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五十嵐 梨花(花千本槍企画/OFNE)

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名護市「丸隆そば」は創業70年以上!深みのあるソーキそば

70年以上も続く、名護市大北の「丸隆そば」。名護市の沖縄そばの特徴である幅広の平打麺と、独特なカツオダシのスープは、地域の人から長年愛されてきました。

「元祖ソーキそば」の看板を掲げる「丸隆そば」なので、まずは歴史あるソーキそばからいただきましょう!受け継がれてきた昔ながらの味を、ご賞味ください。

目次

長い歴史のなかで行き着いた「丸隆そば」の味

丸隆そば_名護市

戦後まもない1948年に「名護そば」として、名護十字路付近にお店を構えたのが「丸隆そば」のスタート。お店の名前を「名護そば」から「我那覇そば」・「丸隆そば」へと変え、5回の移転を経て、いまの大北店を2011年にオープンしました。

開業当時は旅行者やアメリカのお客さんが多く、1杯25セントで提供していたそう。少しずつ地域に受け入れられ、いまでは代表的な”沖縄食”となりました。
かつて「沖縄そば」は宮廷料理でしたが、戦後に「ソーキそば」が誕生し、庶民の間で爆発的に広まったといわれています。当時普及した立役者のひとりが、「名護そば」の創設者なのでしょうね。すごい!

お店の変化とともに、スープの味も変化していき、カツオダシから豚骨ベースのコッテリ系を経て、また創業当時の味に戻したそう。時代の流れとともに、受け入れられる味への探究心と冒険心。長い歴史のなかで試行錯誤しながら、多くの人に受け入れられ続けてきた歴史を感じます。

大人数もOKな「丸隆そば」の広い店内

「丸隆そば」の近くには、名護商工高校をはじめ、複数の高校・大学があり、たくさんの学生が行き来します。
学校行事のあとに多くの家族客で賑わう店内では、大人数でも対応できるよう、さまざまな工夫がされています。

丸隆そば_名護市

大人数でもゆったりと食事ができるよう、広めの座敷が2か所あります。それぞれに4人〜6人が着席できるテーブルが3つずつあり、畳なので小さなお子さま連れでもあんしんして利用できます。

丸隆そば_名護市

テーブル席は4人掛けが6つ。余裕がある配置なので、まわりを気にせず食事ができるのもうれしい点です。

15時過ぎでも多くの学生や観光客、地元客で賑わう「丸隆そば」のピークは、平日は12時〜13時、土日祝日は13時〜15時。待ち時間なく利用したいなら、12時前に行くか、15時半ごろがおすすめです。

沖縄そばのほか、定食メニューも魅力的な「丸隆そば」

丸隆そば_名護市
丸隆そば_名護市
丸隆そば_名護市

メニューは三枚肉そば・元祖ソーキそば・テビチそば・野菜そば・炙り軟骨そばのほか、チャンプルー定食からトンカツ定食まで幅広く用意されています。
そばの量は、並が200グラム、大が300グラム、大盛が400グラムとしっかりめ。セットメニューのごはんは、じゅーしぃ・豚キムチ丼・ニンニク豚飯と3種類あり、どれもおいしそう。
お子さまそばもあるので、「1人前食べたい!」という子どもの要求に答えられますね!

シンプルだから懐かしい「丸隆そば」の「元祖ソーキそば」

丸隆そば_名護市

カツオの香りが漂うスープと、もっちりした麺に、そしてトロトロのソーキとネギがのったシンプルな「ソーキそば」。戦後から多くの胃袋を満たし、幸せにしてきた「元祖ソーキそば」を、早速いただきます!

丸隆そば_名護市

器を両手にとって顔に近付けると、カツオのよい香りがただよいます。

沖縄そばは、レンゲを使わずに直接器に口をつけ、スープをすするのが一般的。まずひと口スープをすすると、カツオのやさしい味わいが口いっぱいに広がります。
あっさり系ですがコクも感じる、絶妙なバランスに心も体もとろけそうです!!

丸隆そば_名護市

麺は名護独特の、太めの平打ち麺。スープのダシが染みていて、噛むとやさしい甘みを感じます。もちもちした食感で食べ応えがあるので、並でも十分におなかいっぱいです!

丸隆そば_名護市

トロトロに煮込まれたソーキは、麺同様にスープのダシがソーキにも染みて、噛むほどに甘みを感じます。軟骨もコリコリとトロトロの間の、絶妙な食感で骨までおいしくいただけます。
大きいソーキが1つとひとまわり小さいソーキが2つと、ボリューム満点!最後までソーキと麺をかわるがわる味わえるのも、うれしい点です。

丸隆そば_名護市

沖縄そばの定番調味料である「コーレーグースー」と「紅しょうが」は、後半で入れるのが私のおすすめ。元祖と呼ばれる味をしっかりと楽しんでから少し刺激を足してみると、違う味わいが口のなかに広がります。
特に「コーレーグースー」は、泡盛の香りがただよう大人の味になりますよ!

トロトロのテビチ

丸隆そば_名護市

夏休み期間なので、小2の息子も一緒に訪れました。彼が選んだのは「テビチそば」。「テビチ」とは、琉球王朝時代に中国から伝わったといわれている、トロトロに煮込んだ豚足に、甘めの味付けで煮込んだ沖縄料理です。コラーゲンたっぷりのテビチは、お肌にもよさそう。

たっぷり2つのったテビチを最後まできれいに食べ、スープまで飲み干した小2の息子。お昼ごはんも食べたあとの15時半のおやつ食でしたが、見事完食です。

昔ながらの味わいにホッとする「丸隆そば」

丸隆そば_名護市

材料が豊富になかった戦後に開発されたからこそ、シンプルだけど深みのある味わいとなった「丸隆そば」のスープ。飽食時代の、過剰な味付けに慣れてしまったいまだからこそ、かつてのシンプルな味わいにホッとします。まるで、ニコニコしたおじいとおばあが、目の前に座っているかのような気持ちになりました。

“てぃあんだー”がこもった「丸隆そば」の「ソーキそば」。ぜひ一度ご賞味ください。

Information

丸隆そば_名護市
丸隆そば
住所
〒905-0019
沖縄県名護市大北1-10-25
電話番号
0980-53-6866
営業時間
11時〜(L.O.16時45分)
定休日
なし
駐車場
あり
クレジットカードの利用
不可
電子マネーの利用
不可
HP・各SNSのURL
なし

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