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OKITIVE編集部

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作家ヨシタケシンスケの頭の中を覗ける!?「ヨシタケシンスケ展かもしれない」開催中!浦添市美術館

作家ヨシタケシンスケの頭の中を覗ける!?:目次

・見どころ。あなたの心にしかないかもしれない。
・飽きないしかけ。かもしれない
・ヨシタケシンスケさんからのメッセージ
・ここでしか買えないグッズたち
・子どもも大人も一緒に楽しめる「ヨシタケシンスケ展かもしれない」

ヨシタケシンスケさんからのメッセージ

晴れ男だったのに、台風と一緒に来てしまいました。とおっしゃるヨシタケシンスケさん。
「独特の建物がかっこいい」と浦添美術館の独特な形をお褒めいただき県民として少々誇らしい気持ちになりました。

インタビューでは、「ヨシタケシンスケ展かもしれない」に至った経緯をお話しくださいました。
「通常の展覧会では、「原画」を見せる事が普通ですが、でも、僕の絵は非常に小さく、色なしのペン画。それを見せるだけでは、場が持たないので、本ができるまでの間に何が起きていたのか。頭のなかをそのまま観ていただけるような空間作りにしました。」
なるほど。小さな原画を大型パネルに写した「ヨシタケシンスケ絵画展」が開かれていたら。ファンとしては観に行くかもしませんが、確かに味気ないかもしれません。

しかし、さすが。真っ向から「頭のなか」を見せてあげるというお誘い。
一読者としては、ヨシタケシンスケさんの作品でクスっと笑わせられたり心がフワッとなると、そのあと思うのは「どうしてこういう発想ができるんだろう」と。
まさに「頭の中が観たかった!」と言いかえられるかもしれません。

また、ご自身が幼少期に展覧会に行ったときのご経験を踏まえて、この展覧会の空間作りについてもお話くださいました。
「小さい頃、展覧会に行くと早く帰ろう、と自分自身が言ってた。そうなると悔しいので、小さい子は小さい子なりに、大人は大人なりにそれぞれ持って帰れるものがある空間にしました。それは、僕が絵本を作っているときも同じ。色んな楽しみ方をしてくれると嬉しいです」
確かに小さい子でも楽しめる具材が散りばめられています。

ヨシタケシンスケ展の「未完成感」と「図録」

この展覧会の空間作りについて記者からの質問に答えたヨシタケシンスケさん。
「今回表現したかったのは完成していない感じ。頭の中の混沌とした感じを立体化させる。」

そのなかで大事にされているのが「未完成感」だとお話されています。
「一つの作品ができるまでの間は常に未完成。その間のあっちもいいよな、こっちもいいよな、と迷っている時間が作る楽しみでもあり、あれこれ出来上がった物の手前の試行錯誤している工程をみてもらうには『未完成感』かな」とお話されていました。

そして今回の展覧会の図録。
通常、展覧会の図録は展覧作品が紹介されますが、「ヨシタケシンスケ展かもしれない」図録は、その「こっちも、あっちもいいね」と迷った結果、採択されなかった案が掲載されています。
展示されていないものだけが掲載される図録。破天荒です。

様々な「かもしれない」に満ち溢れ、なぜかワクワクしてきます。

「かもしれない」は、迷いの言葉ではなく、色んな可能性を引き出す魔法の言葉でしかないとまで思うようになりました。

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