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沖縄の高校野球が熱い!【高校野球・夏季沖縄大会展望】センバツ決勝進出の2チームを苦しめた「沖縄尚学&エナジック」が軸。直接対決を分析すると…
春季九州で2度の逆転勝ち「勢い」維持するエナジック

沖縄尚学に3連敗を喫してはいるものの、短期間で沖縄の強豪の一角にのし上がったエナジックの勢いが本物であることは間違いない。
ドリームマッチ後に出場した春季九州地区大会では初戦の創成館(長崎県)戦を2ー1、準々決勝の東海大熊本星翔戦を4ー3と立て続けに接戦を制し、いずれも先行を許しながらの逆転勝ちだった。準決勝の西日本短大付(福岡県)戦は延長十二回タイブレークの末に6ー7で惜敗したものの、センバツ8強の強豪に対しても1点差の好ゲームを演じた。
6得点を挙げた西日本短大付戦はドリームマッチと同じく盗塁ゼロ。それでも8安打に4四球4犠打2犠飛を絡め、確実に好機を広げてスコアを重ねた。
沖尚戦後、神谷監督は「夏は各チームにさらにマークされるだろうし、相手のバッテリーが良ければ盗塁も容易にはできなくなります。走れない時にどう攻めるかは課題です」と口にしていたが、それに対する答えが見えてきているかもしれない。
夏に沖尚と再戦するとすれば、沖縄大会決勝の舞台のみ。これまでの直接対決4戦では沖尚のエース末吉とあまり対峙していないため、彼を打ち崩せるかも勝敗を分けるポイントになるだろう。指揮官は「夏が楽しみ。何回負けても、最後に勝てばいいんです」と不敵に笑っていた。
1枚のみの甲子園切符を手にするのは、攻守に安定感と粘りが増してきた沖尚か、独自のスタイルで勢いを維持するエナジックか。それとも、21年ぶりに県春季大会を制した宜野座、好投手を抱える興南、打線が武器のウェルネス沖縄などの有力校が双璧を崩し、頂点をかっさらうのか。
ハイレベルが戦いが繰り広げられるであろう熱い夏が、今から楽しみだ。
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