コラム
体内時計【平良いずみのよんな~よんな~通信】
あっという間に今年も残すところあと2か月。
コロナ禍になって、シーミー(清明祭)もビーチパーリーもできていないからか時計の針が止まってしまっている気がしていました。
そんな折、6歳になる息子が「幼稚園でつくったよー」とみせてくれたのが牛乳パックでできたお手製のランドセル!
これまで一向にランドセルに興味を示さなかったのに…と感慨に浸っていると、息子は鼻を膨らませて、中から足し算が書かれた教科書らしきもの、それに、お魚さんが書かれたカードを取り出すではありませんか。
「お魚さんは何の本?」と聞くと、「苦手なお魚が食べられるようになるお守り!」と息子。
その瞬間、鼻の奥がツーン。
苦手なことも克服しようとしている姿に成長を感じ、息子の時計の針は、しっかりと前に進んでいるのだとしみじみ。
そんなあったかい気持ちで迎えた朝、息子を幼稚園に送り届けた直後に事件が起きたのでした。
突然、視界がグラッ。
足を滑らせた私は、前につんのめって転倒。
しかも、一度ズッコケて手を出したいと思っているのに…、手が出ない。
そうこうしているうちに、“ごちっ”と、鈍い音が頭の中に響き、気づけばアスファルトに頭を打ち付けていました。
今年、私は44歳。
コロナ禍で時が止まった感覚に陥っていましたが、私の体内時計は着実に時を刻んでいました(笑)。
でも、その時に気づいたのは、若い頃は恥ずかしくてすぐに顔をあげられなかったのに、今は「きゃははは、手が出なかったぁ」とニンマリして即座に顔をあげ、歩き出せる自分が居たこと。
歳を重ねるって悪いことばかりじゃないですね。
年々、気持ちが楽に、自由になってきています。
それは、オバちゃんになったからだと思うのですが…(汗)。
そんなオバちゃんの気ままな話に、よんなぁ~よんなぁ~(気楽にごゆるりと)お付き合いください。
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