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長嶺 真輝

長嶺 真輝

「常に心身の準備ができている」B3から移籍の平良彰吾、琉球ゴールデンキングスが契約延長した“意味” 成長へ岸本隆一から助言も

️今後の課題と“ミスターキングス”から吸収すべきコト

琉球ゴールデンキングス_2024年11月
ベンチから岸本隆一の好プレーに拍手を送る平良ら

国内の最高峰リーグでプレーするに当たり、もちろん課題もある。京都戦後、平良は「スマートにプレーすること」を挙げ、こう続けた。

「今日は試合の途中から出て、チームファウルが溜まっているのに、すぐに簡単なファウルをしてしまいました。一発目のドライブも逆を突かれて抜かれたので、もったいなかったです。後半に出た時は、個人ファウルの数はあまり関係がない中で、チームファウルが溜まっていなかったら、逆にファウルをうまく使って速攻を止めたりすることも、もう少しできたと思います」

オフェンス面では、ボール運びはある程度安定しており、ターンオーバーは10試合で6つ。決して悪い数字ではない。ただ、ゲームコントロールについては「自分が変わったタイミングで良い流れを続けられるために、もっとチームとしてうまく回せるようにプレーしたいなと思っています」(12日の佐賀戦後の記者会見)と課題を感じている。

それもあってか、百戦錬磨の“ミスターキングス”岸本隆一から助言を受けている場面もよく見られる。具体的にどんなアドバイスをもらっているのか。

「隆一さんはプレッシャーを掛けられても、ずっとボールキープしたり、コールを続けられたりするので、どうしたらできるようになるか自分から聞きに行ったりしています。それで『自分でアタックを狙いながらやれたら、相手も守りづらくなるから』といったアドバイスをもらっています。隆一さんは僕も小さい頃から見てきた選手で、日本のトップのガードだと思うので、盗めるものは盗んで自分の成長の糧にしたいと思っています」

キングスは現在、11勝3敗で西地区2位につける。EASLの試合もある厳しいスケジュールの中でも、好調な滑り出しで序盤戦を終えた。バイウィーク(リーグの中断期間)を挟み、次節は11月30日、12月1日にアウェーで東地区首位の千葉ジェッツと対戦する。

12月も4週連続で水曜ゲームがあり、毎週末の2連戦と合わせ、中2日でひたすら試合を繰り返していく。仮に負傷離脱中の伊藤が近く復帰したとしても、タフな日程をこなしながら各選手が良好なコンディションを維持するためには、できる限りのプレータイムのシェアは必須だ。

チームが契約延長の発表に際して「バイウィーク明けにはさらに多くの試合が控え、どれも重要な試合が続くことから、今後も平良選手の力が必要だと判断し…」とコメントしている通り、平良がコンスタントに活躍し、さらに成長することができれば、キングスのチーム力をさらに押し上げることは間違いないだろう。

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