公開日
OKITIVE編集部

OKITIVE編集部

沖縄の「海ぶどう」を世界へ。父の想いを継ぎ、地域と共に未来を拓く女性経営者の挑戦

沖縄で日々生まれる新しいビジネスと、挑戦を続ける企業の“いま”に迫る経済トーク番組
『OKINAWA BUSINESS FRONTLINE』(沖縄テレビ 毎週土曜午前11時20分放送)

プチプチとした独特の食感で、沖縄料理に彩りを添える「海ぶどう」。
その可能性を信じ、生産から加工、観光まで一貫して手掛ける企業がある。

今回のゲストは、株式会社日本バイオテックの代表取締役社長、山城由希さん。

目次

父が灯した沖縄への想い。未開の地から始まった海ぶどう事業

株式会社日本バイオテックの原点は、山城さんの父・河松さんが1982年に東京で創業した空調会社にある。
沖縄出身の河松さんは、故郷への想いから沖縄に関わる事業を模索していた。
「東京で沖縄物産展を開く中で、海ぶどうが人気になり、『世界に通用する』と父が確信して、生産に乗り出しました」と山城さんは振り返る。

当時、海ぶどうはまだ広く知られていない食材だった。東京で生まれ育った山城さんは大学卒業後に大手企業へ就職するも、その可能性に惹かれ、わずか3年で退職。2009年、沖縄へ移住し事業に加わった。
「まだ知られていない良いものを、どう世の中に届けるか。その挑戦に強く惹かれました」

父が掲げた「海ぶどうを世界の食材へ」「花と緑に囲まれたちゅらしまづくり」。
その想いを胸に、山城さんの挑戦が始まった。

「ジェットコースターのような毎日」—台風と赤字を乗り越えて

事業のスタートは順風満帆とはいかなかった。
糸満市に購入した土地は荒れ地で、開墾からのスタート。
さらに生産も手探りで、台風のたびに養殖場が半壊し、海ぶどうが溶けることもあった。
「先生もおらず、自分たちで模索するしかなかった。本当にジェットコースターのような毎日でした」

赤字が続く中、山城さんは現場に入り、生産ノウハウとインフラ整備の両立に注力。
安全に働ける環境づくりを進めた。
その結果、生産量は1日10kgから最大200kgへと拡大し、年間55トンを生産するまでに成長した。

賞味期限1週間から2年へ。世界18か国を魅了した技術革新

事業が軌道に乗る中で、次なる壁は「賞味期限」だった。
常温で1週間しかもたない海ぶどうを、どうすればより多くの人に届けられるか。
転機となったのは、フランスのバイヤーからの「船便で輸送できる長期保存商品の開発」という要望だった。
このリクエストが、新たな商品開発の始まりだった。

約5〜6年の歳月をかけ、ついに賞味期限2年を実現した「膨らむプチプチ海ぶどう」を開発。
この技術革新により、販路はヨーロッパ、オーストラリア、アメリカなど世界18か国へと拡大した。
海外のシェフたちからは「グリーンキャビア」「シーキャビア」と称され、そのヘルシーさや彩りの美しさ、そして「沖縄の海水で育ったメイドインジャパン」という品質が高く評価されている。

人と地域を繋ぐハブへ。海ぶどうが描く未来

日本バイオテックの養殖場では、地元の高齢者や就労支援が必要な人々が生き生きと働いている。
山城さんは「女性、高齢者、障がい者、誰でも働けるのが六次産業の良さ」と語る。
陸上養殖は危険が少なく、通年で安定した雇用を生み出せる点も強みだ。

「開拓精神」「共生共栄」「地域創生」。
この3つを大切にする山城さんは、今後の展望をこう語る。
「海ぶどうだけでなく、沖縄には良いものがたくさんあります。
地域と共に、人、物、文化、そういったものを発信する拠点に海道がなっていければ」

一つの食材から始まった挑戦は、観光や雇用を生み、世界へと広がった。
山城由希さんの取り組みは、縄の地域社会を巻き込み、さらに大きな未来を描き続けている。

詳しい話は、番組『OKINAWA BUSINESS FRONTLINE』で。
毎週土曜 午前11:20~11:45 沖縄テレビにて放送中

毎週土曜午前11時20分放送(沖縄テレビ)「OKINAWA BUSINESS FRONTLINE(オキナワ ビジネス フロントライン)」

沖縄で日々生まれる新しいビジネスと、挑戦を続ける企業の“いま”に迫る経済トーク番組『OKINAWA BUSINESS FRONTLINE』。沖縄を舞台に、県内の有名企業や注目企業のキーマンがスタジオに出演。ここでしか聞けない経営の裏側や戦略など、トークと取材映像を交えて分かりやすく伝える。
過去の放送もご覧いただけます。

OKITIVE公式インスタグラムはこちら!
OKITIVE公式インスタグラムはこちら!

あわせて読みたい記事

あなたへおすすめ!