専属ガイドと一緒に手つかずの絶景と冒険を楽しもう！ハンターバンの森（八重瀬町）

「ハンターバンの森」をご存じですか？その意味は「危険な崖」。那覇からたった30分の八重瀬町の南端にあり、ガイドさんと一緒でないと入口すらわからない秘密の場所。太平洋を望む絶景から、巨大な琉球石灰岩の割れ目（フィッシャー）を岩肌に沿って降り、ヘッドライトで照らしながら進みます。沖縄の自然をぎゅっと濃縮した2時間のトレッキングツアーは、驚きと感動の連続です！

「洞窟専門家」が作った「ハンターバンの森」は他にはないトレッキングツアー

「ハンターバンの森」は、「玉泉洞」の発見と観光スポット化にあたり多大な貢献をされた山内平三郎さんが企画したツアー。見どころスポットがどんどん目の前に現れ、飽きることなく最後まで楽しめます。

集合場所は「やえせ南の駅」。ハンターバンの森まではそこから10分程度です。途中には、琉球石灰岩によって造られた天然の橋「ハナンダー」もあります。洞窟の断面図のような景観が見どころです。

看板も目印もない場所から入るハンターバンの森。舗装されたルートもなく、木立の中をトレッキングしたかと思えば……

ハンターバンの森で一番高い地点に到達。目の前に広がる光景と海からの風ですっかり爽やかな気分に。雨上がりの時には虹も見えたことがあるそう。

ルートは全て一方通行！降りて登って鍾乳洞探検

海を見わたす絶景を満喫したら、あとは下りがメイン。しかし、ハンターバンの森は坂道よりも崖を真下に降りるルートも……普段から運動不足気味の私は「無理～！」と思いましたが、ガイドさんの言ったとおりの場所に足をかけると……ちゃんと降りられました！

洞窟の中に入ると、外気の暑さを忘れるようなひんやり感。ハンターバンの森は、約2万2000年前旧石器時代の人骨、港川人が発掘された港川遺跡にも近い場所にあります。ここにも古代人が住んでいたのかもしれませんね。

岩の裂け目の上から垂れ下がったガジュマルの根と気根（きこん）の間を進みます。ハンターバンの森のトレッキングコースは一方通行。折り返しもありません。戻ってこないと思うと、ついつい撮影に熱が入ります。この日はトータルで250枚撮っていました。スマホやカメラを岩の裂け目に落とさないよう、ストラップは必須です。

見事なガジュマルカーテンの洞窟へ……

見どころ＆休憩スポットのガジュマルカーテンの洞窟。この時点でルートの半分くらいです。大きなガジュマルが、洞窟の入口に根をはっていて……

中に入ると、このようにガジュマルの根がカーテンのように見えるのです。この日はお昼過ぎでしたが、午前中だったら日差しが差し込んで、光の玉がキラキラと輝くのだそう。

実は、このガジュマルの洞窟の中には、さらに小さな洞窟があるんです。このまましばし洞窟でゆんたくするも良し、 奥まで入ってさらなる探検に出かけるのも良し。

探検には、ようやく人一人通れるほどの穴を這って進みます。「ヘルメットがあって良かった……」と心底思いました。

ハンターバンの森だけじゃない！オーダーメードツアーも可能なトレッキング

那覇からたった30分の八重瀬町に広がる冒険スポット「ハンターバンの森」。岩場の登り降りはまるで天然のボルダリングです。お聞きして意外だったのは、おひとり女性の参加が多く、皆さん終わると疲れるどころか元気になるということ。もしかするとパワースポットなのかもしれませんね。

「この付近はトレッキングスポットだらけ」という山内さん。ご希望の方は、近場のはなしろビーチ方面に抜けるルートを案内したり、富盛のシーサーをはじめとした「シーサーを巡るトレッキング」や、戦跡をめぐるツアーなど、オリジナルルートもアレンジ可能です。

2時間でまるで登山をしたかのような充実感と達成感を味わえる「ハンターバンの森」。この夏は、この知る人ぞ知るスポットに冒険に出かけてみませんか？