公開日
長嶺 真輝

長嶺 真輝

20歳ルーキー・崎濱秀斗が琉球ゴールデンキングスにもたらす「勝ち気と勢い」…“非常事態”でのEASL初勝利に貢献

桶谷大HC「今季のベストゲーム」と称賛

20歳ルーキー・崎濱秀斗が琉球ゴールデンキングスにもたらす「勝ち気と勢い」…“非常事態”でのEASL初勝利に貢献
試合中、笑顔を見せる(左から)佐土原遼と岸本隆一(長嶺真輝撮影)

インサイドにおけるサイズとフィジカルで優位に立ったクーリーとカークを中心に攻撃を組み立て、前半からホットになった岸本隆一が高確率で3ポイントシュートを射抜く。松脇と佐土原遼はジェファーソンを代わるがわるマークし、クーリー不在時にはウィタカもコートで体を張って試合を繋いだ。崎濱も要所で流れを変える活躍を見せた。

点差を離そうとする度に追い上げられる展開ではあったが、最後は第4クオーターの残り2分を切ってから佐土原がフリースロー2本と右コーナーからの3ポイントシュートを沈め、勝負を決めた。

試合後、コート中央でマイクを握った岸本は「なかなか思わしくない状況ですが、こういう試合でこそ勝つのがキングスだと思います」と胸を張り、客席から盛大な拍手と歓声を浴びた。

桶谷大HCも誇らしげに振り返った。

「ジャックが抜けたところをみんなで繋いで、ジャックが戻ってきた時にしっかり追い上げて、後半一気にゲームを持っていった。厳しい時にこそ力を発揮するというキングスたるゲームを見た感じがします。ジャックとアレックスは厳しい状況の中でも、『日本人選手打て』『リバウンドは自分たちが全部拾ってやるから』というくらいの気迫でした。みんながステップアップして、こういうゲームにしてくれました」

BリーグとEASLを合わせ、まさかの3連敗で始まった今シーズン。厳しい戦いが続く中、指揮官は「今季のベストゲームだったと思います」とボルツ戦を評する。

「気持ちの問題っていうのはあまり言いたくないんですけど、今日は選手とスタッフに『絶対勝ちたい』という気持ちが見えました。そこに関しては、僕も一緒にやってて感動するというか、自分自身が『うわ、すごいなこのチーム』『おもしろいな』って思いながら試合に臨んでいました」と続け、キングス本来のチームの在り方に手応えを口にした。

OKITIVE公式インスタグラムはこちら!
OKITIVE公式インスタグラムはこちら!

あわせて読みたい記事

あなたへおすすめ!