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長濱 良起

長濱 良起

カエルの一番美味しい食べ方教えます〜長濱良起の台湾自転車無限ループの旅〜VOL.07

台湾自転車無限ループの旅

大家好(ダージャーハオ)。フリーランスでライターやディレクターをしています長濱良起と申します。

強制的にダイエットをしようと、台湾自転車旅で10kg痩せるまで沖縄に帰らないという挑戦中です。8月12日(43日目)現在、スタート地点の桃園とは目と鼻の先、台北まで進んでおり、いつでも一周は達成できそうな距離感ですが、ダイエットの方はちょっと停滞気味で、残り2kg。本腰入れて頑張ります!

北港でカエルをまんま食べる

1ヶ月前に通過した台湾西海岸西部の「北港(ベイガン)」という街にまたまた舞い戻ってきました。電車で。

台湾自転車無限ループの旅
台湾自転車無限ループの旅

理由は、先輩が台湾に遊びに来ていて、一緒に数日間旅行しているからです。それで、以前行って楽しかった北港に来ています。

それと同時に、北港でやり残したことがありました。
それは「カエルのスープを食べる」

北港のある雲林県は、カエル食べる食文化があるようで、というのも、台北の人に食用カエルの話をすると「いやぁ、私たちは食べないけど雲林の人は食べるよねー」とそんな調子でした。
最初に北港に行った時も、食堂のおばさんに地元の特産というか、独自のメニューを聞くと「カエル」と言っていたのですが、その時はお腹いっぱいだったことと、少しの度胸を出せずに食べずにいたのでした。

いや、実際には人生のどっかのタイミングでカエルは食べたことはあります。那覇の中華料理店かどっかで。普通にチキンみたいで美味しかった記憶ですが、その時はもう精肉にされていてカエル感が少なかったので、抵抗なく食べられました。

それで、今回食べたカエルがこちらです。

台湾自転車無限ループの旅

そのまんまカエルです。カエルのあるべき姿です。頭部以外全部あります。
ここまでくるともはやアート。皮膚の模様も幾何学的な美しさを放っています。

抵抗あるのは最初の一口目ぐらいです。
そうなってくるとカエルの原型はなくなってくるので、あとはただの肉。
なぜか一緒に着いてきてくれたタクシーの兄ちゃんも「チキンみたいで美味しいでしょ!?」と言っていました。「だったらチキン食べればいいのも」とも思いましたが、カエルはカエルで美味しいです。
スープもあっさり塩味で美味。チキンとフィッシュの良いとこ取りって感じです。

見た目の抵抗感さえなければ大丈夫です。
よく考えたら、エビの見た目ってほぼ虫みたいですし、タコの見た目もぬるぬるしたスライムみたいなもんですから、単に習慣や慣れの違いなのだろうと思います。

みなさんも思い出にカエルいかがでしょう?

あなたは台西を知っていますか?

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そんな北港からすぐ近くに、台西という町があります。台北、台中、台南、台東ときて、台西です。

台北→言わずとしれた政治経済の中心地
台中→発展著しい工業都市
台南→台湾の京都とも称される歴史ある古都
台東→東海岸の中心都市の一つ

というような感じなのですが、実はこっそり台西もあります。

ただ、どんな場所か分からないので、台湾の人に台西の印象を聞くと「一つの国の一つの村にすぎない」「なんでわざわざ行くの?」みたいなリアクションでした。

それで良いんです!行きましょう!

僕も目標は「台シリーズ5方位全制覇」であり、何の変哲もない村で何の変哲もない人情に触れてるだけで良いんです。

ということで、北港のバスターミナルから台西行きの直通バス(88元、約400円)に乗って参りました。40分ほどの小旅行です。

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沖縄でのお盆も近いので、台湾のウチカビを買って活用しようと町を歩いていたところ、ちょうどウチカビ専門店を発見。
いろんなデザインやサイズがあります。

僕は金の延べ棒をモチーフにしたウチカビを購入しました。価格は10元で45円程度。台湾の人はウチカビを1枚ずつではなく一気にたくさん掴んで燃やすので、このような低価格です。

台湾自転車無限ループの旅

ご飯も食べたしお茶も飲んだしそろそろバスに乗って帰ろうかというところで、何やらお寺で儀式のようなパーティーのようなことが行われていました。

それを遠巻きに眺めていると「どうぞどうぞ!」と誘われまして、参加することになりました。

台湾自転車無限ループの旅
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道教の神様の1人の誕生日ということで、設定は8000歳(8000歳!?)
デーモン閣下よりは年下です。

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丁さんファミリーの集まりのようで、最初に声をかけて来てくれた男性はこの会の「宮主」さん。普段は台北に住んでいるようですが、このような親族行事の時に帰ってきているそうです。

沖縄でいう門中行事のようなイメージです。

家族親戚だけがもらえるオリジナル帽子もゲットしました。

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長居するのも悪いなぁと思い、バスの時間もあるので場を後にしようとすると、「もう少ししたら夕食会するから、もう少しいててよ!帰りはちゃんと車で送るから!」と猛プッシュされまして、もうしっかりお言葉に甘えました。

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いやぁ、台西で作れた素晴らしい思い出の数々。

「何の変哲もない田舎」だからこそ、それを求めてやってくる人もいます。あるロックバンドが歌ってました。「何もないけど全部ある」

素材の良さを生かした観光のあり方。沖縄でもサステナブルツーリズムに力を入れているようです。素材から出る旨みが美味しいですよね。そうそう、カエルのスープが美味しかったように。

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