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長嶺 真輝

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「負けを意味あるものに」岸本隆一の覚悟が現実に…貯金6で序盤戦終了、琉球ゴールデンキングスが歩む“正常な成長”のプロセス

HCが見る「代償を払いながらの成長」

「負けを意味あるものに」岸本隆一の覚悟が現実に…貯金6で序盤戦終了、琉球ゴールデンキングスが歩む“正常な成長”のプロセス
試合後、コート中央で挨拶する桶谷大HC=11月16日(長嶺真輝撮影)

12勝6敗は西地区3位のシーホース三河と勝敗数で並び、1位の長崎ヴェルカ、2位の名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(名古屋D)を4ゲーム差で追う。11月16日にあった京都戦後、桶谷HCにも現状の成績の受け止めを聞いた。

「名古屋Dや長崎がなかなか負けない分、6敗は『結構負けてるな』と感じると思います。ただ、キングスは最初からバーンと勝ち続けるようなチームではなくて、一緒にプレーをして、経験を重ねながら個が良くなっていって、そこからチームが強くなっていくプロセスが必要なチームです。その意味で、正常な成長の仕方をしてるんじゃないかと思います」

実際、ここまでの道のりは決して平坦ではない。

昨シーズン新人賞を獲得した脇真大が怪我で12試合にわたり戦列を離れ、10月下旬にはケヴェ・アルマが突然の退団。ヴィック・ローや小針幸也、平良彰吾もコンディション不良や負傷で欠場する試合があった。

それでも勝利を積み重ねられたことは、アルマ退団後に緊急補強したアンドリュー・ランダルの貢献が大きい。それに加え、桶谷HCが言う「個の成長」も顕著に見られた。指揮官が続ける。

「佐土原は最初フィットが難しい状態でしたが、あそこまで良くなってきました。ペリメーター陣はシュートが入る選手がなかなか出てこなかったけど、(崎濱)秀斗が成長してきたり、松脇もここ何試合かはよく決めてくれたりしています。負けという代償を払いながらですけど、みんなが正常に成長していってくれてると思います」

誰が出ても、誰が欠場していても、やるべきことをやり続ける。その中で個々がステップアップする好循環が生まれ始めているのだ。

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