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くらしと経済編集部

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おいしいから飲む。ノンアル飲料は味で選ばれる時代

小林
こんにちは。小林美沙希です。
スーパーやコンビニでよく見かけるようになった「ノンアルコール飲料」。
その味は美味しく進化しているようです。
野村証券那覇支店支店長の北田敦司さんに伺います。宜しくお願いします。

北田
宜しくお願いします。

小林
私もたまに口にするのですが、最近のノンアルコール飲料は、本物のお酒の味とほぼ変わらなくて驚きます。

おいしいから飲む。ノンアル飲料は味で選ばれる時代

北田
本当にそうですよね。
国内飲料メーカーが初めてノンアルコール飲料を出したのは2009年の事ですが、10年間で、知らない人はほとんどいない、というジャンルになりました。
市場規模を見ても、2009年に500万ケース程だった生産数は、2019年には、およそ2265万ケースと、4.5倍程の規模にまで拡大しています。

小林
市場が好調な背景には、どのような理由があるのでしょうか。

おいしいから飲む。ノンアル飲料は味で選ばれる時代

北田
主に3つの要因があると考えられています。一つ目は「味の向上」です。
2019年行われたある調査では、ノンアルコール飲料を飲んだことがある人に味について尋ねたところ、「最近美味しくなったと思う」、または「ややそう思う」と回答した人は全体の6割を超えました。
さらに、飲む量が増えた人に理由を聞くと、「車で運転する機会が増えたから」などやむを得ない事情よりも、「美味しくなったから」という理由が群をぬいて多かったという結果も出ています。

小林
お酒が飲めないから選ぶのではなく、単純に、「美味しい」という理由で選ぶ人が増えているのですね。
2つ目の要因は何でしょうか。

おいしいから飲む。ノンアル飲料は味で選ばれる時代

北田
ずばり「テイストの多様化」です。
ノンアルコール飲料の代表格はビールテイストですが、最近では梅酒やワイン、日本酒や焼酎など様々な味が登場しています。
ノンアルコールのワインは、特に注目度が高く、女子会やビジネスランチで利用されることも多いようです。

小林
日本酒のノンアルコール飲料もあるんですね。

北田
日本酒はアルコール分が高いので、ノンアルコールで再現するのはかなり難しかったそうですが、試飲調査で、およそ7割の人が、「日本酒らしい」と評価するほどの完成度の商品が開発されています。

小林
お酒と合わせて楽しみたい料理もありますから、選択肢が増えるのは嬉しいですね。
3つ目の要因は何でしょうか。

北田
3つめの要因は「健康志向」です。
肝臓の数値や、体脂肪が気になる、といった理由でノンアルコール飲料を選ぶ消費者が増えているそうで、各メーカーも健康機能を強化したノンアルコール飲料の開発に力を入れています。

小林
飲酒運転の防止や、妊娠中の方も楽しめるノンアルコール飲料。
くらしの中で楽しむシーンはどんどん増えていきそうですね。
今日は進化するノンアルコール市場についてお話を伺いました。
皆さんも今日は休肝日にして、ぜひ味わってみてはいかがでしょうか。
北田さんありがとうございました。

※本記事では、2020年2月に沖縄テレビ「くらしと経済」で放送された
生活に役立つ経済情報を分かりやすく紹介します。(掲載内容は取材時点の情報です)

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