グルメ,スイーツ,パン,嘉手納町,本島中部
2時間半で完売!“あの味”が忘れられなくて始めた、週末限定のシナモンロール専門店「Shima buns」(嘉手納町)
私とシナモンロールの出会いは、高校2年生のときに訪れたアメリカ・シカゴのパン屋さんでした。親友に会うために渡米した旅の途中、まだ見慣れないシナモンロールがショーケースに並んでいて「これは何?」と興味をひかれたのがきっかけです。アメリカ人にとっての“ソウルフード”だと知り、さっそく一つ購入してみると…ガツンと来る甘さに最初は驚いたものの、ふわりと鼻を抜けるシナモンの香りが心地よく、食べ終わる頃にはすっかりその味のとりこになっていました。それ以来、わたしにとってアメリカといえば「シナモンロール」。今でも思い入れのある食べもののひとつです。
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そんな気持ちを胸に訪れたのが、嘉手納町の住宅街にある、週末限定のシナモンロール専門店「Shima buns(シマバンズ)」。店主の宮城未子さんが焼き上げるシナモンロールは、開店からわずか2時間半で完売してしまう日も多いのだとか。
本場アメリカでは、ブラウンシュガーとシナモンパウダーを合わせたフィリングが主流ですが、Shima bunsでは、沖縄県産の黒糖とグラニュー糖、ベトナム産のシナモンパウダーをブレンドして使用されています。
生地はしっとり。口に入れた瞬間ほどよい水分を感じます。そして、ふんわりと立ちのぼるシナモンの華やかな香り。しっかりとした甘さはありますが、生地の上を覆うフロスティングの爽やかなレモンの香りがアクセントとなって、後味を軽やかに仕上げてくれているようです。
拳1.5個分の大きなシナモンロールは「全部食べきれるかな?」と思ってしまうほどのサイズ感ですが、気がつけば最後の一口まであっという間。やさしい余韻が残り「また食べたい」と思わせてくれるあと引くおいしさです。
「いろんなシナモンロールを食べてみたのですが、なんだか満足できなくて…。理想の味がずっと頭の中にありました。それは、25年前に米軍基地の中にあった“シナボン”の味です。それが忘れられなくて、自分で作り始めました」
当時米軍基地内にあったシナボンの前を通った際、シナモンの香りが漂ってきて、思わずお店の中に引き寄せられてしまったという未子さん。「初めて食べた時は本当にびっくりしました。中心のフィリングがキャラメルのようにとろりとしていて、しっとり柔らかくて……あんなシナモンロールは初めてで、感動したのを今でも覚えています」
その感動を、今度は誰かに届けたいという気持ちが、Shima bunsの始まりでした。
開店3時間前から行列ができる人気店
嘉手納町の住宅街に立地する「Shima buns」。お店のオープンは9時ですが、なんと6時台から並ぶお客さまも。取材をさせていただくために私が到着したのは8時前でしたが、その時間帯には既に人で賑わい、9時には大行列!
以前はおひとりさま2個までの購入制限を設けていましたが「多くの方に味わってもらいたいから」と、現在は個数制限を設けておらず、行列の緩和や、暑い中での待ち時間を少しでも減らすために、9時から11時の間で受け取り時間を予約することができるようになりました。予約のない方への販売は11時からスタートし、売り切れ次第終了となります。
「できるだけ多くの方に楽しんでいただけるように」と、1日690個~900個を用意しています。「沖縄の地元の方をはじめ、国内、海外からも、本当にいろんな所から沢山のお客様がShima Bunsを訪れてくださり、シナモンロールを楽しんでいただいています。本当に感謝の気持ちでいっぱいです」と末子さん。
選ぶ時間も幸せ!6種類のシナモンロール
店内に設置された大きなショーケースは、6種類のシナモンロールがトレイごとぴったり入るサイズで特注されたもので、末子さんのこだわりが光るポイントです。
現在「Shima buns」で楽しめるシナモンロールは6種類。いわゆるプレーン味といわれている「クラシック」、オレオクッキーを生地の中に混ぜ込み、さらにトッピングをした「オレオロール」、仕上げにスライスバナナを添えた「バナナブレッドロール」、キャラメリゼしたピーカンナッツをぎっしりと敷き詰めた「黒糖キャラメルピカン」、ベルギー生まれのビスケットを散りばめた「ビスコフロール」、ココナッツとパイナップルがたっぷり入った夏限定の「ピニャコラーダロール」があり、今後は約2ヶ月に一度、季節の商品を販売していく予定とのこと。
「“沖縄からシナモンロールを発信したい”という気持ちがあるので、これからも、島の素材を取り入れていけたらと思っています」と末子さんは話します。
図書館の本棚から生まれた、オリジナルレシピ
未子さんは、平日月曜日から金曜日まで基地の中で働いていた軍雇用員でした。職場は基地内にある高校の図書館で、司書アシスタントとしての業務のかたわら、図書館に並ぶたくさんのレシピ本を読み、さらにSNSで何百本ものレシピ動画を観て、独学でシナモンロールの生地づくりを研究されました。
「6~7ヶ月間くらい、毎日のように試作を続けました。数えきれないほど調整をして、やっと、自分が理想とする生地にたどり着いたんです。『Shima buns』のシナモンロールはテイクアウト専用なので、持ち帰っても、翌日でもふんわりしっとりとした食感が続くよう、ひと手間かけています。実は材料の中にちょっとした秘密があるんですけど、それは内緒です(笑)」
そんな未子さんを支えているのが、アメリカ・ペンシルベニア州ご出身のご主人、ジェイコブさんです。彼も平日は基地内の政府機関で働くお仕事をされていて、忙しい毎日を一緒に乗り越えています。
「最初は55歳で早期退職して、ゆっくりお店を始めよう…なんて思っていたのですが、思いがけずたくさんの反響をいただいて…リタイアする時期が前倒しになりそうです(笑)」と未子さん。
大人気のお店なので、列に並ぶことはほぼ必須かもしれません。でも、次の週末は少し早起きして、 『Shima buns』のシナモンロールで1日をスタートしてみませんか?
Information
- Shima buns
- 住所
- 〒904-0204 沖縄県中頭郡嘉手納町水釜437-5 1F
- 営業時間
- 9時〜14時
- 営業日
- 水曜・土曜・日曜
- 駐車場
- あり 14台
- クレジットカードの利用
- 可
- 電子マネーの利用
- 可
- HP・SNS
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