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フードライター山内朝美(OFNE)

フードライター山内朝美(OFNE)

1日限定10食!「食工房まほろば」のふっくら仕上げた“金目鯛のせいろ蒸し”とイカスミ汁。もう食べた?(糸満市)

限定10食「食工房まほろば」の金目鯛のせいろ蒸しとイカスミ汁、もう食べた?(糸満市)

那覇空港から車でおよそ15分、糸満自動車学校近くにある、大きなカジキの絵が目印の「食工房まほろば」。地元客に長く親しまれる一方、糸満市で活躍する飲食店や同じ志を持つ仲間とイベントを企画するなど、地域を盛り上げる活動にも力を注いでいます。

「食工房まほろば」が誕生したきっかけは、近隣にコンビニエンスストアなどがなかった頃、糸満自動車学校の寮生が食券を利用できる店も限られていたことでした。
不便を少しでも解消したいと、黒糖ぜんざい、タコライスやカレーを手頃な価格で楽しめるパーラーとしてスタートしたお店は、3度のリフォームを経て現在の「食工房まほろば」へ。
社会情勢や物価高騰の影響を受けながら営業スタイルを見直し、お手頃な価格帯のメニューを中心としたお店から、魚を主役にした料理を楽しめるお店へと舵を切りました。

今回は数あるメニューのなかから、私が大好きな1日限定10食の「せいろ蒸し定食」の魅力をお届けします。

目次

「食工房まほろば」のごはんを食べると魚好きになるかも

限定10食「食工房まほろば」の金目鯛のせいろ蒸しとイカスミ汁、もう食べた?(糸満市)

「食工房まほろば」のせいろ蒸し定食は、税込1600円。
メインは金目鯛または鶏むね肉から選べ、白米、金目鯛の茶碗蒸し、季節の副菜3品、自家製黒糖ぜんざいまで楽しめる充実した内容です。汁ものは日替わりスープかイカスミ汁のいずれかを選べます。
気分に合わせてメインと汁ものが選べるのはうれしいですね。

限定10食「食工房まほろば」の金目鯛のせいろ蒸しとイカスミ汁、もう食べた?(糸満市)

せいろのフタを開けると、彩り豊かな野菜と金目鯛がぎゅっと詰まっています。
ブロッコリー、さつま芋、れんこん、人参、かぼちゃ、いんげんなど、旬の味わいを感じる野菜の間から、ふっくら蒸し上がった金目鯛が顔をのぞかせます。

限定10食「食工房まほろば」の金目鯛のせいろ蒸しとイカスミ汁、もう食べた?(糸満市)
金目鯛の切り身
限定10食「食工房まほろば」の金目鯛のせいろ蒸しとイカスミ汁、もう食べた?(糸満市)
自家製醬油麴とポン酢との相性抜群

家庭で扱うには少し難しい金目鯛。せいろ蒸しでふっくら仕上げるため、火の入り方が均一になるよう厚みをそろえ、一切れずつていねいに切りわけられています。
魚の状態を見極めながら手をかける職人の細やかな仕事ぶり、彩り豊かな野菜と金目鯛がきれいにならべられた姿に、思わず心が弾みます。

自家製醤油麹やポン酢を添えると、金目鯛のやわらかな身から上品な甘みが広がり、蒸すことで引き出された素材本来の旨みをじっくり味わえる一品です。

限定10食「食工房まほろば」の金目鯛のせいろ蒸しとイカスミ汁、もう食べた?(糸満市)

次に定食で選べるイカスミ汁。本当に真っ黒な見た目に、はじめて見る方は驚くかもしれません。
昔から沖縄では「産後の回復にイカスミ汁がいい」といわれ、産後の滋養食としてだけでなく、体調を整える食事として親しまれてきました。

見た目のインパクトとは対照的に、味わいはまろやか。イカの旨味が汁全体に溶け込み、奥深いコクが広がります。独特の風味を楽しみながらも、どこか懐かしく、心まで温まるような沖縄らしい一杯です。

「食工房まほろば」の開放的なイートインスペースと熱帯魚に会える空間

限定10食「食工房まほろば」の金目鯛のせいろ蒸しとイカスミ汁、もう食べた?(糸満市)

パーラーからはじまった「食工房まほろば」は、開放的な雰囲気をそのまま受け継いだ心地よい空間です。
暑い日差しが降り注ぐ沖縄でも快適に過ごせるよう、大型扇風機が店内に涼しい風を届け、吹き抜ける風とともに、ゆったりとした時間を楽しめます。

限定10食「食工房まほろば」の金目鯛のせいろ蒸しとイカスミ汁、もう食べた?(糸満市)
ドリンクサービスの横にある扉
限定10食「食工房まほろば」の金目鯛のせいろ蒸しとイカスミ汁、もう食べた?(糸満市)
熱帯魚

ドリンクサービスの横にある扉を開けて涼を感じながら一歩入ると、目に飛び込んでくるのは大きな水槽で優雅に泳ぐ熱帯魚たち。
アジアアロワナ、タイガーシャベルノーズキャットフィッシュ、アルビノ・オスフロネムスが、まるでお客さんを迎えるように悠々と泳いでいます。

人懐っこい性格なのか、近づくと顔を向けてくれるそうですよ!

主役級においしい「食工房まほろば」の金目鯛茶碗蒸しと自家製黒糖ぜんざい

限定10食「食工房まほろば」の金目鯛のせいろ蒸しとイカスミ汁、もう食べた?(糸満市)

せいろ蒸し定食の左上にちょこんと添えられている、小さな茶色い壺のような器。なかに入っているのは、金目鯛の茶碗蒸しです。
右上には、「食工房まほろば」の前身となるパーラー時代から親しまれてきた、多良間島産の黒糖を使った自家製ぜんざいが添えられています。

金目鯛の茶碗蒸しは、「小さな子どもにも魚のおいしさを知ってもらえる一品を作りたい」という思いから誕生しました。金目鯛のうま味がじんわりと広がり、やさしくも濃厚な味わいに仕上がっています。

優しさから生まれた茶碗蒸しと、長年親しまれてきた自家製ぜんざい。一つの定食を味わうなかで、「食工房まほろば」が積み重ねてきた歩みや、お客さんを楽しませたいという変わらない思いまで伝わってきました。

限定10食「食工房まほろば」の金目鯛のせいろ蒸しとイカスミ汁、もう食べた?(糸満市)

茶碗蒸し専用の小さなスプーンですくうと、ぷるんとやさしく震え、口に運べばするりとのどをとおりぬけます。時間をかけて金目鯛のうま味を引き出したダシを存分に味わえるよう、あえて具材は入れていません。
金目鯛の豊かなうま味が口いっぱいに広がり、一口ごとの満足感は想像以上で、「魚っておいしい!」と思わず笑みがこぼれる一品でした。

限定10食「食工房まほろば」の金目鯛のせいろ蒸しとイカスミ汁、もう食べた?(糸満市)

定食の締めくくりは、創業時から愛され続ける自家製黒糖ぜんざいです。何種類もの黒糖を食べ比べた末に選んだのは、多良間島産の黒糖。コク深い甘みがありながら後味はすっきりとしていて、食後でも重たさを感じません。締めくくりにぴったりの一品でした!

今回は限定10食のせいろ蒸し定食を中心にご紹介しましたが、「食工房まほろば」には魚を主役にしたメニューがまだまだそろっています。メニューはSNSでも発信されているので、参考にしてみてくださいね。

「食工房まほろば」は持ち帰り水産加工品も販売しています!

限定10食「食工房まほろば」の金目鯛のせいろ蒸しとイカスミ汁、もう食べた?(糸満市)
レジ横にある冷凍庫
限定10食「食工房まほろば」の金目鯛のせいろ蒸しとイカスミ汁、もう食べた?(糸満市)
水産加工品の数々

レジ横には、店で親しまれている味を自宅でも楽しめる水産加工品がならびます。沖縄県産イカの刺身用柵や金目鯛ダシの茶碗蒸し、金目鯛の一夜干し、イカスミ汁など、「食卓にもう一品!」と加えたくなる商品ばかり。食事を楽しんだあとも、沖縄の海のおいしさを自宅でも気軽に楽しめるのが「食工房まほろば」の魅力です。

小さなパーラーから始まった「食工房まほろば」。さまざまな出来事を乗り越えながら大切にしてきたのは、食事やイベントを通して訪れる人に楽しんでもらうこと、そして地域の憩いの場であり続けることです。

近所の人が気軽に集える場所をつくりながら、海人(うみんちゅ)のまち・糸満の食の魅力を発信している「食工房まほろば」。みなさんもぜひ足を運び、沖縄の海のおいしさを味わってみてください。

Information

限定10食「食工房まほろば」の金目鯛のせいろ蒸しとイカスミ汁、もう食べた?(糸満市)
食工房まほろば
住所
〒901-0361 沖縄県糸満市字糸満2228
営業時間
平日:10時30分~15時(L.O.14時30分)
週末:10時30分~17時(L.O.16時30分)
電話番号
090-6859-7431
定休日
木・不定休
駐車場
クレジットカードの利用
電子マネーの利用
HP・SNS
Instagram

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