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やんばるの森に空から舞い降りた?「Cafe天の船(てんのふね)」で味わう100%そば粉の究極のガレット&クレープ(本部町)
本部町伊豆味(いずみ)。やんばるの森を背に突如として現れた巨大な白い建造物。一度見たら忘れられない施設の名は「Cafe天の船(てんのふね)」。100%そば粉にこだわったグルテンフリーのガレットとクレープを楽しめるカフェです。
建築家・尾形欣一氏の美学が細部まで宿るこの場所は、単なる飲食店という枠を超え、五感すべてで「非日常」を味わうための聖域。看板メニューの「ヤンバル・ガレット」を筆頭に、店主の並々ならぬこだわりが詰まった、旅の目的地にふさわしい一軒をご紹介します。
目次
コンクリートの「宇宙船」が放つ温もり
駐車場から約100mほど、眺望が開けた先に鎮座する建物の外観を目にした瞬間、誰もが息を呑むはずです。
無機質なコンクリートでありながら、どこか布のような柔らかい質感を湛えたフォルム。店主の及川智洋(おいかわ・ともひろ)さんと玲子(れいこ)さんご夫妻のご自宅兼「Cafe天の船(てんのふね)」です。
思わず見入ってしまうこの独創的な設計を手がけたのは、宮城県仙台市を拠点とする家具・空間デザイナー・尾形欣一さん。仙台市郊外、泉ヶ岳山麓の森の中にある尾形氏の自宅兼ギャラリー「OGATA YAMA(オガタヤマ)」に感銘を受けた店主は「この世界観を沖縄に作りたい」という熱意で仙台から職人を招き、1年掛けて同じ意匠をやんばるの森の中に作り上げました。
中はまるで、洞窟に入ったかのような雰囲気。コンクリートなのに直線部分がひとつもありません。曲線で構成された空間、かつ布のようにシワや凸凹がある。
無機質なはずなのに、温もりを感じる不思議な空間です。壁の始末やドア、窓枠のひとつひとつ。細部まで自由な心が宿っています。
モードの世界に長らく身を置いていたという玲子さん。その感性が、店内の至る所に散りばめられています。
例えば、フランスで購入したというジャガード織りの生地で作られたランチョンマットや、自ら木工で制作したコースターやトレイなど。「作り手の体温」を感じるアイテムが混ざることで、アーティスティックな空間に心地よいくつろぎと調和が生みだされています。
「撮影だけでも」と思われるかもしれませんが、店内に立ち入ることができるのは「カフェを利用するお客様のみ」。席数に限りがあるため、事前の予約を強くおすすめします。
予約なしの場合、タイミングによってはこの美しい世界観を体験できずに帰ることになってしまうかもしれません。予約方法は公式インスタをチェックしてみて下さいね。
妥協なき「食」へのこだわり:100%そば粉のグルテンフリー・ガレット&クレープ
さて。「Cafe天の船」で、素晴らしいのは空間だけではありません。メニューへの妥協なきこだわりが、この場を訪れる感動をさらに高めてくれます。
ここでいくつか実食したメニューをご紹介しましょう。本当は全部食べたかった!と思ってしまうほど。リピーターの方が多いのも納得です。
人気NO.1!やんばるの恵みを凝縮した「やんばる森」
一番の推しメニューは、地元の素材をふんだんに使った「やんばる森」。一切の小麦粉を使用しない100%そば粉の生地は、外はパリッと、中はしっとりとした絶妙な焼き上がりです。
特筆すべきは、具材の組み合わせ。自家栽培のゴーヤーやパパイヤ、そして意外なアクセントとして「キムチ」が加わります。
玲子さんが韓国の友人から教わったというオリジナル製法のキムチと、紫芋の甘み、ジェノベーゼソースが複雑に絡み合い、他では決して味わえない「天の船オリジナル」の味を生み出しています。
甘美な塩味がたまらない「自家製キャラメルペッパー・クレープ」
デザートには、もちろんクレープがおすすめ。
今回いただいたのは、自家製キャラメルソースにブラックペッパーを効かせた「キャラメル ペッパー こんがりくるみ」。甘みとしょっぱさのバランスを追求したこの一皿は、生地の香ばしさとキャラメルの濃厚なコク、そしてペッパーの刺激が三位一体となり、最後まで飽きさせません。
使用されている塩は、にがりを抜かずに伊勢の海水をそのまま蒸発させて作られた、ミネラル豊富な自然海塩「むー塩」。
シンプルな見た目なのに、味がとっても奥深い!感動の一皿です。
よく見ると、ガレットとクレープをのせた銀色のお皿は「天の船」の刻印があるオリジナル。細部まで作り上げられた世界観に浸りながら完食です。
オーダーはワンフード&ワンドリンク。ガレット&クレープに合う精鋭ドリンクたち
定番メニューのガレットは、卵、ハム、チーズをトッピングした「コンプレット」に、「エッグカリー」や「めんたいきのこ」。クレープは、「オレンジショコラ」、「塩あんバター」。
どれもおいしそうで、いつか制覇したい!という気持ちが高まります。
敷地内で野菜や果物を栽培しているので、旬の食材を使ったメニューもこれから追加されるかも。楽しみでしかありません!
「Cafe天の船」のオーダーはワンフード&ワンドリンク。ドリンクオーダーは必須です。
ここで合わせる飲み物もどれにしようか迷うほど。店主ご夫妻の「おいしいものを味わってほしい」という深い想いが反映されています。
コーヒーは、仙台の自家焙煎珈琲豆専門店「松本珈琲店 まつりか」から取り寄せています。1978年創業の長年愛されている老舗です。
「Cafe天の船」では、よりおいしいコーヒーを提供するために、豆選びからブレンド比率、淹れ方について、「松本珈琲店 まつりか」マスターの松本章さんから直接伝授を受けているとのこと。深みがありながらも雑味がなく、クリアな後味がスイーツの甘さを引き立てます。
飲み終わった後に、思わず通販ページをチェックしました!
紅茶はアイルランド・ダブリンから直輸入した最高級の茶葉。これからの季節、特におすすめなのが「スパークリング・セイロングリーンティー」です。
緑茶の爽やかさに微炭酸が加わったこのドリンクは、まるでシャンパンのような華やかさがありながら、アルコールフリー。爽やかですっきりとした飲み心地です。
「天の川」を「天の船」から眺める未来を目指して
日常の喧騒を忘れ、自分自身の内面と対話できる、地上に降り立った奇跡のような場所。お店の周りに広がる森は、これからさらに豊かに育っていく過程にあります。
夜はさぞかし見事な星空が見えるであろうこの場所で、今後はゲストハウス建設の構想もあるとのこと。やんばるの森に溶け込むアート空間で過ごせる一日なんて夢みたい!その日が楽しみです。
まずは沖縄・本部町を訪れる際に、ぜひ「Cafe天の船」に乗り込み、心豊かな時間を旅してみてください。その先には、まだ誰も見たことのない最高の景色が待っているはずです。
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