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焼菓子&雑貨店「こぞら荘」が沖縄へ。 1000km以上離れた淡路島をつなぐ、心ほどけるセレクト作品や沖縄店限定メニューも(浦添市)
扉を開けて一歩中に入った瞬間、肩の力がすっと抜け、やわらかな静けさが胸に満ちていくような感覚に包まれました。私はフォトライターとは別に、某セレクトショップのバイヤーとしても活動しており、勉強のためにさまざまなショップを訪れる機会が多いのですが、今回伺った「こぞら荘」には、呼吸がゆっくり整っていくような、どこか特別な空気感がただよっていました。
目次
淡路島の「こぞら荘」が沖縄にオープン。暮らしをやさしく整えてくれる空間
「お客様が笑顔になり、感動できるお店を」
そんな想いでカフェ運営、雑貨販売、通販事業を展開している株式会社KOZORASOU。インスタグラムのフォロワー数は6.4万人を超え、その世界観に共感する多くのファンを獲得しています。
人も時間も穏やかで、美味しいものがたくさんある淡路島で、「山の上の雑貨店」「こぞらのおやつ」「森の宿」の複合施設「こぞら荘」を営むオーナー・藤江麻有子さんが、2025年にその世界観をぎゅっと凝縮した沖縄店「こぞら荘OKINAWA」をオープンしました。
物語の始まりは、まだ淡路島にカフェ文化が根付いていなかった頃の2005年。淡路島に1号店となるカフェをオープンしたことからスタートしました。2019年にはネット通販事業を開始し、2020年には淡路島の手みやげや、丁寧な暮らしに寄り添ってくれる日用品を扱う「山の上の雑貨店」、マフィンやスコーンを販売する「こぞらのおやつ」、そして山の上から四方を見渡すことのできる静かな宿「森の宿」からなる複合施設「こぞら荘」をオープンします。
日々淡路島でお店を営む中で、想像以上に全国各地からお客さまが訪れることに驚いたという藤江さん。次第に、「お客様に来ていただく」だけでなく、「こちらからも出向いて、こぞら荘の世界観をお届けできたら」という思いが芽生えていきました。
そんな背景もあり、数年前からは各地で縁のあるお店やイベントへの出店もスタート。
「喜んでくださる声をいただく一方で、KOZORASOUという存在が、まだ十分に知られていないことにも気づきました。そして、まだまだ私たちには、すべきことがあると感じました」と、淡路島以外の場所でのお店づくりを考え始めることになったきっかけについて語ってくださいました。
「淡路島ではないどこかの場所で、こぞら荘を届けられる場所はどこだろう」。そう考え始めた藤江さんは、好きな地域や気になる場所をいくつか挙げ、実際に足を運びます。その中のひとつが、昔から好きで、旅行でも頻繁に訪れていた沖縄でした。
“お店をする”という視点で沖縄を見るのは、このときが初めて。そこで現在の場所とのご縁が生まれ、つながっていきました。
「オープンが決まってからは、“沖縄らしさ”を前面に出すべきか、淡路島のこぞら荘の世界観をそのまま表現すべきか悩みましたが、沖縄でご縁のある皆さまから、同じように〝そのままの世界観を〟というお声をいただきました。」
そうして形になったのが、KOZORASOUの魅力を凝縮しながら、沖縄にしかない空気感や環境の中で、KOZORASOUらしい暮らしの提案を行う場所です。
藤江さんは、「地元の皆さんには、淡路島に今ないもので、長く愛されるものを。観光の皆さんには、淡路島の豊かな自然や文化を体感してもらえるものを提案していきたい」と話します。
淡路島も沖縄も訪れたくなるお店
淡路島の本店を知る方が沖縄店を訪れると、「いいところがギュッと詰まっている」と感じるそうです。一方で、先に沖縄店を訪れた方が淡路島を訪れると、より広がりのある世界に驚かれるのだとか。
こぞら荘は、沖縄と淡路島、2つの島をつなぐ存在になること間違いありません。現に私自身も、この取材をきっかけに淡路島への興味がぐっと高まり、年内に訪れる計画を立てているところです。
香りの島・淡路島の感性を運ぶ
店内には、淡路島にゆかりのあるものをはじめ、全国のあらゆるジャンルの日用品や作家さんの作品がずらりと並びます。中でも力を入れているのが、香りのアイテム。
実は淡路島は、“玉ねぎの島”として知られるだけでなく、“香りの島”としても知られ、老舗メーカーが長年にわたり線香やお香を作り続けてきた土地です。こぞら荘では、そんな老舗と作家との共同で生まれたお香や、淡路島在住の作家のルームスプレーや、沖縄の植物を素材に取り入れたキャンドルなど、オリジナルの香りも展開しています。
沖縄素材を使った満足感たっぷりの焼き菓子
店内奥の一室はカフェ空間。淡路島と共通のレシピをベースに、店内の工房で焼き上げるマフィンやスコーンが並びます。
「沖縄シナモンのチャイマフィン」「黒糖とバナナのお豆腐マフィン」など、沖縄素材を使用した“沖縄限定”のフレーバーもあり、ひとつひとつが大きく、たったひとつでもしっかりと満足感が得られます。
卵とバター不使用の〝お豆腐マフィン〟は、生地がしっとり。今回私がいただいた沖縄店限定の「紅芋と黒糖のお豆腐マフィン」は、甘さ控えめながら素材の風味をしっかりと感じられ、「これならおやつにも朝ごはんにもぴったり」と感じました。
焼き菓子に合わせたいのが、淡路島で焙煎した豆で淹れるコーヒーです。お店のイメージに合わせてブレンドしたという「こぞら荘OKINAWA blend」は、沖縄のあたたかさや、ゆったりと流れる時間を表現。深煎りでありながら、重たさを感じさせない一杯です。
衣・食・住がつながるセレクトショップ
こぞら荘では、日用品や焼菓子に加えて、着心地や素材感にこだわったオリジナルブランドの洋服も展開しています。肩の力が抜けたようなナチュラルさと、程よい洗練が共存するデザインが魅力の一点ものです。
淡路島を訪れたことがある方も、初めて出会う方も、ここでゆるりとした時間を過ごしてみてください。ふと「淡路島に行ってみたい」と、次の旅のきっかけになるかもしれません。
Information
- こぞら荘 OKINAWA
- 住所
- 〒901-2134 沖縄県浦添市港川2丁目16-7
- 営業時間
- 10時〜17時
- 定休日
- 水曜日
- 駐車場
- 港川ステイツサイドタウンの近隣駐車場
- クレジットカード・電子マネーの利用
- 可
(焼菓子・ドリンクは現金・paypayのみ可能) - SNS
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