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真栄城 潤一

真栄城 潤一

HY「366日」が月9ドラマに…「16年という年月を経て“大きな歌”になってきた」

悲しみを前にして変わった歌の意味

—歌詞については、今歌った時に当時と違う感覚はありますか?

新里:昔は恋愛に限定したものだと思っていたけど、今は被災された方とか、大切な人たちを思うもの、という感じの変化はあるよね。

月9ドラマ 366日 仲宗根泉 新里英之

仲宗根:そうそう。3.11に関連して福島で歌う機会があって、その時に「366日」をやろうと思ったんです。歌う直前のMCではいつものように明るくいこうかなと思ってたんだけど、でも震災からすごく日が経っていたタイミングでもなくて。どんなMCしようかと迷って、逆に何も考えないでこの雰囲気に任せようと思ったら突然、目の前にいる人たちは被災された方々がほとんどなので、悲しみが大きく入ってきたんですよね。そこで恋愛の歌を歌うのは違うよな、まずはこの人たちの心の悲しみを癒したいなという気持ちにブワって変わって。その時に下りてきたのは、「恐いくらい覚えているの」っていうフレーズは、恋愛だけじゃなくて、亡き人を思う感情に当てても聞くことができるなって思って。
そこでMCを変えました。今までは恋愛の曲として歌ってきましたが、今日皆さんを前にして歌おうとした時に、亡くなった方、行方知れずになった方もたくさんいると思うんですけど、その人たちのことを思って聞いたとしても「366日」という歌の解釈としては合っていると思う。だから、今日からそんな風に聞いてみてくださいっていう話をして、そこから自分の解釈もどんどん変わってきたんですよね。だから今歌う時も、恋愛のことで歌うっていうよりも、私も自分に近しい亡くなった方を思いながら歌うようにになってきました。
16年という長い月日の中で、恋愛だけではない出会いと別れという意味で“大きな歌”になってきたなっていう感覚はありますね。

—『FIRST TAKE』のバージョンの深みある歌唱に今の話も合わせると、もう賛美歌に近いような気がしますね。

仲宗根:私は1人で歌う時は、目の前にいる人たちの悲しみとか傷をいかに自分が癒してあげられるか、その人の痛みをいかに自分の中に入れて想像して歌うことができるかっていうことを常に考えて歌うようにしてるので。そうやって賛美歌って言ってもらえたら、まさしくそれをしたかったから、嬉しいなと思います。

—リズム隊としてはもうとにかく楽曲に寄り添うアプローチですよね。

月9ドラマ 366日 HY 名嘉俊

名嘉(Dr):HYのドラムは基本的に歌を邪魔しない叩き方をしてるので。バラードだと強弱をつけるとかももちろんあるんですけど、シンプルであればあるほど難しくて、信介とも相変わらず、改めて「難しいよな」って毎回話しますね。

月9ドラマ 366日 HY 許田信介

許田(Ba):聞いてても弾いても凄く気持ち良い曲なので、あまり気持ち良くなり過ぎないように気をつけてます。気持ち良く流れていって間違えたら大変なことになるじゃないですか(笑)。

—最後に主演の広瀬アリスさんの印象についてお聞きしたいです。

月9ドラマ 366日 名嘉俊

名嘉:めちゃくちゃ綺麗な方ですからね。僕はXもチェックしてて、発表の時に「緊張してるけど頑張ります」っていうコメントしくれてて、嬉しかったですね。早く会いたいです。個人的に(笑)。

月9ドラマ 366日 仲宗根泉

仲宗根:そもそも会えるかも分からんからね(笑)。トップの女優さんで、姉妹で活発なイメージがあるじゃないですか。そこまで女優女優って感じでもなく、ちょっと気さくに喋れたりとかもするのかなとか思ってます。まあ、会ったことないから分からないですけど(笑)。でももし会えなかったとしても、こんなにビッグネームの方が「366日」を表現してくれるっていうことに対しては、オファーを受けてくれてありがたいという気持ちだし、彼女が体現するドラマだから絶対素晴らしいものにはなるだろうなっていう期待はめちゃくちゃありますね。

366日

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