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OTV制作部

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ハーリーは海だけじゃない!陸でも魅せます!地バーリー

写真提供:那覇爬龍船振興会

「那覇爬龍船振興会」に収蔵されている一枚の不思議な写真。
1960年頃の国際通りで行われた「地バーリー(ぢいばーりー)」のパレードの様子を写した一枚だ。
乗員の数など今の時代に許されるかどうかはさておき、三輪トラックの上には「爬龍船」。乗り込む漕ぎ手たちも、しっかり櫂捌きをしている。
「爬龍船」といえば海をイメージするが、沖縄県内には陸地で行う「地バーリー」を今に伝える地域が残っている。那覇市の「無形民俗文化財」に指定されている「泊の地バーリー(ぢいばーりー)」もその一つだ。

伝統を絶やさないための努力

トラックの上に「爬龍船」を掲載する「泊の地バーリー」

ご自身も「泊ハーリー」の担い手である那覇爬龍船振興会の監事・仲本興平さんが「地バーリー」の魅力を教えてくれた。

那覇爬龍船振興会の監事・仲本興平さん
「琉球王朝地代の行政区分であった、那覇・久米・泊の3地域対抗で行われたハーリー競漕は、戦争やアメリカ統治下の中で中断したため、『地バーリー』が始まったとされています。那覇市の大嶺自治会などでも、『地バーリー』が続けられていて、地域の敬老会などで披露されています」

世界のウチナーンチュ大会の期間中、「地バーリー」に逢えるかも!?

時代時代で、いろんな「地バーリー」があった模様
陸でも漕ぎ出す熱意にはリスペクトしかない

残念ながら、新型コロナの影響で「泊の地バーリー」も地域の人限定で披露しているとのこと。

「地バーリー」が気になるあなたに朗報!
那覇爬龍船振興会では、2022年10月に開催が予定されている「世界のウチナーンチュ大会」に合わせて国際通りで地バーリーのパレードを計画している。

那覇爬龍船振興会の照屋昇憲事務局長は「世界から沖縄に来た県系人に少しでもハーリーの魅力が伝われば」と意気込む。

海と変わらず、陸でも勇壮な櫂捌きを見せてくれるに違いない。

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