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くらしと経済編集部

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時代に即した働き方を実現する「RPA」

後間
こんにちは。後間秋穂です。
今日は時代に即した働き方を実現する「RPA」について野村證券那覇支店支店長の宮里洋介さんに詳しく伺います。
宜しくお願いします。

後間
まず始めに、「RPA」とは一体何のことでしょうか。

宮里
RPAとは、「ロボティック・プロセス・オートメーション」の頭文字をとったもので人が行う単純なパソコン操作をロボットが代わりに行って自動化することです。
従来のシステムやアプリケーションでは難しかった業務も効率化でき、業務時間を大きく削減できる可能性があることから、今注目されています。

後間
なるほど。ロボットによって業務が効率化される仕組みなんですね。
ではなぜ、RPAの必要性が高まっているのでしょうか?

宮里
はい。この背景には少子高齢化による労働力不足が関係しています。
地方自治体を例にすると、自治体の総職員数は平成6年には約328万人だったのに対し令和2年には約276万人と、15%ほど減少しています。

一方、労働力が減少する中で住民ニーズは多様化しており、行政サービスの維持・向上のためにはRPAなどの新しい技術の活用が必要不可欠となっています。

人口減少による労働力不足が深刻化

後間
少子高齢化が進むにつれてRPAの必要性が高まってきているんですね。
ではRPAを導入することでどのような業務が自動化されるのでしょうか。

宮里
はい。RPAの得意分野は、毎日繰り返し行われる業務や規則通りに処理する単純作業です。
例えば、入力業務や、転記業務、メッセージの送受信などがあります。
地方行政においては、住民情報の管理や、税金の管理、児童手当、国民健康保険の管理などその分野は多岐にわたります。

後間
なるほど。ではRPAを導入するメリットはなんでしょうか。

宮里
まず、人的ミスを防ぎ、業務品質を向上できます。
RPAは、設定したルールに従って動くので、常に一定の業務品質を担保できます。
また、単純作業に割いていた時間を、戦略の立案や分析などのコア業務にあてることができます。

さらに、人を雇う場合には採用・教育に多大なコストが生じます。
しかしRPAならコストを大幅に抑えたうえで生産性を維持・向上させることが可能となります。

RPAのメリット

後間
RPAの導入には様々なメリットがあるんですね。具体的に県内ですでに導入された例はありますか。

宮里
はい。沖縄県内にある電力関連の企業では「ガス使用量の把握業務」において顧客データの管理をRPA化しました。
すると毎朝30分~50分ほどかけてガスの使用状況を把握していた業務をすべて自動化することができたということです。
またこの企業では、会計ソフトのデータ入力もRPAにより自動化したことで入力ミスが減り作業時間を大幅に削減できました。
こうして様々な業務が自動化される事により年間約1500時間の作業時間が削減される見込みです。

沖縄におけるRPAの事例

後間
RPAの導入により業務時間が削減されることで、時間にも心にも余裕が生まれ、より効率的な働き方が実現されるのですね。

宮里支店長、ありがとうございました。

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