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5年連続日本1位になった長崎そのぎ茶が沖縄で味わえる!「lite lycka(リテリッカ)」(うるま市)
長崎県東彼杵町(ひがしそのぎちょう)は、日本有数の玉緑茶の産地として知られ、長崎県内で生産されるお茶のおよそ6割を占める一大産地なんだそう。全国規模では決して大きな産地ではないものの、高い品質で知られています。
その中でもそのぎ茶は、「全国茶品評会」では平成29年度から令和4年度まで5年連続日本一に輝き、全国の日本茶ファンからも高い評価を集めています。
東彼杵町出身の井手俊允(いでとしみつ)さんが、沖縄県うるま市で営む「lite lycka GREENTEA & COFFEE STAND(リテリッカ グリーンティー アンド コーヒースタンド)
」では、そのぎ茶とコーヒーを楽しむことができます。
今回は「lite lycka(リテリッカ)」でそのぎ茶とお茶に合うヴィーガンお菓子、コーヒーまで楽しんできました!
目次
渋味が少なくまろやかな口あたり。「そのぎ茶」で作る「lite lycka(リテリッカ)」の抹茶ラテ
「抹茶」と聞くと、渋みや苦みが強く、京都や茶道など、少し特別な日に味わうお茶を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
一方、そのぎ茶が大切にしているコンセプトは「伝統を、日々、新しく」。受け継がれてきた茶づくりの技術や品質を守りながら、現代の暮らしに自然と溶け込み、毎日の一杯として気軽に楽しめる存在をめざしています。
爽やかな香りとやさしい甘み、まろやかな口あたりが魅力。渋みが穏やかで、日本茶にあまりなじみのない人でも親しみやすい味わいです。
「抹茶は苦そう」と思い込んでいた私は、牛乳と合わせれば飲みやすくなるかもと思い、まずは抹茶ラテを注文しました。
実際に口にして驚いたのは、抹茶そのものにまろやかな甘みと豊かな香りがあり、苦みや渋みも想像していたほど強くなかったこと。牛乳で飲みやすくなっているだけではなく、抹茶本来のおいしさを感じられた一杯でした。
気づけばあっという間に飲み終え、思わず2杯目を注文してしまうほどのおいしさでした。
抹茶や茶道に関してほとんど知識がない私は、抹茶ラテを作る様子を見ながら、店主・井手さんに次々と質問しました。
まず、抹茶をすくう細長い木の道具は「茶杓(ちゃしゃく)」と呼ばれ、1杯でおよそ2〜3グラム。抹茶を点てる白い器は「抹茶碗(まっちゃわん)」といい、完全無農薬の抹茶が持つ香りやうま味を引き出せるよう、お湯の温度にも気を配っているそうです。
さらに驚いたのは、店主・井手さんのおばあさまが抹茶の師範だったこと。おばあさまから少しだけ作法を教わったそうですが、「本格的ではないですよ。本格的にやっている方々にはかなわないですし、本当にすごいと思っています」と、照れくさそうに笑いながら話してくださいました。
シャカシャカという軽やかな音が店内に響き、目の前で一杯ずつていねいに抹茶がたてられます。
そして牛乳の入ったカップへ、たてたばかりの抹茶がとろりと流れ込み、鮮やかな緑色がゆっくりと広がっていきます。ぜひ、みなさんも「lite lycka(リテリッカ)」ではそのぎ茶の抹茶を楽しんでみてください♪
店主の故郷・長崎へ想いと好きが詰まった「lite lycka(リテリッカ)」の店内
店内に足を踏み入れると、まず目に飛び込んでくるのが壁に飾られた自転車。店主・井手さんは一時期、景色や街並みを楽しみながらのんびり自転車で走る「ポタリング」に夢中だったそうで、愛車を店内に飾っています。
さきほどの自転車から視線を下へ移すと、店主・井手さんの故郷・長崎県で作られた波佐見焼(はさみやき)の器がずらり。およそ400年の歴史を持つ波佐見焼は、丈夫で使いやすく、和洋を問わず暮らしになじむモダンなデザインが魅力なんだそう。
なかでも目を引くのが、「lite lycka(リテリッカ)」オリジナルの淡い桃色、青、緑のマグカップ。ほかにもかわいらしいデザインの器がならび、思わず手に取りたくなります。
店内にはそのぎ茶の商品も販売され、お客さまが足を止めて一つひとつ手に取る姿も。お店で味わったおいしさを、そのまま自宅でも楽しめるのはうれしいポイントです。
店内の一角に、キラキラと輝くコーナーを発見。井手佳世子さんが手がけるブランド「IDE handmade」のアクセサリーです。
天然石やチェコ共和国で作られたガラスビーズが放つやさしい輝きは、思わず見入ってしまう美しさ。実際に足を止めて商品を眺め、そのまま購入する女性客の姿も見られました。
「lite lycka(リテリッカ)」の豊富なメニュー
レジ前に向かうと、メニュー表がおかれています。
メニューは、GREEN TEA(緑茶)4種類、MATCHA(抹茶)3種類、BLACK TEA(紅茶)5種類、SWEETS(スイーツ)2種類、COFFEE(コーヒー)12種類。そのほかのドリンクや期間限定メニューを含めると、全部で約30種類がそろいます。
視線が真っ先に向かったのはコーヒーメニューのなかにある「島ラテ」。2023年にうるま市の推奨品として話題を集めた、「tettoh coffee(てっとうコーヒー)」考案の人気メニューです。コーレーグースとエスプレッソを合わせた甘辛い味わいが楽しめます。
豊富なメニューがあるので一度では選びきれず、「次はあれを飲んでみよう」と再訪が楽しみになる一軒でした。
店主の人生を変えた「tettoh coffee(てっとうコーヒー)」が焙煎したコーヒーもオススメ!
高校生の頃からコーヒーが好きで、自宅でもハンドドリップを楽しんでいた店主・井手さん。ある日、ふら~っと立ち寄ったうるま市の人気店「tettoh coffee(てっとうコーヒー)」のおいしさに衝撃を受けたといいます。以来、足しげく店へ通い、スタッフとの交流をとおしてコーヒーの知識や技術を学んでいきました。
現在、「lite lycka(リテリッカ)」で提供するすべてのコーヒーメニューには、「tettoh coffee(てっとうコーヒー)」が焙煎したコーヒー豆を使用しています。ハンドドリップは水出しコーヒーは中煎りを使い、エスプレッソには深煎りを使用しているのだそう。
「どうすれば、自分がおいしいと思える一杯を淹れられるのだろう」。試行錯誤を重ねた井手さんがたどり着いたのが、底角度27度のフラワードリッパーでした。一般的なドリッパーよりも急な角度でコーヒー粉がお湯に浸りやすく、豆の持つ甘みや香りを引き出しやすいといいます。
クリアな色合いのコーヒーがカップに注がれると、香ばしいにおいがふわりと広がります。早く飲みたい気持ちを抑えきれずにいると、「時間が経つにつれて温度が下がり、味わいも変化しますよ」と店主・井手さん。
その言葉どおり、少し時間を置きながらゆっくり味わってみることにしました。熱々のうちはすっきりとした飲み口でしたが、ちょうど飲みやすい温度になった頃、苦みよりもベリーを思わせるような果実味がふわりと広がります。同じ一杯でありながら、温度によって異なる表情を見せるコーヒーに驚かされました。
お茶に合うように考えた自家製豆乳アイス入りのモナカが最高!
もなかの皮をオーブンで温めて香ばしさを引き出し、つやつやと輝くこしあんと、店主・井手さん手作りの豆乳アイスクリームを挟んで完成する「MONAKA(モナカ)」。豆乳アイスクリームは、豆乳と沖縄県産のきび糖だけで作るシンプルなレシピで、余計な材料を加えていないため口どけがよく、気づけばあっという間に食べ終えてしまいます。
香ばしいモナカを頬張り、抹茶ラテをひと口。思わず「お茶に合うお菓子とはこういうことか!」と納得しました。バターなどの油分を使っていないとは思えないほど濃厚でありながら、後味は驚くほどあっさり。豆乳ならではのやさしい甘みが抹茶のほろ苦さを引き立て、お互いのおいしさをより一層引き出していました。
店名の「lite lycka(リテリッカ)」は小さな幸せという意味
お店をはじめる前は教員として働いていた店主・井手さん。退職後はコーヒー店を開きたいと考えていましたが、うるま市の「tettoh coffee(てっとうコーヒー)」で味わった一杯が転機となりました。
「いつか」と思い描いていた夢を前倒しし、教員を退職。うるま市宇堅にコンテナ店舗を構え、ふるさとの誇りである「そのぎ茶」と、尊敬する「tettoh coffee(てっとうコーヒー)」に焙煎を依頼したコーヒーを提供しています。
ドリンクを味わいながら、井手さんは「日本には素晴らしいものがたくさんあります。自分が新しいものを生み出せなくても、魅力を伝えたい」と話してくれました。
一杯のドリンクには、そのぎ茶やコーヒー豆だけではなく、生産者や焙煎士が積み重ねてきた努力への敬意も込められています。
忙しい毎日のなかで生まれる5〜10分のひと休み。井手さんが心を込めて淹れるドリンクと手作りスイーツで、心まで穏やかに満たしてみませんか?
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