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「ダウン症の子どもたちは楽しむ天才!」 多くのスターを指導した牧野アンナさんが気づかされたエンタメの原点とは
ダウン症のある方のためのエンタテインメントスクール「ラブジャンクス」でダンスを指導する牧野アンナさん(ラブジャンクス代表)
東京在住で振付師の牧野アンナさんは、週末には全国を飛び回りダンスレッスンを行う。
ラブジャンクスの活動を始めたのは2002年。活動開始から約20年が経ち、今や全国に約800人のスクール生が在籍している。
振付師としての原点は、沖縄アクターズスクールだった。
沖縄アクターズスクールは、沖縄の子どもたちを全国デビューに導いた伝説のタレントスクール。
全国オーディションの開催や武道館コンサートなど、日本中から注目を集める存在だった。
その沖縄アクターズスクールでチーフインストラクターとして子ども達の指導にあたっていたのが牧野アンナさんだ。
内に秘めた才能を引き出す情熱的なメソッドで数多くのスターを輩出した。
沖縄アクターズスクールが全国区になっていくなかで、同校において絶対的な権力を持つ父であり、校長のマキノ正幸さんへ不信感を抱くようになっていく。
ついには沖縄アクターズスクール本校を追い出され、横浜校の担当にされてしまう。
いままで、常に父の言うことに従って生きてきたアンナさんは、この時、自分自身の道を見失った。
牧野アンナさん
「何をしていいか分からないって思ってたときに、ダウン症の子どもたちへのレッスンをたまたまお願いされて、そのレッスンが終わるときに親御さんから、『この子たちを受け入れてくれるダンススクールは世の中にありません。アンナ先生のレッスンでこの子たちはすごくダンスが好きになった。この子たちの先生を続けてもらえたら』という内容の手紙をもらった。それまでは全部捨てて歌とダンスから離れようという気持ちにもなっていた、私が今までやってたことをやめなくて、否定しなくて続けていいんだ、この子たちと一緒に生きようという、この子たちから私に続けられる居場所を貰ったという感じですかね」
この出会いから沖縄アクターズスクールを辞めて、ダウン症のある方のためのエンタテインメントスクール「ラブジャンクス」を立ち上げた。
ラブジャンクスの活動から20年経った一方で、アンナさんの心の中では、沖縄アクターズスクールの時計は止まったままだった。
そんなある日、「父が体調を崩した」と家族から連絡が入った。
父との再会から大きなイベントが動き出す。
ドキュメント九州 アンナ先生の居場所
【放送日時】
沖縄テレビ:2023年3月3日(金)15:50~16:20
※九州地区フジテレビ系列各局でもご覧いただけます。
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