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くらしと経済編集部

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Z世代の沖縄旅行 新時代の沖縄観光を模索へ

後間
こんにちは。後間秋穂です。
今回は、「Z世代の沖縄旅行・ 新時代の沖縄観光を模索へ」というテーマについて野村證券那覇支店支店長の宮里洋介さんにうかがいます。
宜しくお願いします

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宮里
宜しくお願いします。
沖縄観光コンベンションビューローは2023年1月、今後の消費を牽引するZ世代を対象に実施した「沖縄旅行における移動手段に関する意識調査」の結果を発表しました。

Z世代とは一般的に1990年代半ばから2010年代初頭に生まれた世代を指すといわれていて、 今回の調査は、18歳から25歳の首都圏と阪神圏に在住の男女を対象に行われました。

現在、沖縄を訪れる観光客の3分の2に相当する67.2%が移動手段にレンタカーを使用していますが、全国的には若年層を中心に免許取得率が低下しています。
今回の調査では、沖縄の二次交通の課題を明らかにし、今後の沖縄観光への示唆を得る目的で実施されました。

後間
全国的な若年層の免許取得率の低下は、沖縄観光にとって心配な流れですね。数字で見るとどうだったのでしょうか。

宮里
今回の調査では、Z世代のうち44.4%の人が自動車運転免許を取得していませんでした。
また、運転免許を保有している人を対象に旅行先でのレンタカー運転について尋ねたところ62.9%が「レンタカーを運転したくない」と回答しました。

免許を保有している人のなかでもほとんど運転しないペーパードライバーがおよそ37%を占めていたことが、こうした回答の背景にあるようです。

後間
では、Z世代は沖縄旅行ではどのような交通手段を想定しているのでしょうか。

Z世代の運転免許保有率と日常での運転頻度

宮里
沖縄旅行で思い浮かべる現地での旅行手段は、カーシェアを含むレンタカーが57%、バスが51.1%と続きました。
同じ質問を、運転に対して積極的な層と消極的な層に分けて分析したところ、積極的な層は73.2%がレンタカーを思い浮かべると答えたのに対し、運転に消極的な層は40.8%にとどまるなど、30ポイント以上の開きが見られました。運転への意識によって思い浮かべる交通手段は大きく変わるということがわかります。

後間
運転への消極的な意識が現れているZ世代ですが、沖縄はZ世代にとって旅行先として選ばれるのでしょうか。

Z世代が連想する沖縄での交通手段

宮里
今後3年以内に旅行したい観光地を聞いたところ、沖縄は北海道に次いで2位となりました。トップを争う観光地であることに間違いありませんが、運転に消極的な層は、レンタカー利用率の高い沖縄旅行と北海道旅行ではともに旅行意向が低くなりました。運転に積極的な層と比べ運転に消極的な層の旅行意向は沖縄で10.2ポイント低く、北海道でも8.8ポイント低くなりました。

後間
公共交通の利用意識はどうでしょうか。

宮里
沖縄旅行で公共交通を利用したいと思うかを聞いた質問では、調査対象全体でも、運転に対して積極的かそうでないかに関わらず、8割を超える人が公共交通を利用したいと回答しました。

今後の沖縄観光においては、公共交通の環境整備と並行してレンタカーにとどまらない旅の発信が求められているようです。

後間
今後はレンタカーに頼らない沖縄観光のかたちをつくっていく必要がありそうですね。

Z世代が旅行したい観光地TOP10

後間
今回は、「Z世代の沖縄旅行・ 新時代の沖縄観光を模索へ」というテーマについて宮里さんにうかがいました。ありがとうございました。

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