【体験記】新型コロナワクチン3回目の副反応は？交互接種後48時間の体験レポート

沖縄県内では2022年2月から新型コロナウイルスワクチン3回目の接種が始まりました。ワクチン接種後の副反応は個人差が大きく、人によってさまざまだと言われています。OKITIVE編集部メンバーにもブースター接種予定者がいたことから、今回は経験談レポートをご紹介いたします。1・2回目そして3回目ではどのような違いがあったのでしょうか。

はじめに

まず最初にOKITIVE編集部がお伝えしたいのは、この記事は3回目のワクチン接種促進を目的としていないことです。

今回接種を決めたOKITIVE編集部メンバーは、自発的に3回目のブースター接種を決めた上で体験レポートを執筆しています。OKITIVE編集部としてはワクチン接種は個人の判断に委ねられるものであり、その考えを尊重する必要があると考えています。

その背景のもとで、これからブースター接種を予定している方や、ワクチン接種後にどのような影響があるのか知りたい方向けに記事を公開しています。

筆者の過去の副反応はどうだったか

新型コロナウイルスワクチンの副反応は、個人差が大きいと言われています。大きく体調を崩す方もいれば全く変化がないという方、数日で回復する方もいればしばらく不調が続くという人もいて、実に多様です。

筆者は、1・2回目のワクチンでファイザー製を接種しています。当時の環境下で最短接種できたのがファイザー製だったことから選択しましたが、特にこだわりはありませんでした。ファイザー製ワクチン1回目は腕の痛み・発熱はほとんどなく、副反応らしき体調不調はありませんでした。2回目は腕に鈍痛がありましたが日常生活に影響はなく、検温も微熱（37度前後）程度。唯一覚えているのはやけに眠気が強いくらいで、日常生活を送れないほどの副反応ではありませんでした。

交互接種にした理由とは？

3回目の接種券が自宅に届き、私はすぐに接種を決めました。理由はいくつかあります。家族の事情、業務上多くの人に会うこと、集団免疫に対する自分の考え、ワクチン接種証明書を得ることで行動範囲を広げられるかもしれないこと、副反応のリスクなど… 多くの観点から複合的に検討した結果、3回目もなるべく早い段階で接種しようと考えていました。これは「3回目の接種をした人の方がしていない人よりも、新型コロナウイルスに感染する人や重症化する人が少ないと報告」されているためです。（注1）

そして、今回はモデルナ製ワクチンを選ぶことに。また、ファイザーとモデルナの交互接種を行うことで、抗体値が高くなると言われていることも背中を押しました。（注2）

まずは解熱剤を準備

ワクチンの副反応はファイザー製・モデルナ製ともに起こりうるものです。新型コロナワクチンの主な副反応は、「頭痛、関節や筋肉の痛み、注射した部分の痛み、疲労、寒気、発熱等」とされています。また「まれに起こる重大な副反応として、ショックやアナフィラキシーの症状」があるそうです。（注3）
それらの副反応を理解した上で、私は3度目の接種を決めていました。

1・2回目はほとんど副反応が出なかったのですが、もしかすると3回目は大きな反応が出るかもしれません。受けてみなければわからないことですし、もし副反応が出たとしても最小限に留めたい…。

よく聞く副反応の中で日常生活に影響しそうなのが発熱です。これは、病院やクリニックでワクチン接種する場合はカロナールなどの解熱剤を処方してくれる可能性がありますが、今回は集団接種会場で受けることにしていたので解熱剤の処方はありません。そこで、市販の痛み止め・解熱剤を購入することに。準備を整えて当日を迎えました。

那覇市の集団接種会場と予約方法

那覇市では複数のワクチン集団接種会場を用意しており、使用ワクチンによって予約先が異なります。ファイザー製ワクチンを打てるのは、なは市民協働プラザ・ともかぜ振興会館・石嶺公民館。モデルナ製ワクチンは、人材育成支援センターまーいまーいNaha・那覇市職員厚生会ホール・牧志駅前ほしぞら公民館です（いずれも2022年3月16日時点）。

2022年2月末、手元に接種券が届いてすぐ、モデルナ製ワクチン会場で、かつ、職場にほど近い牧志ほしぞら公民館を予約をしました。

那覇市のケースになりますが、集団接種の予約はインターネット予約か電話予約が選べます。集団接種会場の詳細や予約方法は3回目接種券に同封、または那覇市のホームページ上に掲載されています。

3回目のワクチン接種と副反応

予約時間の少し前に、接種会場である牧志駅前ほしぞら公民館に到着しました。そのまま受付に向かい、検温すると36.4度。体温は問題なし。そして接種券の提出と同時に、身分証明書も求められ、運転免許証を差し出しました。集団接種会場でワクチンを受けるには免許証などの本人確認書類が必要ですので、忘れずに持参しましょう。

医師の診察

受付後、接種会場へ移動します。手続きを踏んで医師の診察を受けました。問診表と検温結果、そして喉の様子を確認します。ここでも問題なし。その際、医師から「コロナワクチンは2回打てば感染リスクが下がり、他の人を感染させるリスクも低減する。コロナに感染しても重症化を防げるとされ、3回打てばさらに効果が見込めると言われている」と伺いました。そして「1回目2回目で副反応が薄かったのなら、3回目も大丈夫なことが多い」と助言をいただいたり、「今日は安静に過ごすように。お風呂やシャワーは問題ないがゴシゴシ擦らないように」などと注意事項も伺いました。

看護師の確認とワクチン注射

医師の診察後、いよいよワクチン接種です。担当の看護師に問診表を確認され、「1、2回目はファイザー、今回はモデルナ。間違いないか？」とワクチンのメーカーを最終確認されました。その後、注射です。針がチクリとする感覚もありませんでしたし、ワクチンを流し込まれる違和感も感じませんでした。

ワクチン接種後の経過観察

このあと即帰宅とはいかず、ワクチン接種から15分経過するまで会場内で待機します。どうやらワクチン直後にアナフィラキシー症状が起きないか経過観察をしているようでした。私は気分が悪くなることもなく時間を迎えました。帰り際、注射した部位を触れてみましたが、腕の痛みや腫れはないようでした。接種後のお知らせを受け取ってワクチン接種会場を退出しました。

ワクチン接種48時間の様子

私が3回目のワクチンを打ってから48時間経過するまでの時系列を追いかけてみます。結論から書きますと、幸いなことに大きな副作用はありませんでしたが、これもひとつの体験談としていつか誰かの役に立つだろうと期待しています。

家族・友人に聞いた副反応の様子

3回目のワクチンを接種した私の家族や友人の事例も簡単に紹介してみます。他の方はどのような副反応があったのでしょうか。

家族の場合

3回目の接種後、4時間経過した頃に腕の痛みが強まったとのこと。12時間経過した頃に39度台の発熱と腕の鈍痛を訴えていました。24時間後・36時間後も同じような状態で、市販の解熱剤を服用。発熱があっても体の気怠さや食欲不振は起こらず、他の家族と同じメニュー（揚げ物）を食べていました。その後、48時間後にはすべての症状が消失したようでした。

友人の副反応

すでに接種している友人に副反応の様子を聞いてみたところ、さまざまな声がありました。

・37度台の微熱
・38～40度台の高熱
・ワクチンを打った部位に鈍痛/激痛を感じた
・倦怠感があった
・がたがた震えるほどの寒け
・強い頭痛で動けなかった
・関節痛があった
・副反応はまったくなかった

副反応は数時間後～48時間程度という人も多かったのですが、中には完全に良くなるまで3日かかったという人も。ちなみに接種したワクチンは私と同じように交互接種、あるいは3回目も同じメーカーとのことでした。

終わりに

OKITIVE編集部メンバーの中で最も早くに3度目のワクチン接種を終えた筆者。今回は接種後48時間の様子をまとめてみましたが、微熱やリンパ節の痛みはあったものの体調を大きく崩すような副反応は出ませんでした。

今回初めてのモデルナ製ワクチン接種だったので、一時話題になったモデルナアームになるのでは…とも思ったのですが、それどころかワクチンの注射痕すら残りませんでした。「高熱が続いて大変でした！」というような体験レポートではないため、なんとなく面白みに欠けている気もするのですが、それはともかく、3度目のワクチン接種で一定期間コロナに感染しても重症化を防げたり、感染拡大を防ぐ効果が得られることは、個人的には大きなメリットだと感じています。

新型コロナウイルスの流行から丸2年続いています。感染症をなくすことは現実的ではないと思いますが、うまく付き合いながら、家族ともども体調管理に気を付けてなんとか乗り切りたいと思います。

脚注
注1)「新型コロナワクチン追加接種（3回目接種）について（18歳以上）」参照
注2）「ファイザー社ワクチン初回接種者に対する3回目接種後中間報告（3）」参照
注3）「新型コロナウイルスワクチン接種について」参照

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