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長嶺 真輝

長嶺 真輝

沖縄の高校野球が熱い!【高校野球・夏季沖縄大会展望】センバツ決勝進出の2チームを苦しめた「沖縄尚学&エナジック」が軸。直接対決を分析すると…

「初見だと怖いですが…」ドリームマッチで機動力封じた沖尚

沖縄の高校野球が熱い!【高校野球・夏季沖縄大会展望】センバツ決勝進出の2チームを苦しめた「沖縄尚学&エナジック」が軸。直接対決を分析すると…
練習でノックする沖縄尚学の比嘉公也監督=1月(長嶺真輝撮影)

3月30日に閉幕したセンバツの余韻が残る中、沖尚とエナジックは4月12日、夏の沖縄大会の第1シード、第2シードを決めるドリームマッチを行った。

両校とも好機で一打が出ず、五回までスコアボードにゼロが並んだ。先行したのは沖尚。六回裏にシュアなバッティングでエナジックの先発・久髙を攻め立て、犠打を挟んだ4連打などで一気に4点を挙げた。

対するエナジックは七回表に四球と2連打で1点を返すのがやっと。沖尚はエースの末吉が「状態が良くなかった」(比嘉公也監督)と登板機会がなかったものの、右腕の新垣有絋と左腕の久高大瑚が継投し、最少失点に抑えた。

名手で知られる遊撃手の眞喜志拓斗キャプテンが珍しく二つの失策を記録するなど課題こそあれど、攻撃では甲子園でも見せた集中打で1回に大量点を奪い、比嘉監督は「打線の繋がり、個々の能力は上がったと思います。横浜戦で追い付けなかった悔しさがあり、あの一戦があったからだと感じます」と手応えを口にした。

中でも勝負を分けた大きなポイントはエナジックの機動力を封じたことだ。それが顕著に表れたのが、三回と四回の守備だった。いずれも先頭バッターを被安打とエラーで出したが、両回とも捕手の宜野座が盗塁を刺してチャンスを作らせず。この試合、エナジックを盗塁ゼロ、犠打飛1に抑えた。

今の代になり、公式戦における直接対決の結果は沖尚の3勝1敗。1戦目の県新人中央大会決勝こそ1ー3で敗れたが、県秋季大会決勝は8ー5、秋季九州地区大会決勝も6ー2で快勝している。

機動力を駆使して攻めるエナジックの勢いに飲まれるチームが多い中、眞喜志は「初見だとエナジックのような野球は怖いですが、一昨年くらいから出てきているチームなので、自分たちは戦いながら対策を積み重ねています。そういう意味では、ある程度戦い方が分かってきている面はあると思います」と自信をのぞかせる。

ただ、もちろん慢心はない。「エナジックは秋も春も自分たちに負けているので、夏はさらに本気になって戦ってくると思います。それに負けないように練習をして、夏に必ず優勝をしたいです」と気持ちを新たにしていた。

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