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くらしと経済編集部

日本でも動き出した、「宇宙港」プロジェクト

小林
こんにちは。小林美沙希です。
日本を代表する起業家による「宇宙旅行」のニュースが話題となるなどこれまで見上げるだけだった「宇宙」を身近に感じるという方も多いのではないでしょうか。
今日は「宇宙」を巡る最新事情について野村証券那覇支店支店長の宮里洋介さんに詳しく伺います。宜しくお願いします。

宮里 
宜しくお願いします。

日本でも動き出した、「宇宙港」プロジェクト

小林
さて、宮里さんは「宇宙」を意識したことはありますか?

宮里
そうですね。子どもの頃、スティーブンスビルバーグの映画「ET」を見てからずっと「宇宙」へのあこがれがあります。
それはさておき、今日は地上と宇宙を結ぶ拠点となる宇宙の港、「宇宙港」についてお話ししたいと思います。

小林
「宇宙港?」聞きなれない言葉ですが、どんなものなんでしょうかでしょうか?

宮里
はい。宇宙と地上を結ぶ拠点といえば「ロケット発射場」を思い浮かべる方も多いかと思いますが、「宇宙港」は単なる発射場に留まらない役割が期待されています。
まずは「宇宙に行くための拠点」という機能、宇宙ステーションに飛行士や物資を運ぶなどイメージしやすいと思います。
そして、もう一つが「高速移動の拠点」です。空気抵抗がほとんどない事から宇宙空間を利用して飛行すると、飛行機の何倍もの速度で移動する事ができると見込まれています。あくまで予測ですが、飛行機で7時間程度かかるシンガポールまで宇宙を利用すると28分というのは驚きです。

宇宙港の機能と 役割

小林
移動手段の革命ともいえそうな「宇宙港」の開発は進んでいるのでしょうか?

宮里
検討中の例や空港との併用も含めて海外の状況をまとめてみました。
特にアメリカでは民間航空の運航や安全を統括する「連邦航空局」が既に12の「宇宙港」を承認しています。
また最近では従来のロケットを打ち上げる発射場も周辺の施設を含めて宇宙港と呼ばれる事が増えているようです。

世界で開発が進む主な宇宙港

小林
日本での計画はどのように進んでいるのでしょうか?

宮里
こちらをご覧ください。
北海道や和歌山県、大分県、そして沖縄県の宮古島市などの自治体が「宇宙港」の開発に乗り出しています。

宇宙港開発に向けた日本各地の主な 動き

小林
データを見ると各自治体で特色がありますね。

宮里
そうなんです。このうち、北海道の大樹町(たいきちょう)は去年の4月に「宇宙港」を開港しました。
これは鹿児島にある宇宙航空研究開発機構・JAXA(じゃくさ)の「種子島宇宙センター」や「内之浦(うちのうら)宇宙観測所」に次ぐ、国内3つ目のロケット発射場で、かつ民間企業が利用できるアジア初の「宇宙港」です。大樹町では、1985年から宇宙産業の誘致を開始しており、2019年には宇宙港の構想を発表し、昨年その構想を進めるための会社を設立しています。
宇宙港の施設などハード面は、町が整備し、運営はこの会社が行って、施設貸し出し利用料などを得る仕組みです。これを起点とした雇用や人口増加などの効果が期待されていて、ある投資銀行の調査ではおよそ267億円の経済波及効果が見込まれているそうです。

小林
宇宙の新時代を担う「宇宙港」から今後も目が離せませんね。
宮里さんありがとうございました。

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