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長嶺 真輝

長嶺 真輝

プロ野球キャンプ、注目の「沖縄県勢」をピックアップ‼︎ 25年ブレイク組、“王者”沖縄尚学OB、気鋭の本格派ルーキー…

『沖縄プロ野球キャンプ』キャンプイン直前情報!2026年の見どころや限定グッズを一挙公開

2月いっぱい、今年も沖縄全域がプロ野球一色に染まる。

 セ・リーグの阪神、DeNA、巨人、中日、広島、ヤクルト(2025年の順位が高い順)、パ・リーグの日本ハム、楽天、ロッテ(同)のNPB9球団が県内各地で一斉に春季キャンプを行い、新シーズンに向けて力を蓄える。沖縄の温暖な気候と充実した練習環境は、もはや日本球界にとって欠かせない存在と言っていいだろう。

 憧れのトップ選手を間近で見ようと、球場周辺には連日多くのファンが詰め掛け、沖縄経済にもたらす影響もきわめて大きい。シンクタンクのりゅうぎん総合研究所によれば、2025年の経済効果は過去最高の224億2100万円に達した。観光のオフシーズンにある沖縄にとっても、重要な一大イベントだ。

 そんな「冬の風物詩」を、地元の期待を一身に背負い、強い覚悟を持って迎えるのが沖縄県出身の選手たちである。

 昨年ブレイクを果たした大型スラッガーや、開幕投手として完封勝利を収めた期待の右腕、ドラフト3位で夢のプロ入りを果たした本格派左腕…。注目の県勢選手を紹介する。

目次

スラッガーのリチャード(巨人)、覚醒の兆しを「確信」へ

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写真提供:読売巨人軍那覇協力会

真っ先に触れたいのが、ついにスラッガーとして覚醒の兆しを見せ始めたリチャード(巨人、内野手)である。

 2017年にソフトバンクから育成3位で指名された。身長189cm、体重123kg。迫力のある体格に違わず、二軍が戦うウエスタン・リーグで本塁打を量産するなど、パワー面は折り紙付き。三振の多さなど課題こそあれど、豪快なスイングを地道に磨いてきた。

 そして昨年5月、巨人にトレードで加入すると、移籍後初戦でいきなり本塁打を放つ。シーズンを通し、自己最多の77試合に出場して253打席に立ち、こちらも自己最多の11本塁打、39打点を記録した。

 長年、チームの主砲を張った岡本和真がMLBのトロント・ブルージェイズに移籍した巨人にとって、その後継を期待される一人だ。覚醒の兆しを「確信」に変え、伝統ある球団の中軸に定着したい。

 ちなみに、リチャードは昨夏の甲子園で初優勝を飾った沖縄尚学高校の出身。沖縄でキャンプを張るチームの中では岡留英貴(阪神、投手)、仲田侑仁(広島、内野手)も母校を同じくする。残念ながら、仲田は宮崎県である2軍キャンプに参加するが、岡留は具志川野球場である2軍キャンプのメンバーに入っており、県内で姿を見られる。

 昨年、甲子園、そして沖縄を大いに沸かせた沖縄尚学高校の後輩たちの活躍に刺激を受け、OBたちがさらなる成長を遂げてくれることに期待したい。

最速150キロ超の右腕、中継ぎで台頭した宮城滝太(DeNA)

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リチャードと同じく、育成出身ながら昨年ブレイクを果たしたのが宮城滝太(DeNA、投手)だ。

 2018年に育成1位で入団し、プロ初登板は2023年。表舞台に立つ前に体づくりや体重移動の感覚を磨き、直球の最速は150キロを超えた。カーブやフォークなどキレのある変化球を織り交ぜ、打者を打ち取る。

 成長が認められ、昨年はキャリアハイの50試合に登板。中継ぎとして一気に頭角を表し、防御率2.09で4勝1敗14ホールドを記録した。

 首脳陣の信頼を確固たるものとし、ブルペンの柱になるためにも、2026年は勝負の年となる。地元沖縄で鍛錬を積み、さらなる飛躍を遂げたい。

 宮城は嘉手納野球場である2軍キャンプでスタートする。昨年、防御率2.95で4勝3敗だった平良拳太郎、俊足を武器とする外野手の神里和毅も同じく嘉手納キャンプのメンバーに入っている。彼らの勇姿をまとめて見に行くのは一興だろう。

鮮烈な“開幕完封”を果たした金村尚真、ローテ定着を

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写真提供:北海道日本ハムファイターズ名護協力会(名護市商工会)

本島北部に足を向けると、昨年パ・リーグ2位につけた日本ハムがエナジックスタジアム名護ではキャンプを張る。ここで取り上げたいのが、近年の成長ぶりが際立つ右腕の金村尚真である。

 2022年に2位で支配下指名を受け、富士大学からプロ入り。1年目こそけがに悩まされたが、2年目は29試合に登板して7勝6敗、防御率2.38と飛躍を遂げた。

 3年目となった昨年は開幕投手に抜擢され、鮮烈な完封勝利で晴れ舞台を飾る。ちなみに、これがプロ初完投だった。この年は28試合に登板して5勝7敗、防御率2.93。シーズン終盤はリリーフにまわり、5ホールドも記録した。直球とスプリット、スライダー、カットボールなどを駆使し、相手に的を絞られせない投球が魅力だ。

 キャンプでは、直球や体づくりといった土台をさらに強固なものとし、シーズンを通して先発ローテーションを守れる力を身に付けたい。その底上げができれば、自身初の二桁勝利も夢ではないはずだ。

 日本ハムでは、プロ11年目を迎えるベテラン左腕の上原健太も1軍キャンプに帯同する。先発投手としてキャリアを築いてきたが、昨シーズン途中にリリーフとしての地位を確立し、27試合に登板して13ホールド。新たな境地を切り開けるか。

期待のルーキー山城京平(巨人)、地元で助走をつけられるか

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写真提供:読売巨人軍那覇協力会

最後に主要な注目選手として触れたいのが、昨年のドラフトで巨人から3位指名を受けた山城京平である。

 身長174cmと小柄ながら、ゆったりとしたフォームから最速154キロの直球を放る本格派左腕。カーブやカットボールなど多彩な変化球を持つ。興南高校を卒業後、進学した亜細亜大学時代には、昨春の東都大学リーグで防御率1.39と最優秀防御率を獲得した。素材の良さは折り紙付きだ。

 1月28日から宮崎県である合同自主トレに参加し、そのまま2月1日からの1軍キャンプにも名を連ねる予定だ。2月14日から沖縄セルラースタジアム那覇で始まる1軍の那覇キャンプに帯同できるかは自分次第。早速プロとして凱旋し、1年目の飛躍に向けて地元で助走をつけてもらいたい。

 巨人では、長年正捕手としてマスクを被り、侍ジャパンにも選出されるなど存在感を放ってきた大城卓三も見逃せない。2024年から打撃不振に苦しみ、2025年は甲斐拓也の加入や岸田行倫の台頭もあり、キャリア最少の56試合の出場にとどまった。打撃の不調からどう抜け出すか、キャンプで答えを見つけ出したい。

 その他、沖縄県勢では金武町ベースボールスタジアムで行う楽天の1軍キャンプに平良竜哉(内野手)、久米島野球場である2軍キャンプにワォーターズ璃海ジュミル(内野手)が名を連ね、オキハム読谷平和の森球場で実施される中日の2軍キャンプに仲地礼亜(投手)が参加する。

 直近2025年のドラフト組では、巨人5位の小濱佑斗(内野手)、同育成5位の知念大成(外野手)も那覇キャンプに帯同する可能性が無きにしも非ず、といったところだろう。

 それぞれに課題を抱えながら、目標に向かって自分自身と向き合う県勢選手たち。沖縄キャンプは、新たな1年に向けて力を磨き、次のステージへと足を踏み出していくための重要な期間となる。ぜひ球場に足を運び、熱いエールで背中を押してもらいたい。

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