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くらしと経済編集部

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時代と社会の変化を反映。ペットボトル最新事情

小林
こんにちは。小林美沙希です。
私たちが普段手にしているペットボトル。
時代の変化に合わせてリサイクルの方法も進化しているようです。
野村証券那覇支店支店長の北田敦司さんに伺います。宜しくお願いします。

北田
宜しくお願いします。

小林
ペットボトルは、すっかり私たちの生活に欠かせないものとなっていますよね。

北田
そうですね。
歴史を振り返ってみると、日本でペットボトル容器が使用されるようになったのは、およそ40年前の1977年からで、「醤油」の容器として使われたのが始まりでした。

小林
そうなんですね。初めて知りました。

時代と社会の変化を反映。ペットボトル最新事情

北田
1982年からは、清涼飲料のペットボトル販売も始まったことで一気に普及が進みました。2017年の国内ペットボトル出荷本数は、227億本、1人あたり年間180本も使用している計算になります。

小林
ペットボトルを「捨てずにリサイクルする」という考え方も定着しましたよね。

時代と社会の変化を反映。ペットボトル最新事情

北田
そうですね。
日本のペットボトルリサイクル率は、2018年およそ85%を記録しています。
ヨーロッパは40%台、アメリカは20%台ということを考えると、世界最高水準のリサイクル率だといえます。
一昨年には、ある業界団体が政府や自治体と連携して、2030年までにペットボトルの100%有効利用を目指す宣言を発表しています。

小林
すばらしい目標ですが、消費者と企業にはこれまで以上のレベルで、取り組むことが求められますね。

時代と社会の変化を反映。ペットボトル最新事情

北田
おっしゃる通りで、飲料メーカー各社も、いっそう力を入れています。
ある会社では、ペットボトルの軽量化や、植物由来原料の導入に取り組んでいて、2011年には、使用済みのペットボトルから新しいペットボトルを生産する「ボトル トゥ ボトル」の技術を、日本で初めて開発しています。
さらに、ロール状のラベルを削減して、ラベルの無いペットボトル飲料を発売する、というユニークな取り組みを始めている企業もあります。

小林
どれも興味深い取り組みですね。

北田
最近では、回収したペットボトルの行く先を消費者に「見える化」することも注目されています。

小林
確かに、どういう商品にリサイクルされているか、まで知ることができれば、やりがいや達成感を感じられそうですね。

北田
すでに、ある企業は流通小売グループと手を組んで、自分たちで回収したペットボトルを100%使用した緑茶飲料を販売しています。
また有名アパレル企業では、2020年からペットボトルを基にした素材を使った、抗菌防臭機能をもつ肌着を、リーズナブルな値段で販売することを決めているようです。

小林
生活に欠かせなくなったペットボトル。
今後も環境に優しく生活に役立つリサイクル方法が増えてくることに期待したいです。
北田さんありがとうございました。

※本記事では、2020年1月に沖縄テレビ「くらしと経済」で放送された
生活に役立つ経済情報を分かりやすく紹介します。(掲載内容は取材時点の情報です)

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