公開日
くらしと経済編集部

くらしと経済編集部

ゲーミフィケーションで街へ飛び出そう

こんにちは。後間秋穂です。
今回は「ゲーミフィケーションで街へ飛び出そう」というテーマについて野村證券那覇支店支店長の宮里洋介さんにうかがいます。

ゲーミフィケーションで街へ飛び出そう

後間
早速ですが、「ゲーミフィケーション」とはどのような意味を持つ言葉なのでしょうか?

宮里
はい。ゲーミフィケーションとは、英語の「ゲーム化」を意味します。
さまざまなサービスにゲーム要素を取り入れることで、利用者の意欲の向上やロイヤリティーの強化をはかることを言います。
ここで言うゲーム要素とは、アイテムの獲得やレベルアップ、利用者同士の競争のように、利用者を楽しませて熱中させる要素のことを指します。

ゲーミフィケーションとは

後間
なるほど。
なぜ今「ゲーミフィケーション」が注目されているのでしょうか?

宮里
多くの世代に楽しまれているゲームは日本のお家芸とも言ってよく、だれもがゲームに親しみやすい土壌が日本にはあります。

また、ゲームはデジタル上でのインタラクティブな関係を構築できること、「楽しさ」や「エイジレス・ジェンダーレス・ハンディキャップレス」といった要素を持つことから、政府の推進する「誰一人取り残さないデジタル化」を実現する上で、親和性が高く、注目されています。

後間
なるほど。では具体的な活用例についても教えてください。

宮里
はい。政府が実施した「GO TO トラベル」の「地域共通クーポン」もその活用事例の一つです。
例えば、買い物や食事など幅広い用途があり、どう使うかをワクワクしながら考えられるのは、ゲーミフィケーションの要素の一つ「能動的な参加」に当たります。
また、1,000円のクーポンはおつりが出ないので、その制約を踏まえて旅先で期間内に使い切る必要があります。これは「達成可能な目標設定」に当たります。

そのほか、宮崎県小林市では、街づくりのシミュレーションゲーム「シムシティ」を活用し、Z世代を巻き込みながら理想のまちの未来を検討する「シムシティ課」を結成しました。
従来通りの紙の教科書や難しい書類ではなく、若者世代の生活に溶け込んだスマホゲームをプラットフォームとして活用することで、遊び心をくすぐったのです。

まちづくりという堅苦しいテーマを、高校生たちが楽しく考えるためのツールとして、市の街並みが再現されたシムシティを活用し、理想の小林市を具体的に考えてもらうための教材として提供しました。

身近なゲーミフィケーションの活用事例

後間
素晴らしい取り組みですね。
沖縄県内でも活用事例はあるのでしょうか?

宮里
はい。沖縄県内の事例として、メタバース「バーチャル沖縄」が挙げられます。
「バーチャル沖縄」内では、観光地の首里城公園にある「守礼門から首里城正殿まで」が忠実に再現されています。
「首里城エリア」を見て楽しむだけでなく、バーチャル上のエリア内にいるガイドに話しかけると首里城の歴史や雑学について学ぶことができます。

また、昨年行われた首里城復興祭にて、「首里城復興AR謎解きラリー」が開催されました。
首里城公園内の指定のスポットを巡り、スマートフォンを通してキャラクターと一緒に謎を解く体験型ゲームで、指定スポットで謎解きに成功すると、手乗りサイズのARキャラクターや、首里城公園内のレストランやオンラインショップで利用できるクーポン券が獲得できるといった、学びとエンターテイメントを融合した取り組みです。

県内のゲーミフィケーションの事例

後間
今後の展望に期待したいですね。
今回は「ゲーミフィケーション」について宮里さんに伺いました。

あわせて読みたい記事

HY 366日が月9ドラマに…

あなたへおすすめ!