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舘 幸子

舘 幸子

“神々が住む島”沖縄の浜比嘉島で”食”と”空間”を丸ごと味わう!「Bistro CRinn(ビストロ シーアールイン)」(うるま市)

“神々が住む島”沖縄の浜比嘉島で

沖縄本島から海中道路を渡ったうるま市の浜比嘉島は、車で20分もあればぐるっと回れるほどの小さな島。“神々が住む島”と称されるこの地は、島全体がどこか 神秘的な静けさに包まれ、訪れる人々に特別な空気を感じさせてくれます。そんな浜比嘉島に2025年5月、ひっそりと存在感を放つレストランBistro CRinn(ビストロ シーアールイン)が誕生しました。

目次

手間を惜しまない「海老のビスク」

“神々が住む島”沖縄の浜比嘉島で

“ビスク”と聞いてピンと来ない人も多いと思いますが、ビスクはフランス料理の名称のひとつで、甲殻類を使ったクリームベースのスープのことを指します。 手間がかかるため家庭料理で登場することは少なく、限られたレストランでしか味わうことができない贅沢なスープです。

“神々が住む島”沖縄の浜比嘉島で

Bistro CRinnで味わえるのは、赤海老を使った海老のビスク。身を取り除いた“頭”や“殻”をフライパンで水分を飛ばすように乾煎りをし、玉ねぎや香味野菜を加えて白ワインで香りを引き出した後、トマトやニンジンを加えて煮込み、ミキサーで滑らかなペースト状に仕上げます。さらに濾して牛乳と生クリームを加え、味を整えたら完成です。

“神々が住む島”沖縄の浜比嘉島で

さらりとした口当たりですが、ひと口含むと甲殻類の香ばしさと甘み、濃厚な旨味が一気に広がります。トマトの酸味が抑えられていることで牛乳や生クリームのコクが感じられ、飲み進めるほどに舌と心が満たされていくようなリッチさがあります。
スープというよりも、海老のエッセンスをそのまま味わっているような感覚に近いかもしれません。

民家から生まれた、おしゃれな空間

“神々が住む島”沖縄の浜比嘉島で

かつては民家だった建物をリノベーションした店内は、天井や壁を剥がし、あえて素材感を残した“未完成の美”が特徴。どこか懐かしくも新しい空気が漂い、訪れた人から「ジブリの世界みたい」と表現されることも多いそうです。

“神々が住む島”沖縄の浜比嘉島で
“神々が住む島”沖縄の浜比嘉島で

店内に置かれた家具や雑貨、アンティーク小物、カトラリーは、25年以上の沖縄暮らしの中で、和久井さんが少しずつ集めて実際に使ってきた私物たち。

“神々が住む島”沖縄の浜比嘉島で

例えば、フランスを代表するシルバーメーカー「クリストフル」のカトラリーは1本2万円近くする高級品ですが、和久井さんは年月をかけて買い揃え、現在Bistro CRinnで使用しています。

ランチもディナーも楽しめる島のビストロ

“神々が住む島”沖縄の浜比嘉島で

浜比嘉島や周辺の島々には宿泊施設こそあるものの、夜に営業する飲食店はほとんどありませんでした。そんな状況を変えたのがBistro CRinn。夜は予約制ながら、ディナーも楽しめる貴重な存在として人気を集めています。

“神々が住む島”沖縄の浜比嘉島で

店名は、店主の和久井蘭子さんが以前うるま市で運営していた宿泊施設「CRinn」に由来しています。今後敷地内でも再び宿を手がけたいという構想もあり、その名を残し、レストランであることが伝わるように、Bistro CRinnと名付けました。

“神々が住む島”沖縄の浜比嘉島で

ランチタイムは、前菜とメイン料理、アイスティーがセットになっています。メイン料理はパスタやビーフオニオングラタンスープ、ビーフシチュー、カレー、今回紹介した海老のビスクなどがありますが、季節によって内容が変わるので、インスタグラムをチェックしてみてくださいね。

もうひとつの主役はパスタ

“神々が住む島”沖縄の浜比嘉島で

Bistro CRinnのパスタも欠かせない存在です。
「パスタはどこでも食べられるのだから、ここで出さなくても良いのでは?」と考えていた和久井さんですが「和久井さんの作るパスタは他では食べられないから、絶対に出したほうがいい」というスタッフの後押しもあり、3種類の“本日のパスタ”を提供しています。

“神々が住む島”沖縄の浜比嘉島で

中でも人気なのが、ポルチーニ茸のクリームパスタ。味に奥行きを加えるため、細かく刻んだ玉ねぎとにんにくを時間をかけてじっくり炒め、その“ベース”に水で戻したポルチーニと戻し汁、マッシュルームを合わせてコクと香りを重ねます。
派手さはありませんが、シンプルで深みのある味わいは評判が良く、リピーターも続出です。

店主・和久井さんの歩んできた道

“神々が住む島”沖縄の浜比嘉島で

店主の和久井さんは、東京で美容メーカーのアーティストとして活動した後、フードスタイリングの現場にも携わってきました。若い頃から海外に興味があり、各国をバックパッカーとして巡り、フランスでは料理修行も。その後も世界各地を訪ね、土地ごとの味を身体で覚えてきました。
沖縄に移住してからは、瀬底島で宿を運営していましたが、コロナ禍で宿泊業が止まってしまい、料理教室やキッチンカーへと形を変えながら料理を続けてきました。
「待っているだけではなく、自分から動く」というスタンスは今も変わらず、現在もBistro CRinnを運営しながら、並行してキッチンカーでの出店も続けています。

“神々が住む島”沖縄の浜比嘉島で

浜比嘉島は、20年以上前から「いつか住みたい」と心にあった場所。「でも、住みたいと思って住める場所ではないからね」と話す和久井さん。タイミングと縁が重なり、今はこの土地に落ち着いています。
穏やかな空気が流れる浜比嘉島の地で、想いの詰まった料理とともに過ごす特別なひととき。Bistro CRinnは、訪れる人の五感と心を静かに満たしてくれるはずです。

Information

“神々が住む島”沖縄の浜比嘉島で
Bistro CRinn
住所
〒904-2316
沖縄県うるま市勝連比嘉618−5
電話
090-3793-8603
営業時間
11時〜14時半(ラストオーダー14時)/18時〜22(夜は予約制)
定休日
水曜
駐車場
あり(7台分)
クレジットカード・電子マネーの利用
不可(準備中)
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