うるま市,エンタメ,テレビ,地域,本島中部
”沖ツラ”アニメ制作現場に潜入！空えぐみ作 漫画『沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる』（うるま市）
目次
沖縄を舞台にしたマンガ『沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる』。
「沖縄の人は雨がふっても傘をささない」や、「おばぁちゃんに限界まで食べさせられる（カメーカメー攻撃）など、沖縄あるあるが共感を生んで話題となっている作品だ。
この人気マンガがアニメ化されることが決まり、2025年1月の放送開始に向けて最新映像が公開された。
アニメ制作が進む現場で、総監督を務める板垣伸さんにマンガとは一味違った見どころなどを伺った。
漫画”沖ツラ”は累計発行部数が35万部超
東京から沖縄に引っ越してきた男子高校生、「てーるー」の日常やクラスメイトとの恋模様を描いた『沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる』通称『沖ツラ』。
甘酸っぱい青春の日々を、沖縄あるあるやうちなーぐち（沖縄の言葉）を交えてコミカルに表現した漫画は、単行本の累計発行部数が35万部を超え話題となりアニメ化が決定。
このアニメがどのように生み出されているのか？東京にある制作会社「ミルパンセ」に潜入した。
まず、話をうかがったのが原画を担当する吉田智裕さん。
原画担当 吉田智裕さん：
こんな感じで動きのキーとなる部分ですかね。元となる部分に原画といわれる絵を入れる作業をしていますね。
アニメーションの制作は原画や色彩など細かく担当が分かれ、それぞれが同時進行で作業する。
原画担当 吉田智裕さん：
（それぞれ）性格が違う以上、動きの幅というか演技がちょっと変わるので、キャラによって演技を変えるというところが当たり前のことではあるということが難しいところかなと思います
原作の魅力といえば、キャラクターたちの豊かな表情。
東京出身の主人公「てーるー」が恋心を抱く「ひーなー」は、会話のほとんどがうちなーぐちで、てーるーは毎回困惑。
「言葉がわからないせいで好きな人と上手く話せない！」と頭を抱える主人公にこっそり通訳してくれる「かーなー」は、ひそかにてーるーに想いを寄せる三角関係である。
こうした魅力的な人間関係もアニメに落とし込む。
板垣伸 総監督：
（原作者の空先生に）どこが沖縄のいいところですかと聞いたんです。そうしたら、やっぱり、人と人の距離が近いことだと話していました。ということは、（沖縄の人は）臆することなく自分の表情とかを表に出すんでしょうね
沖縄でしか感じられない明るさ・光を表現
総監督を務めるのが板垣伸さん。
絵コンテの修正から音響まで作業全体を統括する。
沖縄の風景を表現する中で、総監督が大切にしていることがある。
板垣伸 総監督：
やっぱり沖縄でしか感じられない明るさとか光とか、そういうのは表現できたらねと。（海の青さに）砂浜の色っていうのが混じると、多分エメラルドになるんだと思うんですね。綺麗な水だから成立するということだと思うんですけど、そういう感じが出せたらなと
アニメ"沖ツラ"はマンガとは違った魅力がある
大見有正撮影監督に、細かなこだわりをアニメーションに反映する際に気を付けていることを聞いた。
大見有正 撮影監督：
東京に暮らしている人間からすると、やっぱり沖縄の海はすごくきれいなので、（監督から）けっこう細かく修正指示をもらって、それをできるだけ反映するようにしています
マンガとはまた違った魅力ある作品に仕上がったと板垣伸総監督は自信を覗かせる。
板垣伸 総監督：
全て入っている作品になるんじゃないんですか。何かホロリとくるものもあるし、楽しいとこもあるし、ギャグなんかも笑えるし。うちなーぐちがわからないという（主人公の）てーるー主観で見ると、なんか面白く見られるのかな
沖縄あるあるにくすっと笑えたり、主人公の恋の行方にドキドキしたり…
たくさんの魅力が詰まった異文化ラブコメ、『沖ツラ』。
漫画を飛び出したてーるーたちがどう動き出すのか、期待が高まる。
アニメ『沖ツラ』は、2025年1月に放送を開始する
あわせて読みたい記事
