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長嶺 真輝

長嶺 真輝

20歳ルーキー・崎濱秀斗が琉球ゴールデンキングスにもたらす「勝ち気と勢い」…“非常事態”でのEASL初勝利に貢献

ペイントアタックへの意識向上…脇の離脱もきっかけに

20歳ルーキー・崎濱秀斗が琉球ゴールデンキングスにもたらす「勝ち気と勢い」…“非常事態”でのEASL初勝利に貢献
スピードを生かしたドライブで切り込む崎濱(長嶺真輝撮影)

ハンドラーの一人である脇が離脱したこともあり、10月18、19の両日にあったBリーグの秋田ノーザンハピネッツ戦から崎濱のプレータイムが増えている。この2連戦でいずれも10分以上プレーし、ボルツ戦では21分44秒コートに立った。

印象的なのは、岸本隆一とのPGコンビで一緒にプレーする時間が長いことだ。桶谷HCは「ヴィックもいなくてハンドラーが少ないという状況で、隆一が秀斗と一緒に入ることによって、隆一が好きにやれる。この2人のコンボはかなり良かったと思います」と狙いを語る。

蛇行しながら巧みに相手を交わす岸本に対し、崎濱は縦のスピードを武器とする。その違いも念頭に置きながら、崎濱は「隆一さんが出てる時間帯とまた違った速さのバスケットをやれれば、相手からしても嫌な部分があると感じています。アタックザペイントは意識しています」と語る。ドライブが持ち味の脇が離脱したこともあり、ペイントに進入する意識はより高まっているという。

その効果は、指揮官も実感している。

「秀斗の役割はペイントタッチするところです。秀斗が秋田戦から良くなって、相手ディフェンスに混乱を生んでいます。ボールを失わずにプレーできているのは一番いいところです。チーム全体としてもペイントアタックとボールムーブメントをしっかりやりましょうというところで、少しずつ精度が上がってきているので、引き続きやっていきたいです」

実際、10月15日にアウェーで敗れた滋賀レイクス戦はチーム全体のアシスト数が11本にとどまったが、秋田との2連戦は27本、15本と持ち直し、ボルツ戦は23本を記録した。崎濱や岸本を中心にペイントタッチへの意識が向上したことで、相手ディフェンスのズレやローテーションが生まれ、パス回しがスムーズになっている印象だ。

Bリーグの戦いに戻り、10月25、26の両日には群馬クレインサンダーズをホームに迎えるキングス。群馬は3勝4敗と負け越してはいるが、タレントが揃うチームだ。キングスはどこまで万全のロスターに近い状態で臨めるかは分からないが、ボルツ戦で見せた遂行力の高さと一体感で勝ち星を伸ばしていきたい。

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