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沖縄尚学のエース末吉良丞は本当に復調したのか!?センバツ開幕第一試合で帝京に4対3で惜敗し、沖縄尚学夏春連覇ならず
永い選抜甲子園史の中でも最も衝撃だったのは、今から53年前の1973年のセンバツ開会式直後の第一試合、作新学院の江川卓に他ならない。後攻めの作新江川の第一球、160キロ近い超豪速球で5万の大観衆の度肝を抜いた。結局、優勝候補の北陽を19奪三振、被安打2で完封し、江川卓の怪物伝説は幕開けとなった。
そして、半世紀の時を経て今年のセンバツの主役は満を持して帰って来た。
人は伝説を伝聞するのではなく、伝説が生まれる瞬間に立ち会いたい。そういった思いがスタンドの観衆の心のどこかに巣作っているものだ。これも高校野球の醍醐味といえよう。
千両役者のごとく昨夏の甲子園優勝投手の沖縄尚学エース末吉良丞が、開会式直後の第一試合、対帝京戦のマウンドに立った。もはやトレードマークともいえる飄々とした表情で勝手知ったる庭のように落ち着いた様子で丁寧に投球練習をする。この試合、絶対王者の風格を纏った末吉のピッチングが勝敗のカギを握るのは誰の目にも明らかであり、末吉の一挙手一投足を見守る。
ムチムチの逞しい下半身から繰り出される二段モーションからの初球は、138キロの外角に大きく外れるストレート。この開会式直後の第一試合という難しい雰囲気のなかで思いのほか力んでしまったのか、観衆の想像とは違ったボールに一抹の不安を覚えた者の少なくない。というのも、昨夏の甲子園大会後、休む暇なくU-18WBSCに日本代表のエースと投げて銀メタルに輝き、その1週間後には秋季大会に突入。
夏の県予選から秋季九州大会までの約4カ月もの間、心身ともに息つく暇もなくずっとオンの状態で体調面を不安視されていた。昨秋の九州大会から調子が上がらない末吉の状態が心配され、疲れが完全に抜け切れていないのではないのか、と大会前から懸念の声が上がっていた。
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