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長嶺 真輝

長嶺 真輝

琉球アスティーダが21、22日に今季初のホーム戦!有延大夢主将「年々沖縄の応援の熱が上がっている」

琉球アスティーダ 有延大夢
バックハンドを放つ琉球アスティーダの有延大夢(琉球アスティーダ提供)

卓球Tリーグ2023-24シーズンで暫定首位を走る琉球アスティーダが21、22日の両日、今シーズン初となるホーム沖縄での試合を行う。会場は那覇市民体育館。21日は午後3時から5位の金沢ポート、22日は正午から4位の岡山リベッツと対戦する。

アスティーダはレギュラーシーズンの全20試合中8試合を既に消化し、通算成績は6勝2敗の勝ち点20。2位の木下マイスター東京は7試合を消化して勝ち点18となっており、アスティーダが暫定1位となっている。今月のホーム戦は2カ月近いリーグの中断期間明けで行われるため、勝って再び勢いを付けたいところだ。

今季は張本智和や吉村真晴、有延大夢ら主力に加え、周雨(シュウ・ユウ)や徐晨皓(ジョ・シンコウ)という卓球大国・中国の有力選手も加えて層の厚さを増したアスティーダ。2018年のTリーグ参入から6シーズンに渡りチームに所属し、現在キャプテンを務める有延に今季のチームの評価や沖縄で行うホーム戦への意気込みを聞いた。

参入から6シーズンで“最強のチーム”

琉球アスティーダ 有延大夢
試合の合間に仲間とコミュニケーションを取る有延(琉球アスティーダ提供)

ーー今シーズン、ここまで首位を走っている要因は。

「昨シーズン優勝はしたけど、レギュラーシーズンは2位だったので、今季はレギュラーシーズンでも1位を獲って優勝することが全員の目標です。今シーズンのTリーグは2チーム増えて6チームになったので、2位と3位はセミファイナルを戦わないといけない。1位であれば直接ファイナルに進出ができるので、価値は大きい。その目標を共有して強い気持ちで試合に臨めていることが今の順位をキープできている最大の要因だと感じます」

ーーチーム力に対する評価は。

「すごい強いチームだと思います。練習をしている時でも一緒にプレーしていて『強いな』と思うチームメートがたくさんいるし、昨シーズンよりもさらにレベルが上がった。これまでの6シーズンで間違いなく最強だと思う。そういった意味では、いい刺激を受けています。中国の選手からはボールの捉え方や、足の位置などボールの待ち方、足を運ぶタイミングなど細かい部分も含めて教えてもらったりします。練習中も学びが多く、自分のレベルアップにもつながっています」

ーー有延選手はこれまでダブルスで3試合に出場して1勝2敗。自己評価は。

「アスティーダはこれまで開幕戦で勝利したことがなかったので、開幕戦の初戦となるダブルスを2-1で勝てて、チームとしても勝利できたことはすごく自分の中でも評価しています。ただ、その後の2試合は負けてしまった。
Tリーグは初めのダブルスに加え、その後のシングルス3試合も全て勝って4勝0敗で勝利すると、他の勝ち方より勝ち点が1ポイント多い『4』を獲得できるので、試合の入りとなるダブルスはかなり重要になります。チームとしてもそうですし、僕個人としてももっと勝ち方を考えていかないといけないと思っています」

ーーこれまではシングルス、ダブルスの両方で活躍してきた。シングルスでも活躍したい気持ちはあるか。

「シングルスにも出て、勝ってチームに貢献したいという気持ちはもちろんあります。ただ僕はキャプテンもやらせてもらっているので、チームとしてのベストの選択だったり、ノっていけるようなオーダーを求めている側面もあります。本当に層が厚いチームなので、チーム内でもいろいろ学びながら自分の実力を上げ、シングルスで出ても、ダブルスで出ても勝ってチームに貢献していきたいです」

「沖縄からもっとトップ選手が出てきてほしい」

琉球アスティーダ 有延大夢
吠える有延(左)(琉球アスティーダ提供)

ーー今シーズンはクラブ初の2連覇が掛かる。

「2020-21シーズンに初優勝しましたが、次のシーズンはなかなか戦い方が難しく、レギュラーシーズン3位でファイナルにすら行けませんでした。全員が全員ではないけど、優勝した翌シーズンは少し受け身になってしまう部分がある。それはやっぱり良くない。前向きに、チャレンジャー精神を持って2連覇に挑戦していく意識が大事だと感じます。リーグ自体のレベルも年々上がってきているし、チーム数も増えて競争力も上がっています。それでもアスティーダは強い選手ばかりなので、強い気持ちさえ持てれば結果は着いてくると思っています」

ーー有延選手はチーム最長の在籍6シーズン目に入る。チームへの愛着は。

「在籍初年度の2018-19シーズンは実業団に所属しながらプレーをさせてもらいましたが、Tリーグはレベルが高く、日本でできるプロリーグでチャレンジをしたい気持ちもありました。沖縄に対しては、2010年に沖縄であった美ら島総体に野田学園高校(山口県)1年の時に出場し、シングルスで3位、団体で準優勝という結果を残せて、いい思い出があります。福岡県出身で九州のチームに所属したいという気持ちもあり、アスティーダを選びました。シーズンをこなすごとに、年々沖縄の人たちの応援の熱が上がってきているように感じていて、僕たちもとてもプレーがしやすくなっています」

ーー今シーズン初の沖縄ホーム戦に向けて意気込みを。

「沖縄での試合は毎回楽しみですし、正直、本来であればシーズンのもっと早い段階で沖縄でプレーしたかった気持ちがあります。先に述べたように僕は九州出身なので、沖縄から日本のトップ選手がもっと出てほしいという思いがすごくあります。
卓球はメンタルが非常に重要な競技で、競り合いの中でいかにいいパフォーマンスを続けられるかが勝負の鍵を握ります。試合中の表情であったり、相手に向かっていく姿を見て、沖縄で卓球をしている子どもたちにとって参考になるようなプレーができるように頑張ります。選手やチーム関係者は沖縄でのホーム戦に向けてすごく気合いが入っているので、ぜひ現地でご声援をいただけたらうれしいです」

琉球アスティーダ

「琉球アスティーダ」のホームゲームが沖縄県内初の地上波生中継!

番組名「T.LEAGUE 琉球アスティーダ vs 岡山リベッツ」
放送日時:2023年10月22日(日)12:00(沖縄テレビ8チャンネル) 

日本最高峰の卓球プロリーグT.LEAGUEで熱い試合を繰り広げる沖縄発のチーム「琉球アスティーダ」のホームゲームが沖縄県内初の地上波生中継します。

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