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神話の地で味わう「Cafeやぶさち」の完全予約制モーニング(南城市)
2005年1月にオープンした「Cafeやぶさち」は、沖縄の絶景カフェブームを牽引してきたカフェのひとつです。
舞台は、琉球王国最高の聖地として知られる南城市。琉球発祥の神話にまつわる数多くの聖地が点在し、世界文化遺産・斎場御嶽(せーふぁうたき)からも車でおよそ10分。百名(ひゃくな)ビーチや新原(みーばる)ビーチも近くにあります。
沖縄の森と海、聖地の空気をあわせて感じられる、唯一無二のロケーションです。
国道331号から少し入った高台に建つ店内は大きなガラス張り。テラス席に出れば、写真には収まりきらないほど壮大な眺望が広がり、青い海と緑豊かな森を一望できます。
目次
海と森のパノラマを楽しめる「Cafeやぶさち」からの風景
店内は白を基調とした清潔感あふれる空間。大きな窓からは南城市の自然を存分に楽しめ、人気の窓際席はもちろん、どの席からも豊かな景色を望めます。
ふと外に目を向ければ、心がほどけるような安らぎが訪れ、ここにしかない風景が訪れる人の心を静かに満たしてくれます。
テラス席では、南城市を吹き抜ける風と沖縄の太陽の光を全身で感じながら過ごせるひととき。店内からの眺めよりもさらに鮮やかで、澄み切った青が目の前に広がります。
赤ワイン煮込みタコミート×とろ〜り卵!まろやかタコライスを「Cafeやぶさち」で堪能しよう♪
国産の白米の上には、赤ワインでじっくり煮込んだ牛ひき肉に香ばしいスパイスが絡むタコミートがたっぷり。周りにはみずみずしい葉野菜とトマトが彩りを添え、見た目も鮮やかです。
さらに、濃厚なチェダーチーズと粉チーズをたっぷりかけ、仕上げにとろりとした半熟卵をのせて完成。子どもでも食べやすいようにまろやかに仕上げているため、辛味を足したいときは、赤いハイサイソースでアクセントを加えるのもおすすめです。
プラス330円(税込)でソイミートに変更すれば、ヴィーガンの方にもうれしい一皿になります。
サラダには、葉野菜やブロッコリー、豆類、人参、コーンが入り、自家製シークヮーサードレッシングであっさりとシャキシャキといただけました。ドレッシングは季節ごとに変わるため、訪れるたびに新しい味わいに出会えるのも楽しみのひとつです。
おいしいだけではない!「Cafeやぶさち」の食材と健康へのこだわり
緑色の葉野菜をすくって、タコミートと白米、チーズが一緒に絡む部分を口に運ぶと、赤ワインでじっくり煮込んだひき肉からジュワーッとお肉のおいしさが広がります。
それだけでなくお肉のやわらかさとチーズの濃厚さが、白米と絶妙に混ざり合って「おいしい!」と思わず声が出てしまうほど。
食べ進めると半熟卵がとろりとくずれ、黄金色の黄身がタコミートに絡みついてコクが増し、チーズと白米と一緒に口に入るたび、まろやかで濃厚な旨みが広がり、あっという間に完食してしまいました!
これだけ食べても体がすっきりするのは、「Cafeやぶさち」が食材選びにこだわっているから。地産地消を大切にし、県産和牛やEM玉城牧場のミルク、島野菜をはじめ、黒糖やきび糖を使ったスイーツやロースイーツまで揃えています。
グルテンフリーやアレルギー対応にも取組み、誰もがあんしんして食事を楽しめる工夫が込められています。
ごはんがおいしい!景色がきれい!だけではないパワーを感じる聖地にある「Cafeやぶさち」
20年以上前、会社員だった大城直樹さんは、まだ空き地だったこの場所で海を眺めていたとき、「カフェをやりなさい」と神のお告げを耳にしました。
幼い頃に父を亡くした大城さんにとって、人生の指針となったのは祖父の存在。南城市百名の区長も務めた祖父から地域の歴史や文化を学び、思いを受け継いで、自然・文化・健康を軸に「Cafeやぶさち」を開業しました。
質のよい食材で料理を提供するほか、地域活性化のヒントを求めて県外や海外にも足を運び、町づくりのアイデアを取り入れています。
カフェをとおして地域の歴史や文化を深く学んだ大城さんは、現在ではパワースポットを巡るガイドツアーも開催。食事や景色だけでなく、南城市そのものを感じられる体験を届けています。
カフェのロゴは県立芸術大学に募集をかけ、選ばれたデザインで、鶴と稲穂をモチーフにしています。カフェの近くにある沖縄稲作発祥の地「受水走水(うきんじゅはいんじゅ)」の伝説をイメージしたものです。また、店名「やぶさち」は徒歩圏にある「藪薩御嶽(やぶさつうたき)」に由来します。
藪薩御嶽は、琉球開闢(かいびゃく)神話にもまつわる琉球七御嶽のひとつで、斎場御嶽(せーふぁうたき)とならぶ聖地。森全体が聖域とされ、静寂に包まれた特別な雰囲気が漂います。
「Cafeやぶさち」は、南城市の自然・文化・歴史をまるごと感じられる特別な場所。大城さんの想いに触れながら、心に残るひとときを過ごしてみませんか?
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