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まえうみ さきこ

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子育て中のママ・パパ必見!子供が賢く育つ家ってどんな家?考える力がつく住まいのあり方

OKITIVE 読者のみなさん、 こんにちは!
~幸せのカギはお部屋しだい!~
住まいコンサルタントのまえうみさきこです。
毎回「お部屋の上手な使い方」をお伝えしてます♪

目次

夏といえば、夏休み。お子さんがお家にいる時間が多い時期ですよね。
そんな夏休みの時期は、新学期に次いで、「子どものスペースを整理したい」「子供の勉強環境を整えたい」など、子ども空間を見直すことが多い時期。

そこで、今回の「お部屋の上手な使い方」は、「家の中での子どもにとって良い環境づくり」、「賢い子どもが育つ家ってどんな家?」について考えてみました♪

私にも、現在、中学生と小学生の子どもが2人います。親心として、もちろん賢く育ってほしいです。なので、この分野は特に興味があります。調べたり、実践したりと色々研究している分野です。自身の経験もふまえて、子どもの成長にとって良い家の環境について考えてみたいと思います。

その前に、そもそも「賢い子」って、どういう子でしょうか?
勉強はもちろんできて欲しいけど、「勉強だけができる子になって欲しい」と思っている親御さんは少ないでしょう。
多くの親は、「将来を自分で切り拓ける子どもになってほしい」と思っているんじゃないしょうか?
わたしもそうです。そのためには「自分で考え、自分でやる力」を育むことが必要になってきます。

子育て中のママ必見!子供が賢く育つ家

「自分で考え、自分でやる子」をどうやって家庭の中で育んでいくか。そして、学ぶことが強制的ではなく、自分から様々なことに興味がわくにはどうすれば良いでしょうか?

最初は、子ども自身でできるものではありません。
親が一緒になって、導くところから始まります。習い事もそうですよね。まずは、その環境を親が作る。家での環境や部屋づくりも一緒だと考えています。
子どもが楽しい!面白い!と思い始めたらこっちのもの。「楽しいからする!」に勝手になっていきます。

また、小さい頃から、毎日の中で行う「習慣」が大きく影響します。
例えば、「早寝、早起き、朝ごはん」の生活の事から、「読書する」「運動する」など、その日々の習慣から、「自分でやる力」が始まります。
実は、そういったことをお家の中で自然とできるように環境(部屋)づくりで仕掛けることができます。

子どもの自主性を育てるのは、環境で決まる!

賢い子は「家」が違う!とよく言われます。塾講師や教育に関わってきた著名人などの書籍もたくさん出てますが、やはり「賢さ」と「家の環境」が関係する内容が多くあります。
私自身も長く「住まい」に関わる仕事をしていて、「住まい」は子どもにとって、習慣や人格形成への影響が一番大きいと考えています。

いったい、「家」って、子どもにどんな影響を与えているんでしょうか?

例えば、「テレビしかない部屋」で、子どもに「好きにしなさい」と言ったら、どんなことが起こると思いますか?
子どもは「わーい!」と喜んで、一日中だらだらと「受け身」でテレビを見たりするんじゃないでしょうか。子どもじゃなくても、大人でもそうなっちゃいますよね。

子育て中のママ必見!子供が賢く育つ家

逆に、色鉛筆やクレヨンがあったり、ボールなどの運動具があったら、子どもはそれらを手に取り、絵を描いたり、体を動かしたりと、「自分で考えて」動くようになります。
それは、やがて自分の力で人生を切り拓いていく思考へとつながっていくと考えています。

主体性をみがくのは家庭が一番

子どもの「思考の成長」に大切になってくるのが「家の環境」です。
子どもに対して「どんな環境を整えるのか」「どんな習慣を作っていくか」で、子どもの思考や将来が変わってくるということです。
では、家の中で「自分から進んでやる子」に導く環境にするためにはどうすればよいでしょうか?

それは、家の中で、様々な自分で考えるための「材料」を用意してあげること。
例えば、夢中になって遊んだおもちゃ、感動した本、そういった「感情」とつながることが「材料」になると考えています。
そして環境を整えたら、子ども自身に決めさせることも大事です。

主体性は、すぐ身に付くわけではありません。
日々の生活の中で、少しづつ身に付いていくもの。
「主体的に考えることを習慣化させる」環境が大事です。

受け身や受動的であることが、主体性を弱くしてしまいます。
例えば、わかりやすいのがテレビとの関わり方です。
受け身になりやすいのが、「どんなときでもテレビをつけっぱなしにしている」ということ。それは、ただ眺めている=受動的に眺めている状態。テレビをリビングから無くすという方法が一番てっとり早いですが、テレビ好きな家族には辛いですよね。子どもの学びになる番組もたくさんあるので、テレビの影響をきちんと理解し、テレビとの付き合い方をきちんと家族で話し合っていれば良いかと考えています。例えば、テレビの話題について家族の会話のきっかけにしたり、自分の感想や考えをアウトプットする、あくまでも家族のコミュニケーションのツールとして使うと良いですね!

リビングを知的空間をたくさんしかけよう!

小学校低学年までなら、基本的に子どもは自分の部屋がなくても、問題がないと考えています。
そのとき大事な空間となるのが、リビングとダイニング空間です。
なぜなら、親のそばにいることで安心する子どもが、親と一緒に過ごせる場所だからです。
しかし、リビングで遊ぶときや絵を描くとき、手紙を書いたり、本を読んだりするとき、子どもも「自分専用の場所」は欲しいもの。
「自分専用の場所」とは、子どもにとっては「基地」や「お城」のようなもの。

例えば、リビングの一角に、バスタオルくらいの小さなスペースでも「ここはあなたの場所」と作ってあげましょう。
この中ならどれだけ散らかしても良い、自由にして良いと言われることは、子どもが「認めてもらっている」という安心感が生まれます。
その上で、「自分の場所は、使い終わったらきちんと片づける」というルールを決めること。そうすることで、自由に遊んだ後はきちんと片づけるというしつけができます。
親も散らかる範囲が限られるため、ストレスを減らすことができます。
こうやって「自分の場所」を与えると、子ども自身の責任感が育っていくと考えます。

子育て中のママ必見!子供が賢く育つ家
リビングの一角に子どものスペースを置いた事例
子育て中のママ必見!子供が賢く育つ家
子ども専用の空間を作って、責任感を養おう。

また、リビングには本棚を置くのがおススメ!
やはり、学ぶ楽しさを生む一番は「読書」だと考えています。本を読むと、理解や思考が深くなります。
ここでのポイントは、本を読むことを強制しない。ということです。
本=勉強にすると子どもは本嫌いになっちゃいます。なので、いつでも本が見えて、すぐ手に取れる環境というのが大事です。

棚はしっかりしたものでなくても、カラーボックスやブックラックでもOKです。
家族と過ごしながら読書できる習慣を整えます。また、親の習慣は子どもにも影響します。
親が読書する姿を見て育った子どもは、自然と本を読むようになり、だいたい読書好きになると多くの調査結果が出ています。
本棚は、子供用、大人用に分ける必要はありません。あえてごちゃまぜにして並べちゃいましょう。
成長していくにつれ、親の本にも興味を持つ環境をつくりましょう。
また、子どもが今どんな本を読んでいるのか、家族が知っておくことは、子どもの心をつかむ上で大きな助けにもなります。

子育て中のママ必見!子供が賢く育つ家

食事中のコミュニケーションが「子どもの心」を豊かにする

「食」は人間の基本。そして、どんなものを、誰と、どのような空気感の中で食べるかは、その人の人生や人格形成に左右します。
どれほど栄養バランスがとれた美味しい食事だとしても、寒々しい家でひとりぼっちで食べたなら、満足という感情は生まれないのではないでしょうか。

ダイニングは、親と子どもが食卓を囲む大切な場所。
お互い忙しい一日の中で、唯一向かい合って会話が楽しめる時間じゃないでしょうか?
そこで過ごす親子の時間は、子どもの心を豊かにする時間だと考えています。
「食」は心の平穏をもたらし、家族からの愛情が伝わり、自分がなくてはならない存在だということを確認する機会であると考えています。

子育て中のママ必見!子供が賢く育つ家

最近は、家族バラバラに食べるという家庭も少なくありません。
難しくても週に何度か一緒に食べる時間をつくり、子どもとの会話を楽しみながら食事をすることを心がけてみましょう。
わたしもよくありますが、忙しいときは作るのも疲れちゃいますよね。そんなときは、簡単に市販の惣菜を買ってきて、食事中は笑顔で会話ができることを優先しています。

子ども部屋は、いつから与える?

「子ども部屋はいつから与えたほうが良いでしょうか?」という質問が多くあります。
わたしは、「お子さんが一人部屋が欲しい。と希望したとき。」とアドバイスしています。
(※「子どもの勉強がはかどる空間づくり」は、オキティブ2024年2月27日に掲載しています。そちらもぜひご覧ください^^)

また、「もう一人部屋でもおかしくない年齢だけれども、まだ一緒に寝ようとする。」と悩むお母さんもいますが、それで全然良いと考えます。
子どもが自分から離れるまでは、子どもは親に密着していて構わないです。
体温や肌の感触、匂いに触れながら育つ。これが、子どもに絶対的な安心感を与えます。
母親にぴったりとくっつくことで子どもの情緒が安定し、健やかに育っていくと考えます。

一緒の寝室で心がけてほしいのは、「朝起きたら寝室を整え、常にきちんとした状態に保つ」という習慣を身に付けさせる、ということです。
寝室は家族しか入らないプライベート空間なので、散らかる傾向があるようです。
そんな見えてない空間でも、片づけを通して「常にきちんとする」習慣を、子どもに身に付けさせましょう。

子育て中のママ必見!子供が賢く育つ家

家族というソフトの環境ももちろん大事

ここまで、家や部屋の環境づくりというハード面を考えてきましたが、最終的に子どものベースとなるのは、ソフト面である環境です。それは、「家族関係」にあります。

両親はどのような人柄なのか、両親はバランスよく役割分担しているか、どのように子どもへ接しているか。
そのような家族関係は、子どもの成長に大きな影響を与えます。
子どもにとって居心地の良い家庭ほど、良い家族関係か築かれています。そうでなければ、毎日が不安で、やりたいことをやろうとする気さえ起こりません。大人でもそうですよね。
家に帰れば家族がいて、ホッと安心できて、穏やかな気持ちになる。困ったときは、家族の誰かに聞いてもらえたり、助けてもらえるという信頼感がある。どんなことをしても受け入れてもらえる。そういった安心感があるから、子どもは「何かをしよう」と興味のおもむくままに動けたり、新しいことに挑戦する意欲がわいてきます。

子育て中のママ必見!子供が賢く育つ家

いかがでしたでしょうか?環境は子どもの成長、人格形成にすごく影響しています。
とくにお家の環境は一番です。
「子どもが賢くなる」=「自分で考え、やる力」を付けるために、ぜひお家の環境を見直してみましょう。
夏休みの期間は、普段より子どもとコミュニケーションがとれる時間でもありますよね。ぜひ、お子さんとたくさんコミュニケーションを取ってくださいね!^^

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