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美里茉奈(みさまな)

美里茉奈(みさまな)

そばの味を引き立てるアッサリ出汁の奥深い滋味は、売切れ御免の美味|うかじそば 首里うかじ(那覇市首里)

2006年宜野湾市で創業し、2016年に惜しまれつつ閉店した『うかじそば』。2022年4月に首里城の近くに新しく昼は沖縄そば、夜は日本料理を提供する『うかじそば 首里うかじ』として再出発しています。

さまざまな旨味を含む薄味の出汁、小麦の味がしっかりと感じられる細平麺。一味違ったオトナの沖縄そばともいえる一杯を楽しんできました。

首里の古民家を改装した琉球モダンな外観!駐車場付きも嬉しい

首里うかじ うかじそば

『うかじそば』は、ゆいれーるの首里駅から首里城へ向かう道沿いにあります。この付近のお店には珍しく、駐車場(4台)付きなのは嬉しいですね。(満車の場合は近隣のコインパーキングに止めることになります)

首里うかじ うかじそば

もとからあった古民家をリノベーション。赤瓦や柱など使えるものは残しつつ、モダンな感じに仕上げています。中に目を向けると、首里城を思わせる朱塗りの柱。沖縄には珍しい「欄間」(らんま)は、本土のとあるお寺から、縁あって譲り受けたとのこと。琉球と和の雰囲気が見事に溶け合っています。

首里うかじ うかじそば

店内外に展示されているシーサーは、南城市の斎場御嶽参道に工房を構える『工房アマム』さんのもの。幸せを願ってオーダーメイドで作られた一点ものだそう。宜野湾と新都心店を経て受け継いできているものもあるので、見覚えのあるシーサーがいるかもしれませんね。
※『工房アマム』 https://www.amamu-okinawa.com/

何が違う?ふつうの沖縄そばと『うかじそば』

首里うかじ うかじそば

『うかじそば』のメニューはとてもシンプル。三枚肉そばと軟骨ソーキそばの2種類です。サイズは中と大、お子様用の小さいサイズ(三枚肉のみ)もあります。サイドメニューとしてジューシー。ふーちばー(よもぎ)はトッピングで別料金です。

首里うかじ うかじそば

実際に出てきた沖縄そばがこちら。赤ショウガの代わりに、白い針生姜を使っているので、とてもシンプルな色味。
スープの風味を味わうために、まずはそのまま一口含んでみると……
塩気は薄いのですが、しっかりと旨味が感じられます。しかもいろいろな味わい。
気になってお聞きしたら、厳選した豚の骨髄に鶏ガラ、さらには4種類の鰹節をブレンドし、煮干しやシイタケに加えて、白ネギなどの香味野菜も使っているとのこと。じわっとしみいる美味しさです。

首里うかじ うかじそば

麺はオリジナルの細くて平たい麺。スルッと口の中に吸い込みやすいです。スープがシンプルなだけに、噛みしめると小麦の味がしっかりとわかります。

首里うかじ うかじそば

三枚肉も上品な味わい。脂身の部分も甘く、全く臭みはありません。見た目に反してあっさりでペロッと食べられちゃいます。あと10枚盛り付けてもらいたいくらいです。

スープを飲むほどに針生姜の風味が増して、舌への刺激が強くなり、身体が中からホカホカしてきました。味変がグラデーションで訪れる感じです。あえての薄味スープで、旨味や素材の味を引き立てるワザを感じました。

首里うかじ うかじそば

そしてジューシー。こちらもそばの出汁を使っていて、あっさり目の味わい。ぜひセットで味わってほしいですね。今回は、お腹がいっぱいになってしまったのでチャレンジできませんでしたが、おそばだけでなくデザートメニューも人気なので、お食事だけでなくカフェとしての利用もおすすめです。

首里うかじ うかじそば

店主の辻絢平さんは首里出身。このお店を開くまで、2012年から『うかじそば』のサポートからはじまり、『ミシュラン』『ゴ・エ・ミヨ(Gault&Millau)』 掲載の和食店や鮨店など、通算10年に渡って本土で腕を磨いてこられたそう。リラックスして美味しいものを楽しめる、首里が楽しくなるお店。昼も夜も、おひとりでもふらっと立ち寄りOKとのことなので、気軽に問い合わせ&足を運んでみてくださいね!

Information

首里うかじ うかじそば
首里うかじ
住所
〒903-0812 沖縄県那覇市首里当蔵町2丁目13
電話番号
098-884-4378
営業時間
(昼)うかじそば 11:00〜15:00(売り切れ次第終了) (夜) 首里うかじ 18:00〜22:00(貸し切り有り)
定休日
(昼)うかじそば 水曜日 (夜) 首里うかじ 火曜日・水曜日
駐車場
あり(4台)
カード
電子マネー
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