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長嶺 真輝

長嶺 真輝

大きな“山場”へ向かう琉球ゴールデンキングス、公開練習を実施 チームDFで屈指の「好ガード」たちを抑えられるか

比江島、テーブス、佐々木…「チームで守りたい」

大きな“山場”へ向かう琉球ゴールデンキングス、公開練習を実施 チームDFで屈指の「好ガード」たちを抑えられるか
練習前のストレッチに励む選手たち

チームのスタイルこそ違えど、得点力の高いガードを擁していることも、先に挙げた3チームの大きな共通点だ。宇都宮の比江島慎、D.J・ニュービル、A東京のテーブス海、三遠の佐々木隆成、大浦颯太…。いずれもリーグ屈指のプレーヤーであり、彼らをいかに波に乗せないかは勝敗を分ける重要なポイントだ。

宇都宮戦の展望を聞かれた小野寺は「攻撃力が高いチームだと思っていて、比江島選手とニュービル選手がオフェンスの起点になってくると思います。そこはチームとして守っていきたいです」と答えた。

続いて、天皇杯準決勝でぶつかる三遠戦のポイントについても語った。

「ディフェンスだと思います。攻撃力の高いチームで、フィジカルが強い選手が多いので、自由にさせないことが大事です。一人ひとりが強みを生かして、ファウルとかをうまく使いながらチームで守っていけたらなと思います」

二つの回答に共通するのは「チームで守っていく」という部分だ。

もちろん1対1で守り切れれば理想だが、相手も巧みにスクリーンを使ったり、高いスキルで交わそうとしたりするため、容易ではない。各選手とも3Pシュートも上手い。マークマンだけでなく、スクリーナーとマッチアップするビッグマン、さらに3人目、4人目のディフェンダーも含め、うまくローテーションをしながら守りたい。

その点で言うと、今シーズンのキングスはアレックス・カークが高い位置で積極的に相手ガードにプレッシャーを掛けたり、全体でスイッチをしながらズレが生まれるのを防いだりして、ディフェンスの連係がより深まってきているように見える。

リーグをけん引する強豪に対し、現時点でチームのディフェンス力がどこまで通用するかは、終盤戦やチャンピオンシップ(CS)の戦いを占う上でも大きな見どころになるだろう。

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