公開日
OKITIVE編集部

OKITIVE編集部

「世界一の育て屋へ」沖縄発・AlgaleXが挑む、微生物を活用した新たな資源循環【OKINAWA BUSINESS FRONTLINE】

沖縄で日々生まれる新しいビジネスと、挑戦を続ける企業の“いま”に迫る経済トーク番組『OKINAWA BUSINESS FRONTLINE』(沖縄テレビにて毎週日曜午前11時20分放送)。

今回登場するのは、沖縄発のスタートアップ企業、株式会社AlgaleX。
AlgaleXは魚の栄養の原点となる藻や微生物に注目し、事業を展開。
今年、3億5000万円の資金調達に成功し、事業を大きく加速させています。
「世界一の育て屋へ」というメッセージを掲げる同社が目指す未来について、代表取締役社長の高田大地さんに話を聞きました。

目次

新食材「うま藻」が成長 導入店舗は約2倍に

2021年にうるま市で設立されたAlgaleXが生産する注目の新食材が「うま藻」です。
泡盛を造る際に出る泡盛カスなどの食品残渣を活用し、AI技術で「藻・微生物」を育てて作られるもので、カラスミのような濃厚な旨味と豊富なDHAが特徴です。
2025年末は、都内と沖縄で約100店舗だった導入店舗数は、現在その倍近くに増加。さらに、以前は小規模だった泡盛カスの利用も、現在では月間5~10トンを有価で引き取るまでに拡大しています。

3億5000万円を調達 未知の「藻」を事業化へ

今年7月には、さらなる事業拡大に向けて3億5000万円の資金調達に成功。
世界には10万種類もの「藻」が見つかっている一方、実用化されているのはわずか12~13種類ほどだといいます。
AlgaleXは、さまざまな食品残渣と「藻」を組み合わせ、これまで活用されてこなかった資源から新たな栄養素を生み出すことを目指しています。
そのために開発を進めているのが、AIを活用した培養技術「Touji-24」。
酒蔵の杜氏が気温や湿度を見ながら微生物を育てるように、AIが栄養素や酸素などを最適なタイミングで供給し、微生物を安定して育てる技術です。

「藻屋さん」ではなく「育て屋さん」へ

高田社長が強調するのは、AlgaleXは「うま藻」を作る会社ではなく、「育て屋さん」だということ。
AI化した培養技術を企業に提供する「バイオファーム事業」では、食品残渣を持つ企業や発酵食品を扱う企業などと連携し、新たな微生物や製品の開発を進めています。
さらに、その先に見据えているのが養殖魚のエサ事業です。
現在、養殖魚のエサには南米の天然カタクチイワシなどが使われています。AlgaleXは、魚がDHAを蓄える源となる「藻」から栄養を供給することで、天然魚に頼らない持続可能な養殖の実現を目指しています。

沖縄から世界へ 「育てる技術」でナンバーワンを

番組の「リーダーの哲学」では、高田社長が「自分のいる業界を良くするために貢献したい」という水産業界の経営者の言葉に感銘を受けたことを明かしました。
現在は先行投資の段階で、2年後の黒字化を目指しているというAlgaleX。
高田社長は、食品残渣と微生物を組み合わせることで資源が循環する社会を沖縄から作り、「育てる技術においては世界ナンバーワンを取りたい」と力を込めます。
「うま藻」から始まった挑戦は、食品残渣の活用、微生物培養、そして持続可能な養殖へ。沖縄発の“育て屋”が描く未来に注目です。

毎週土曜午前11時20分放送(沖縄テレビ)「OKINAWA BUSINESS FRONTLINE(オキナワ ビジネス フロントライン)」

沖縄で日々生まれる新しいビジネスと、挑戦を続ける企業の“いま”に迫る経済トーク番組『OKINAWA BUSINESS FRONTLINE』。沖縄を舞台に、県内の有名企業や注目企業のキーマンがスタジオに出演。ここでしか聞けない経営の裏側や戦略など、トークと取材映像を交えて分かりやすく伝える。
過去の放送もご覧いただけます。

あわせて読みたい記事

あなたへおすすめ!