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OTV制作部

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人生フルスイング ~芸人・首里のすけ

野球王国・沖縄

今年3月に開催される「WBC・ワールドベースボールクラシック」の日本代表・侍JAPANには県勢・山川穂高内野手(埼玉西武ライオンズ)や大城卓三捕手(巨人)、宮城大弥投手(オリックス)が選出された。
国内有数の名プレーヤーの「産地」だからこそ、子どもの頃から野球に親しんできた人も多い。

「人生フルスイング」では「野球」をバックボーンに、現在は違うフィールドで活躍している人をシリーズで紹介する。
初回は今年1月2日に行われた沖縄の新春の笑いで彩る「O-1グランプリ2023」で王者に輝いた「しんとすけ」のツッコミ担当「首里のすけ」にフルスイング!

野球歴:城西小(那覇市)⇒首里中(那覇市)⇒首里高(那覇市)

「しんとすけ」のツッコミ担当「首里のすけ」
小学生時代の首里のすけ(本人提供)

リアル「ライパチくん」

地元のチーム「城西」で野球人生をスタート(本人提供)

首里のすけが野球人生をスタートしたのは小学生の頃。仲の良い友人に誘われて「城西小学校」の児童たちが加入するチーム「城西」へ。
首里のすけいわく、「当時は『遊ぶ』=『野球』。ただ、全然野球が上手くならないので、いわゆる『ライパチくん』でした」と振り返る。
『ライパチくん』とは、ある野球漫画に由来する言葉で、「ライトで8番打者」の略で、野球が苦手な人物のことを指すようだ。
その後、地元の「首里中学校」、「首里高校」で野球部に所属するもベンチ入りすらできなかった。

ベンチ入りすらできなかった高校時代

首里高野球部時代の首里のすけ(本人提供)

高校時代ハードなトレーニングをこなしながらも、レギュラー争いをするメンバーたちとの実力差は離れるばかり。

「自分には野球の才能がないと実感し、ほかに輝ける場所を探していた」と首里のすけは振り返る。

運命の出会いは「応援団」

しん(最前列左側)と首里のすけ(最前列右側)
応援団の名コンビは校内イベントでも大活躍!(本人提供)

CHANGE☆野球⇒お笑い

レギュラーでもなく、ベンチ入りもできない首里のすけの活躍の場は必然と野球部の応援団へ。

そこで現在の相方である「しん」と運命的な出会いを果たす。
応援団長「しん」と副団長「首里のすけ」のコンビは首里高校のスーパースターとして人気を集めた。

沖縄を代表するコンビの素地は「野球部」で作られたと言えるだろう。

「レギュラーの座」は「お笑い」で!

舞台袖で出番を待つ「しんとすけ」

高校卒業後、紆余曲折を経てコンビを組むことになった「しん」と「首里のすけ」。二人のコンビ「しんとすけ」は「O-1グランプリ」をはじめ、県内外のさまざまなお笑い賞レースへ挑戦を続けてきた。

転機が訪れたのは、2021年。「首里のすけ」が自身が所属するオリジン・コーポレーションの代表に就任。コロナ禍でエンタメ界が打撃を受ける中で、事務所に所属するタレントや役者約50人の舵取り役を担う重責。

そんな首里のすけを支えていた一つが、首里高校野球部のトレーニングだ。
「トレーニングメニューがきつすぎて、ついていくのがやっと。その経験が今に生きている」と笑顔で振り返る。

「芸人」として「代表」としてさらなる高みへ

悲願のO-1グランプリ2023王者へ

「どうしたら『芸事』だけで食べていけるか?」
代表に就任後、動画配信チャンネルを開設するなど、今までになかった展開を模索する首里のす
け。

もがき続けるなかで今年、コンビ「しんとすけ」の悲願だった「O-1グランプリ2023」の王者に輝いた。

沖縄エンタメ界では時の人として、県内のテレビやラジオでひっぱりだこの「しんとすけ」。
野球でいえば「プレイングマネージャー」である「首里のすけ」は、「レギュラーの座」を不動のものとし、牽引役として、沖縄のお笑いシーンを盛り上げたいと意気込んでいる。
「二刀流」が沖縄のお笑い新時代を切り拓くはずだ!

「芸人」と「代表」の「二刀流」として大活躍!

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