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沖縄移住は憧れの北谷町!“観光地のなかで暮らす” 移住生活10年間のリアル

神奈川県の海と山に囲まれた横須賀出身。小さな頃から野生児と呼ばれ、夏と海が大好き。アメリカ留学から帰国しその半年後に勢いで沖縄に移住し、あれよあれよと時が過ぎ沖縄移住暦は10年を迎えました。
移住してから大半の時間をひとりで過ごしてきましたが、3年前に同郷出身のないちゃ〜(沖縄県以外の出身者)と出会いスピード婚からの出産を経て、今では家族3人で穏やかに過ごしています。
そんな沖縄移住10年目のわたしが長年の独身生活で見てきた目線&現在子育て新米ママ目線での「北谷町」について実際に住んでみてどうか?を解説していきたいと思います。沖縄に移住を検討している方の参考になればうれしいです。
目次
北谷町を選んだ理由と沖縄移住までの流れ

沖縄北谷町に移住したのは今から約10年前の23歳のとき。幼い頃から海が大好きだった私は大学時代にダイビングライセンスを取得し、いつか海の近くで暮らしたいと夢を見ていました。そんな中、家族旅行で訪れた久米島の海の美しさに衝撃を受け「これだ!!!」と本能的に感じ取ったのが移住のきっかけでした。
ただ、初めから離島に移住する勇気はなく、とりあえず沖縄本島で探してみようと決意。イメージ的にはカルフォルニアのような場所に住んでみたいなと思っていたところ「海が近くて、ダイビングスポットで、アメリカンな雰囲気で、更に生活するにも便利そうな地域があるぞ!」と見つけたのが北谷町でした。まさに私の思い描いていた憧れの場所そのものでした。
そこから複数のアルバイトを掛け持ちし、沖縄移住の資金を貯める日々、、、そして約半年後に寮付きのダイビングショップで見習いとして沖縄の北谷町に移住してきました。スーツケース2つ持って、所持金60万円、車もなし。そんな沖縄移住のスタートでした(笑)
北谷町のリアルな日常風景と見え方の変化

北谷町ってどんな場所?
観光地として有名な北谷町。那覇空港から車で約40分、アメリカンビレッジやアラハビーチといった観光スポットが多く、賑やかな印象を持たれることが多いエリアです。
人口は約2万9千人で、沖縄本島の中部、西海岸に位置しています。米軍基地が町の面積の約50%を占めており県内でも3番目に基地占有率が高い地域です。
エリアに別々の顔があるから北谷は何処に行っても面白い
北谷はそこまで大きな町ではありませんが、住んでみて地域ごとに雰囲気が大きく異なっていることに気が付きました。有名どころのアメリカンビレッジのある美浜は、観光客に人気があって一年中賑わっています。最近はアジア系の観光客が多い印象ですが、日本人観光客や県内在住の若者も集まる場所です。
移住当時住んでいた砂辺エリアでは米軍基地で働く外国人の方が多く住んでおり、常に英語が飛び交っていました。特に週末になるとバー周辺はかなり賑わっており、まるで海外のような雰囲気。
そして、現在住んでいる沖縄市寄りのエリアは、沖縄らしい昔ながらの町並みや沖縄の方言が飛び交うような場所です。おじ〜おば〜が切り盛りする古い居酒屋、地元の鮮魚店、沖縄でおなじみのケーキ屋さんがあったりと、地元感があふれる地域です。周辺では観光客の姿はめったに見かけません。
それぞれの地域でいろいろな顔がある北谷町ですが、実際に長年住んでみて、心情にも変化がありました。

沖縄移住して非日常が日常に変わっていった
沖縄に移住したてのころはまさに「観光客気分」で観光地に住んでいることに大興奮の毎日でした。ビーチでサンセットを見ながら黄昏たり、週末にはアメリカンビレッジに遊びに行き毎週上がる花火を楽しんだりと観光している気分でした。なかでも憧れのビーチでのランニングは格別だな〜と幸せを噛み締めていました。
10年経過した現在はというとアメリカンビレッジにはご飯を食べには行くけど、観光目当てにはあまり行きません。毎週末に上がる花火も「あ、もう土曜日か〜」というテンション。ただ未だに、大好きな海は毎日見ても飽きないし、美しいサンセットは「今日の夕陽は最高だな!!」と思って眺められます。
なんとなく時を重ねて憧れが日常に溶け込んでいったわけですが、北谷町には”観光地のなかに暮らしがある”という独特のバランスがあって、なんかそこが心地良くて北谷町に住んでいるのかな?と感じています。

沖縄住宅事情:憧れの北谷に住むために工夫したこと
北谷町は家賃が高すぎるけど、諦められなかった
実は、北谷町は沖縄県内でも特に家賃が高い地域です。築浅や人気のエリアの物件に関しては2LDKで15万円を超える物件も少なくありません。近年更に家賃相場が上昇傾向にあり、とんでもない価格になっていますが、場所と条件にさえこだわらなければ穴場物件を見つけることができます。
沖縄移住した当初はどうしても北谷に住みたくて、北谷町内で探していましたが、全く予算が合わず。収入も少なかった私は結局近隣の宜野湾市伊佐にアパートを借りました。北谷から一歩出るだけで家賃相場がぐっと下がることに気づき、範囲を広げながら「徒歩圏内で北谷ライフを実現する」工夫をしました。その時借りたアパートの条件ですが1SLDKは下記のような感じ・・・
・エアコン無し(取り付ける分にはOK)
・洗濯機は外置き
・ユニットバス
・築30年以上経過
・西陽直撃
・3階エレベーターなし
・Wifiなんてもってのほか
という、なかなか過酷な条件でしたが北谷に近いというのと、ベランダから海が見えた。というので決めました。住んで2ヶ月間は扇風機で我慢しましたが、ある日の朝に脱水症状になりかけで起きて「やばい!」と命の危険を感じエアコンを取り付けました。
これらの条件でも大丈夫な方は意外と5〜6万円あたりで探せると思いますが、築浅がいい、ユニットバスや洗濯機が外なのはちょっと、、、という方には難しいかもしれません。地域によっては駐車場代が別という場合も最近増えてきているので注意が必要です。
引っ越し先はトラブルだらけ?!これって沖縄あるあるなの?!

その後、結婚して夫が漁師見習いとなることをきっかけに、正式に北谷町へ転居。物件探しでは「駐車場2台OK」の条件がネックになったり、古い建物特有のユニットバスはもはや浴槽もなかったり、エアコンが壊れていても交換されないなど、リアルな住宅事情に直面しました。お金を出せばいい家に住めるけど、子どもが産まれてくるタイミングでもあったのですこし広めの場所でなるべく費用を抑えようとした結果…
・動かないエアコン3台付き
・洗濯機は外置き
・ユニットバス(浴槽なし)
・築40年以上経過
・3階エレベーターなし
・Wifiもちろんなし
・TV線なし
・ペット不可なのに大家さんが猫飼っている
さらに条件が過酷になった2DKのアパートに住むことになりました。結局エアコンは交換してもらえず自分たちで3台中2台を交換し、1台は使用してません。そして、洗濯機外置きやユニットバスは前回の家も同条件でしたので特に気になりませんでしたが、TV線がないのは初めてのパターンでした(笑)。
「テレビが見たければ自分で屋上に上って取り付けてください。」と言われ結局取り付けないまま今に至ります。これって沖縄あるあるなのでしょうか?(笑)仕方がないのでうちはテレビをモニターとして利用しています。
もともと夫婦そろって住居にあまりこだわりがない性分であったので、入居当初の問題はありましたが、いろいろな問題も含めての訳あり物件だったのかな?!とも感じました。今ではご近所さんが仲良くしてくれているので結果オーライです!
北谷町のキラキラしたイメージとは一変。住宅事情はなかなか移住者にとっては厳しいです。特にファミリー向けの大きな物件などはより競争も激しく、基地に従事する外国人向けに高い値段に設定されている場合も多いです。北谷町で安い物件選びのコツは「家のこだわりを捨てる」これ一択です!No pain no gain!
移動と交通:車なしは生活できない?!北谷で便利な公共交通機関
車なし生活の限界と、車を持つ際に知っておくべきこと
沖縄には電車がないため、基本的に車がないと生活が成り立ちません。沖縄に移住した当初は職場が徒歩圏内だったこともあり、スケボー(初心者なのに憧れて買った)やマウンテンバイクで移動を試みたこともありますが、買い物帰りの荷物や天候の影響で現実的ではありませんでした。
幸い、当時格安で手に入れた中古の軽自動車のおかげで生活の自由度が一気に向上。北谷町には空港シャトルバスや町民専用のデマンドバスもありますが、日常生活ではやはり自家用車が必要不可欠です。通勤や子どもの送迎には必ず必要になるので、移住する際には車を購入するか、県外から輸送するかのどちらかになります。
車を送る場合の費用は、車体の大きさと地域にもよりますが大体7〜10万円くらいを見ておくと良いです。ただし、県外から車を持ってくる場合は塩害防止のための足回り(車の下)の錆止めコーティングが必要になります。県外だとあまり馴染みがないのですが、海に囲まれた沖縄では潮風の影響で車がすぐに錆びます。
沖縄県内で車を購入する場合は必ず錆止めがされている状態か、購入の際に錆止めをする案内があるので必ずお願いしましょう。数年前に新車を購入した際には、しっかり錆止めコーティングがオプションで追加されていました。錆止めの安心感もあり、ビーチ併設のキャンプ場でも大活躍です。

沖縄の高速道路事情
沖縄本島の中部に位置しているので、那覇や南部に行くにも、北部に出かけるのも便利なので、週末の遊びに行く場所の選択肢が広がります。沖縄の人は高速を使わない人も多いですが、我が家は沖縄南インターが近いので頻繁に利用します。
高速といえば、実は沖縄はETC導入率が低く全国で最下位です。そのため料金所付近は渋滞しがちなのですが、ETCを搭載していれば、ずらりと並んでいる車を横目にETCレーンを清々しく通過します。移住後はETCの導入をオススメします!
帰省や旅行のときの交通手段
沖縄には、県外に行くには飛行機(または船)に乗らないといけないという大きな問題があります。実家に帰省するときには必ず空港まで行く必要があるのですが、北谷町は公共交通機関が充実しており、路線バスだけでなく、空港リムジンバスや近年運用が開始された北谷ゲートウェイ直行バスなどがあります。
私の母が月1で沖縄旅行に来るのですが、毎回北谷ゲートウェイ直行バスに乗って空港↔北谷を行き来しています。座れて料金も割安とのことですでにヘビーユーザーです。
いつか機会があれば利用したいなと思っていますが、我が家の場合、小さな子どももいるので毎回面倒でついつい車で向かって那覇空港の駐車場に停めてしまいます。帰ってきて出口で駐車券を入れると表示される金額に毎度驚かされます。ちなみに24時間最大1,600円〜2,200円で羽田空港よりも高いです。帰省が長くなるときは、なるべく公共交通機関を利用したほうが良さそうです…
沖縄暮らしの中で感じた「便利」と「不便」
便利な生活環境とおしゃれな飲食店が多い北谷町
北谷町は、生活インフラが非常に充実しています。沖縄の主要なスーパーは町内にほとんどあり、24時間営業の店舗も存在しています。コンビニも充実していて買い物にほとんど困りません。またチェーンの飲食店も数多く出店しているので気軽に外食に行けるのと、スターバックスが5店舗もあるのは、町の規模に対して全国的にも珍しいようです。
観光地ならではのおしゃれなカフェや、世界各国の多国籍な料理が楽しめるレストランなどの飲食店が多くあるのも魅力のひとつです。海を眺めながらコーヒーを楽しめるカフェや、若者が集うイマドキのカフェなどバリエーションもとても豊かです。
「食」に関しては、近くでいろいろな食事が楽しめることに非常に満足しています。特に北谷町では、日本ではなかなか食べれない本格的なメキシカンフードやアジアンフードのお店が多く「次はどのお店に行こうか?」と、ワクワクの連続です!

観光地ならではの渋滞問題や混雑と基地周辺地域ならではの不便
一方で、騒音や渋滞といった課題もあります。ファストフードやコーヒーショップのドライブスルー渋滞や、観光地の美浜エリアはレンタカーが多く混雑しています。それだけでなく、通勤ラッシュの朝、夕方は58号線などの主要道路は大渋滞です。那覇向けが混むのと、嘉手納基地の入口がかなり渋滞しています。雨が降ると更に渋滞がひどくなるので、天気はこまめにチェックして早めに家を出発します。
個人的な感覚ですが、送迎で通常よりも車が増えたり、久しぶりに雨が降ると、交通事故が発生する確率が高いので注意が必要です。今ではSNSで県内の渋滞情報を発信しているアカウントもあり、よくチェックしています。便利な時代ですね。
また、GW、お盆、年末年始などの大型連休やイベントなどがあると北谷町各地で渋滞が発生します。
特にアメリカンビレッジのある美浜エリアとアラハビーチのエリアは有名な観光スポットのためかなり交通量が増加します。10月のハロウィンが開催されるときは、沖縄県内ではアメリカンビレッジが渋谷のようなハロウィンのメッカになりつつあります。もちろん全員車で集結するため周辺は大混雑です!!これは移住者だけではなく観光で訪れる方もメモしてくださいね!

騒音も北谷町ならではの大きな問題です。移住したての頃、米軍基地の戦闘機の発着音があまりにも大きく、びっくりして飛び起きたことがありました。なにか事故でも起きたのか?!と思うレベルの騒音でした。昼間は訓練で何度も大きな音を立てて飛行機がぐるぐるしています。
夜になると、美浜周辺に数十台以上のバイクが集まり大きな音を立てて走り周ります。青春は一瞬だからな、と思いつつ子どもの寝かしつけもあるので少し静かに運転をしてほしいなと願う気持ちもあったりなかったり。。。。

移住後何年も経てやっと気付いた沖縄の魚の魅力

沖縄の魚の印象が一変!食べて気付いたおいしさ
沖縄の魚といえば「カラフルだけどおいしくない。」という印象を持っている方が多いと思います。実際にわたしも「沖縄の魚は見た目はきれいだけど、おいしくない」という印象を持ったまま何年も過ごしてきました。
ところが、釣り好きの夫と出会い実際にいろいろな種類の魚を食べてみると、これがまたおいしい!いままでどうして気が付かなかったのだろう?と若干後悔すらしました。
沖縄の魚は白身の魚が多く、脂は控えめでタンパクでクセが少ないのが特徴です。そのため刺身だと食べ応えが少ないなと感じるので、調理したほうがおいしく食べれます。唐揚げ、バター焼き、マース煮、魚汁などいろいろな方法で食べますが、魚の種類や大きさによっておいしい食べ方があります。

なかでも沖縄の三大高級魚と呼ばれる「マクブ・アカジン・アカマチ」は特に美味で人気があり居酒屋でもよく提供されています。アカジンやアカマチはどんな料理にしてもおいしいですが、わたしのお気に入りはアクアパッツァとシンプルに魚汁です。
※
ぐるくん:タカサゴという魚のことで、沖縄県の県魚に指定されています。
マクブ:沖縄県で高級魚として珍重されるシロクラベラの沖縄方言名。
アカジン:スジアラと呼ばれる高級魚の地方名で、ハタ科の魚。
アカマチ:ハマダイのことで、大きな目とV字型の長い尾鰭が特徴です。
スーパーや産直市場に行くと鮮魚コーナーがあり、沖縄の魚がずらりと並んでいます。お店によっては魚の処理をしてくれるサービスもあるので、魚を捌くのが苦手な方は利用してみてください。市場の食堂でも新鮮な魚をその場で調理してくれる場所もあるようです。手軽に利用できるので、とりあえず沖縄の魚を食べてみたいという人にはおすすめです。
北谷町の第一次産業「漁業」を支える浜川漁港

北谷町にある浜川漁港では、月〜土曜日の朝10時から競りを開催しており一般の人でも見学が可能です。基本的に魚の名前が方言名で呼ばれているので、初めは何の魚なのかが全くわかりませんが、どんどん競り落とされていく様子は見ていてとても面白いです。
私も初めは全く食べる系の魚の種類と名前がわからなかったので、地域の釣り具屋で手に入れた沖縄の魚図鑑を片手に勉強しました(笑)。沖縄移住して10年が経ちますが未だに港のおじ〜同士の方言での会話は何を喋っているのかさっぱりですが…
そんな浜川漁港ですが、漁港内に新しく「水産加工・販売施設」を建設中で2025年度内のオープンを目指しているとのことで注目が集まっています。施設内では浜川漁港で水揚げされた魚を食べれる食堂も併設される予定のため、沖縄の美味しいお魚を北谷の美しい海を眺めながら楽しめるかもしれません。完成した際にはぜひ足を運んでみてください!
沖縄移住して出産し北谷町の子育て環境
移住先での出産〜育児の環境について
地元を離れての出産育児は不安な一面もありましたが、北谷町での暮らしは何でも揃ってすべてがコンパクトなので妊娠中〜現在の保育所通いも夫婦で協力して乗り越えられています。
北谷町には産婦人科もあり、妊娠中の定期検診も比較的通いやすくスムーズに受診できました。友人から住んでいる場所によっては産婦人科のある病院までかなり時間がかかるという話を聞いていたので、私の場合は近くに産婦人科があり助かりました。小児科も町内だけでも複数の病院があるので、予防接種や定期検診など比較的スムーズに通えます。

沖縄県内の保育所事情となるとまだ待機児童はいるようですが、激戦区の沖縄市や那覇市などに比べると空きがあるように感じます。
わが家の場合は2023年10月産まれで2024年9月に入園ができたときは、「たまたま空きがでました!」とのことでしたので滑り込み入園でした。
ただ、町立の保育所に関しては人気も高く兄弟姉妹が優先とのことで結局希望通りには行かず、空きが出た小規模保育所に入園しましたが、娘が保育園と先生が大好きなようで毎日元気よく通ってくれています。イベントや親子レクなど積極的に開催していて、良い雰囲気の保育所だったのでとても満足しています。

地域の助け合い制度などなにかあったときにお願いできる場所がある安心感
子育て世帯に対しての支援が充実しており、2歳児未満の乳幼児を対象に指定ごみ袋を無料給付していたり、医療費助成も高校生までが対象です。年度初めに「毎日元気!健康だより」という北谷町保健事業一覧表が届き、次はなにをするのかがわかりやすく参考にしています。
保育所に娘が通い始めると、はやり病や熱は日常茶飯事。そんななか2025年度4月から通っている保育所が病児保育を開始するうれしいニュースがありました。仕事の都合上、どうしても休めない場合に利用できるので少し気が楽になりました。
また、北谷町ではファミリーサポートセンターという子育て支援制度があり、「子育てを手伝ってほしい方」と「子育てをお手伝いしたい方」が会員となって行う地域の相互援助活動を行っています。
私たち夫婦は県外出身者同士のため、普段両親は県外におり身近に頼れる家族がいないなかでの子育ては当初不安だらけでした。しかし、病児保育やファミリーサポートセンターのように万が一の際に子どもを預けられる場所があるのは、いろいろな意味で心の安心感があります。。沖縄移住者としてはとても心強いです!
北谷町HPより引用 ”北谷・嘉手納・北中城ファミリーサポートセンター「ファミサポネットゆくる」
https://www.chatan.jp/smph/kosodate/kosodate/teate_support/familysupport.html
子どもが遊べる!学べる!運動できる!充実の施設

北谷町は子どもが遊べる公園や学びの機会を得る施設がとても充実しています。近年北谷町にある多くの公園で遊具がリニューアルされており、割とどこの公園に行ってもピカピカの遊具で遊べます。
幼児向けの遊具が設置されている公園や、海の近くにあり、ビーチが併設されている公園も複数あるので、夏は海遊びも楽しみながら公園を利用できます。OKITIVE内で北谷町の公園記事も多数掲載しているので気になる方はチェックしてみてください。
【砂辺馬場公園】海遊びも楽しめる公園
https://www.otv.co.jp/okitive/article/67104/
【ナガサ公園】幼児向けエリアがうれしい
https://www.otv.co.jp/okitive/article/73231/
また、2024年11月にオープンしたばかりの「北谷町立博物館」は隣接している遺跡から実際に発掘された品々を展示していたり、縄文時代〜近代まで北谷町の歴史を学べる施設です。入館料は無料で館内には歴史、文化、自然に関する本が沢山置かれていていて館内でゆっくり読書ができます。(いつか娘が大きくなって、夏休みの自由研究や勉強で博物館を利用してくれるとママはうれしいな〜。)
幼児向けに絵本が置かれているお座敷タイプのスペースもあるので小さな子どもを連れてでも楽しめます。そして、なんと北谷町民は博物館の本や絵本を無料で借りることができます!我が家は娘が産まれてから「ちゃたんニライセンター北谷町立図書館」でも子供用の絵本や私が自分で読む用の本をよく借りていたのですが、博物館はまた専門的な図書や知育に良さそうな本があるので新たな発見がありそうです。
子育て世代にとって、公園や地域の施設が充実していて遊ぶ場所に困らない!というのはとても重要です。実際に、お迎え後に近くの公園で少し遊んでからお家に帰ったり、買い物前に公園に立ち寄ったりできて気軽に遊べます。
ある日保育園からのお便りで「今日はお散歩で博物館の見学に行きました!」という内容を見た際に「こんな小さい頃から身近で貴重な体験ができてすごい!」と感じました。子どもの学びや成長の機会が多くとても感謝です!
沖縄移住して衝撃を受けるお仕事の話
最大の壁。移住後の沖縄のお仕事とお金の事情
沖縄移住で最もハードルが高く「やっぱり移住、やめようかな」という気持ちになりかねない「給与」についてですが、皆さん御存知の通り沖縄は全国で42位(最下位の秋田県+1円の差)とほぼ最下位の位置づけ。
正直なところ、関東エリアと同じ水準で給与を出してくれる会社はほぼ無い!と思っていたほうが良いです。10年前の沖縄移住当初の水準からはかなり上がっておりますが…(ちなみに10年前は最低時給600円台でした)、そもそもの基準に大きな差があるので期待はできません。キャリア採用や経験がある場合など、もちろん例外はあると思いますが、基本は給与が安いです。
もう時効なのでぶっちゃけますが、移住して2年目に就職したリゾートホテルは契約社員で手取り13万円でした(涙)。どうも生活が苦しくなり、転職を決意し、運良く別のリゾートホテルに転職し給与を大幅に上げられました。しかしそれでも残業込み&ボーナス無しで、当時の年収は女性の全国平均を下回っていました。そのうちコロナ禍を迎え、観光業の先行きに不安を感じ、異業種への転職をしました。
沖縄に住みつつ、満足度の高い給与をもらう方法
沖縄で高い給与をもらいながら生活をする方法のひとつは、「県外企業で就職して、沖縄勤務を狙う」です。沖縄転勤がある企業を探し、そこで転勤や出向を狙って行けば高い給与水準を保ちつつ、沖縄移住が実現できます。

その他にもコロナ禍を経て新たな選択肢として急上昇したのが「リモートワーク」ができる企業。パソコンとネット環境さえあれば場所にこだわらず全国どこでも仕事ができるという理想の働き方を実現できます。今の時点ではフルリモートOKの会社が働きやすいのかな?と個人的には感じます。
米軍基地関係のお仕事について
かくいう私もまさに先ほど紹介したパターンで、沖縄に営業所がある、神奈川県の企業で働いています。未経験で基地関係の仕事に就きましたが、留学経験があり英語がすこし話せたので英語を活かせる仕事を探しているときにたまたま見つけました。

日本国内にある米軍基地の約7割が沖縄に集結しており、多くの方が米軍基地関係の仕事に従事しています。米軍基地で働く人にはそれぞれ、
・軍雇用員(在日米軍従業員):防衛省が直接雇用している従業員
・業者(米軍工事関連企業):日本の企業だけど基地内で仕事を受注している企業
ふたつの雇用形態があります。
軍雇用員は狭き門で、沖縄県では空登録者の中から条件に合致する候補者が選出されるシステムで空きが出ない限り求人情報がなかなか出てきません。実は私も一度応募をしてみましたが、応募して半年後に面接依頼のハガキが1通届いたのですが、すでに就職先が決まっていたので辞退しました。
タイミングも自分で選べないので不便です。また、福利厚生は充実していますが、入り始めの給与自体はあまり高くない印象です。
一方で業者は普通の企業に入社するだけなので、軍雇用員ほどハードルは高くありませんが、ブルーカラー(技能職)の経験が問われたり、英語力が求められます。
若かりし頃、未経験で米軍基地関係の仕事を請け負う電気屋に通訳として応募した際、応募の動機を手書きでびっしり埋めて書いたところ、熱意を認められなんと書類選考通過!実技試験はなんと英語↔日本語の翻訳作業。当時のわたしは勉強不足と電気の知識が乏しく、全く問題が解けずあっけなく粉砕しました。
時を進めて現在。当時落ちた会社の作業員がいま同じ現場で一緒に仕事をしています。
沖縄移住して北谷町に住んで...

10年前、憧れだけで始まった沖縄移住。いい部分も、住んで見えてきた北谷町の素顔もひっくるめて、今では家族とともにこの地での生活を心から楽しめるようになりました。観光地の華やかさだけではない、地元とのつながりや他県とはちょっと違う米軍基地がある地域ならではの沖縄ライフ。これから移住を考える方にとって、少しでも現実的な参考になれば幸いです。
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