凛とした佇まいの奥にある、人や故郷への温かい想いが伝わるインタビューとなりました。
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