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沖縄の高校野球が熱い!【高校野球・夏季沖縄大会展望】センバツ決勝進出の2チームを苦しめた「沖縄尚学&エナジック」が軸。直接対決を分析すると…
1試合で「6盗塁」ノーサイン野球の力発揮 エナジック

一方、2022年4月の創部以来、初めて聖地の土を踏んだエナジック。初戦は最大の特徴であるノーサイン野球と機動力を組み合わせた怒涛の攻撃、エース左腕の久髙颯による好投で至学館(愛知県)に8ー0で完勝し、歴史的な1勝を挙げた。
2回戦では横浜と同じく優勝候補の一角に挙げられていた智弁和歌山とぶつかった。初回から久髙の制球がピリッとせず、打力のある相手に捉えられて毎回失点。四回を終えた時点で2ー8と大差を付けられた。
それでも次の塁を狙う積極性は失わない。終盤の七回裏には、この回だけで三つの盗塁を成功させて1点を返した。4ー9で敗れたはしたものの、試合を通した盗塁数は相手を四つも上回る六つ。ノーサインで選手たち自身が意思決定し、失敗を恐れずにハツラツとプレーするエナジック野球は甲子園に強烈なインパクトを残したはずだ。
智弁和歌山は決勝で横浜に4ー11で大敗したが、投手層が極めて厚く、準決勝までの4試合のうち3試合が零封での勝利だった。全国にその名を轟かせる強豪校に対し、甲子園初出場のチームが自分たちのスタイルを貫き、4点を奪ったことは評価に値する結果だろう。
中でもリードオフマンのイーマン琉海は2試合を合わせて10打数8安打を記録し、そのうち長打が2本。盗塁も二つを決め、大会屈指の選手の一人に数えられる活躍だった。
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