やさしい味のスパイスカレーでほっこり！名護市役所近くの「ナカラマサラ」（名護市）

2023年11月に名護市役所近くにオープンした「ナカラマサラ」は、スパイスカレーを提供しているお店です。スパイスの使用を少量におさえつつも、調理法により香りたっぷり。子どもでも食べられるような、やさしい味に仕上がっています。

スパイスが身体にいいのは知ってるけどちょっと苦手という人も、この機会にぜひ挑戦してみてください。きっとスパイスの魅力に気がつくはず！

まるで実家のリビングのような「ナカラマサラ」の店内

およそ8坪の小さな店舗には、カウンター席が3つと座敷席が8つほど配置されています。

古民家を改装したお店は、まるで誰かのお家にお邪魔したかのよう。天井から吊るされたおしゃれな照明が、暖かい雰囲気を演出していて、つい長居したくなるような居心地のよさです。

カウンター席に座って、店主とおしゃべりするのもよし、座敷席で誰かとゆんたく（沖縄方言でおしゃべり）するのもよし！

特に料理が気になる人は、カウンター席がおすすめです。
少量のスパイスで香りを出す調理法や、飴色タマネギの時短技など、おしみなく教えてくれますよ。

「ナカラマサラ」の選べるランチメニュー

やんばる産の野菜やスパイス・ハーブ類を使用した「ナカラマサラ」のスパイスカレーは、1種盛りから3種盛りまで選べます。

メインのカレーは定番の「ココナッツチキン」「ポークビンダルー」のほか、時期によってマトンカレーやエビカレー・ホタテのカレーなど合計4種から好きな味をチョイス。
トッピングに豆コロッケの「ワダ」や、半熟卵の「スパイスゆで卵」もおすすめです。

ごはんの量は大・中・小とあり、辛さも調整できるので、いまの自分の「いいあんばい」で選べるのがうれしい点。

「なから」とは、店主の地元である長野の方言で、「いい感じ・ほどよく」などの意味で使われるそうです。
なるほど！「ナカラマサラ」のカレーは、無理せずいい感じに自分で調整できる、「なから整うカレー」ともいえそうですね！

シンプルだけど深い「ナカラマサラ」のカレー実食！

辛さが苦手な店主がつくるスパイスカレーは、スパイスと塩がメインのシンプルな味付けです。

スパイスの使用を少量におさえ、スパイスが苦手な人にあわせた、家のカレーに近い感じに仕上げたそう。
「辛くないけどスパイシー」がモットーの「ナカラマサラ」のカレーを、今回は3種盛りで贅沢にいただきました。

まずは「ナカラマサラ」で定番の、「ココナッツチキン」。
ココナッツカレー特有のもったり感がなく、ほんのりココナッツとスパイスの香りが広がる、ちょうどよい感じです。小さめに切った鶏肉も主張しすぎずほどよくルーと絡まり、食材同士がうまくひとつにまとまっています。

辛いのが苦手な人はもちろん、はじめて来店する際は、まずは「ココナッツチキン」で「なから」なカレーを体感してほしい！

「ポークビンダルー」は、ポークをビネガーで煮込み、甘酸っぱく仕上げた少しピリ辛のカレー。
とはいっても、口のなかで少しピリッとする程度の辛さ。スパイスの風味をしっかりと感じられ、辛さと酸味とスパイスをちょうどよいバランスで楽しめます。

ポークのサイズ感もちょうどよく、これまた口のなかでの一体感が素晴らしい！

シンプルなスパイスでほっこりやさしく仕上げた「豆カレー」は、豆特有のザラザラ感がない、まさに「ほっこり」した食感を楽しめます。
とろみがあるルーで、ジャスミンライスにかけてもほかの食材と混ざらず、単体の味を楽しめます。

甘めのカレーが好きな人や、ヘルシーに食べたい人におすすめです。

地域の旬の野菜を使った副菜は、今回はキャロットラぺ・紫キャベツときゅうりのアチャール。ほんのりスパイスを感じますが、味付けは薄めで食材そのものの甘みを引き立てています。

カレーで少しまったりした口のなかが、アチャールの酸味でさっぱり！
隣のヨーグルトソースは、途中でカレーにかけると酸味が増し、味変を楽しめます。

「スパイスゆで卵」と「ワダ」は、ぜひ追加していただきたいトッピングです。

「スパイスゆで卵」は、半熟卵をスパイスソースに長時間漬け込んだもので、しっかりとした辛さと芳醇なスパイスを味わえます。そのまま食べてもよいですが、崩してカレーにのせて、ルーと一緒に食べるのもGOODです。
半熟の黄身によって味がまろやかになり、卵の周りにたっぷりのったスパイスで、風味と辛味が増しますよ。

「ワダ」は、豆をペーストにしてドーナツ状に丸めて揚げたインドの軽食です。ふわっとした食感とほのかに香るスパイスが特徴的で、辛いのが苦手な人や子どもにとってもおすすめ！