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まえうみ さきこ

まえうみ さきこ

住まいコンサルタントが伝授!お家にひそむムダを省こう!「おうちの節約対策まとめ」【住まいコンサルタントまえうみさきこの お部屋の上手な使いかた】

目次

OKITIVE読者のみなさん、こんにちは!
~幸せのカギはお部屋しだい!~
空間心理コンサルタント(住まいコンサルタント)のまえうみさきこです。

住まいコンサルタントのまえうみさきこ

今回のテーマは「ムリな節約は続かない。まずはお家にひそむムダから省こう!」です。

食品・日用品・光熱費・ガソリン代・増税などなど、生活にかかわるものが値上がりラッシュで、ますます家計への影響にかなりのダメージを与えていますよね。
そして関東や中越地方では水不足も深刻です。沖縄も40年ほど前に、水不足騒動がありました。

そんな状況のなか、あらためて「節約」というキーワードが頭に浮かんだ人も多いんじゃないでしょうか?
わたしもそのうちの1人。

でも節約のハードルを上げすぎると、ムリが生じて長続きしない。
「節約」って、生活を我慢して削るという苦しいイメージに感じますが、実際に「節約」という言葉の意味を調べると・・・『「ムダ」を省き、出費や使用料量を切り詰めること。』とあります。
最初にムダなものをまず省くのが「節約」なんです。

ムリなく節約を始めるには、「生活費を削る」視点ではなく「ムダを見直そう」という視点が大事。ムダなものなら、生活も変えずに無理なく節約できそう!ですね。

その視点で見ていくと、知らず知らずのうちにムダにしてるものがお家にあるとしたら・・・。

どうでしょうか?いつもの生活を振り返ってみましょう。

お家にあるムダなモノやコトを見回してみよう

たとえば、帰宅すると当然のように照明とテレビをつけ、シャワーを浴び、PCに向かう。
お水サーバーで、冷たい・温かい飲みものがすぐに飲めたり、冷たいものは電子レンジで温めたりと、わたしたちはいかに多くの家電や便利なグッズに囲まれた快適な暮らしを送っていることか。

当然電気代、水道代、ガス代、その他もろもろ……。お金も多く出て行ってしまいます。
でも、ムダにしてることを知り、1つ1つはちょっとしたことでも、その合計や積み重ねで、年間で節約できる金額は膨大なものになります。

今回、住まいのなかで「何気にやってたことが、実はお金をムダにしていた!」というのを集めてみました。
どれも、放っておいたり、ムリなくできるものばかりです。

※生活全般では、携帯代金や保険やガソリンなどさまざまな節約術がありますが、ここでは住まい空間・部屋にフォーカスしたいと思います

お家全般にひそむムダ

照明器具にひそむムダ

①部屋の照明をLED電球に取り換える。
部屋の照明をLED電球に取り替えるだけで、節約&省エネが期待できます。
54Wの白熱電球から9Wの電球形LEDランプに交換(年間2,000時間使用)約2,790円/年の節約
(家庭でできる省エネ/経済産業省資源エネルギー庁2023年)

②照明器具の本数を減らす。
照明器具によっては、球が2本ついているものあります。
1本減らせば消費電力カットにつながります。普通の生活なら蛍光灯1本でも十分なはず。

③照明カバーの掃除をする。
ホコリでカバーが汚れると光を遮り部屋が暗くなりがち。照明器具の明るさを保つため、カバーの掃除を心がけましょう。

コンセントにひそむムダ

①主電源を切れるように、スイッチ付きのタップを使う。
コンセントをさしたままだと、家電によっては、電源を切っていても実は待機電力がかかっています。主電源を切りやすくするために、スイッチ付のタップを使いましょう。

窓ガラスにひそむムダ

窓ガラスからも熱は入ってきています。それが冷房の効率を下げる原因に。
遮熱として、レースのカーテンやすだれなどで日差しをカットしたり、外出時は昼間でもカーテンを閉めると効果的です。

エアコンをつけているときは窓だけでなく、カーテンも閉めると冷暖房効率が上がります。
もっと下げたいかたは、窓ガラスに遮熱フィルムを貼るのもよし。室内の空気を一定に保ってくれます。

収納庫・クローゼットにひそむムダ

お家の収納の中。あなたは何が入っているか「すべて把握してますか?」

持ってることを忘れていたり、奥にから取り出せなくてまた買ってしまう。これもムダにつながってしまいますよね。
家がスッキリするポイントの1つに「家の中にあるものを全て把握する」というのがあります。
収納の中に入っているモノをきちんと把握し、二重買いを防ぎましょう。
そのために一度、中に入っているものを全部出して、仕分けしていきます。
クローゼットの中の洋服・小物類もまずは全部出して整理してみましょう。
定期的に整理し見直すことで、持っているモノを把握し「節約」の意識がさらに芽生えると考えます。

中のものを一旦全部出して仕分けしてみよう!その場所で使うモノだけ元に戻そう

掃除・洗濯にひそむムダ

①掃除機を使うなら絨毯は「強」、フローリングや畳は「弱」とこまめにスイッチを変える。
掃除機は床の素材にかかわらず、吸い込みモードの「強」でかけてしまいがちですが、「弱」で掃除をした場合は消費電力が「強」の1/4~1/3ですむ場合も。

②洗剤は使い回せたり、ほかでの使用済みが掃除で使えるか考えてみよう。
例えばいろんな場所に使えるのが重曹です。靴箱の脱臭にも使用できます。
掃き掃除には茶がらを混ぜて掃くなど、専用洗剤を買うのではなく使い回せるモノで有効利用できるか考えてみましょう。

③洗濯物はまとめてから洗う。

④洗濯洗剤は適量を守る。

⑤タオルは、洗う回数を減らすため、バスタオルをなくしてみる。
これはわたしが実践してみておススメです。収納スペースもコンパクトになり洗濯回数が減り、洗濯しやすくなります。

同じ色、デザインで統一すると洗濯しやすくなりますよ

リビングにひそむムダ

テレビにひそむムダ

①消すときは主電源をOFFに
テレビのスイッチを切る際、リモコンを利用している人は注意です。
リモコン待ち状態でも主電源はついたままなので、待機電力がかかっています。
節約のためには「主電源を切る」こと。また旅行などで長期不在にするときは、コンセントから抜いておくこと。

②画面の設定を見直そう。
テレビ画面が明るいと電気代もかかります。テレビの映像調整の「明るさ」や「色の濃さ」等を最大にした場合、標準と比べて3割程度も消費電力が多くなるというデータも。明るいかな?と感じたら、調整しましょう。
画面のホコリで暗く見える場合もあるので、週に1度は拭き取るようにしましょう。

③音量を小さくする
明るさと同じで音もボリュームを上げると、その分電気を使うことになります。
音量は必要以上に大きくしないように意識しましょう。

エアコンにひそむムダ

室内が暑いと、エアコンの設定温度を下げがちですよね。
温度設定はエアコンの電気代を大きく左右します。 エアコンの温度を1℃変えるだけで、電気代は10~13%変動するといわれています。なので、できるだけ設定温度を下げない工夫が大事です。

①帰宅後、エアコンをつける前に窓を開けて、中の熱い空気を入れ替える。

②エアコンと扇風機(サーキュレーター)を併用する。暑いときは風を体に当てよう。

③フィルターをこまめに掃除する。月に1回か2回清掃。
エアコン内部のフィルターが汚れてしまうと、吸い込む空気の量が少なくなり、部屋を冷やす力が小さくなるため、部屋を冷やすのに多くの電気が必要になり電気代がかかってしまいます。

④室外機には日よけをし、直射日光を避ける。
室外機の周りが高い温度になってしまうと、部屋からの熱を捨てる効率が低下し、電気を余分に使ってしまいます。

⑤室外機のまわりにモノを置かない。
室外機の吹出口にモノを置くと、冷暖房の効果が下がります。

⑥エアコンの設定温度を適切に
冷房は、室外との気温差が5℃程度までが身体に負担も少ないといわれています。
環境省では、28度設定が推奨されていますが、ここで注意なのが、国が定めている28度設定というのは、「エアコンの設定温度を28度にする」ということではなく「室温が28度」であるということです。
室温が28度を超えているにもかかわらず、気づかずにエアコンの設定温度を28度にし続けるのは非常に危険なことです。とくにここ近年の猛暑では、室内温度計などを使って室内と室外の温度を確認しておくことはとても大切です。

1年~2年に1度は、プロにクリーニングもお任せしよう

キッチンにひそむムダ

冷蔵庫にひそむムダ

①設定温度を見直す
冷蔵庫の設定温度を「強」から「中」にするだけで、年間約1,700円分の消費電力を削減できます。
食材の収納方法を工夫すれば、「中」でも十分冷やせるので、電気代を節約したい場合は設定温度を見直してみましょう。

②詰め込みすぎず、スペースにゆとりをもつ
冷蔵庫にものを詰め込みすぎると、冷却効率が悪くなり余計な電気代がかかってしまいます。中身を整理して、ゆとりをもって使用するようにしましょう。賞味期限も確認でき食材をムダにすることも防げます。定期的なチェックを。

③熱いものは必ず冷ましてから入れる
カレーやシチュー、作ったばかりの料理など、熱いものをそのまま入れると冷蔵庫内の温度が上がり、冷やすために余分なエネルギーがかかってしまいます。熱いものは必ず室温程度に冷ましてから入れるようにしましょう。

④扉の開閉はなるべく少なくを意識しよう
扉を開けると当然冷気が逃げ、冷蔵庫内の温度が上がってしまいます。無駄に開けるのを防ぐためには、なかに何が入っているのかを把握しておくこと。扉に「在庫メモ」を貼るなどして開閉回数を減らす工夫とか良いですね♪

⑤冷蔵庫は壁から離し、上にはものを置かない
冷蔵庫の上に開いているスペースに、ついついものを置いていませんか?
実は冷蔵庫の周りにものを置いてしまうと運転効率が悪くなり、電気代が余計にかかるそう。左右0.5~2cm、上は5~10cm空け、上にものを置かないように意識しましょう。

⑥調理器具や食器の数は、シンプルにして洗い物や管理を少なくする。
食器をワンプレートで出したり、フライパンはそのまま食卓へ置くなどしてできる限り、洗い物を少なくすることで節水につながります。食器も枚数が減るので管理もラクになり、時短にもつながります。
また、食費は節約に大きく効果の出る分野。自炊は効果が大きく、なるべく自炊ができる工夫を。ワンボタンで調理できる電子レンジや、圧力鍋など、時短につながる器具を使用したり、またご飯の小分け冷凍やつくり置きも効果的ですね!ただしムリは禁物です。できることから。

冷蔵庫も一旦全部出して中を把握してね!節約の近道!

洗面室・浴室にひそむムダ

浴室にひそむムダ

①お湯の温度を下げる。
温度が高いとそれだけエネルギーを使います。

②こまめにお湯を止める
シャワーはたったの1分間で約12Lの水が流れてしまうそうです。使用する場合はこまめに止めましょう。

③節水シャワーヘッドに交換する。

⑥ドライヤーを使う前に良くタオルで拭く。

⑦歯磨き、洗顔時の出しっぱなしをやめる。

トイレにひそむムダ

①大レバーと小レバーは使い分ける
当たり前のことなんですが忘れがちですよね。

②トイレットペーパーはシングルを使う
特に強いこだわりがないなら、トイレットペーパーはシングルに。単純に考えても2倍使えます。現在ダブルを愛用していて、物足りない場合はちょっと長めに巻き取ればOK

③使っていないときはフタをしめる
ウォシュレットは、基本一日中電源が入っています。節約のカギは「フタをしめる」たったこれだけで節約になるのでぜひ習慣に。

④便座暖房の設定温度や洗浄水の設定温度はひかえめに
温度が高いとそれだけ電力を使います。また、夏は設定温度をOFFにするのを忘れずに。

寝室にひそむムダ

①エアコンを使うなら、扇風機との併用を。

②インテリアに一工夫。ベットシーツや、掛布団、枕カバーなどの寝具は夏は寒色系(ブルー系)、暖色系(オレンジ系)に変える。
色は人の脳や身体に影響します。それを利用して季節によって色を涼しく感じる色や暖かく感じる色に変えるだけで、体感温度は平均±2℃変わるそうです。やらない手はない!

③エアコン以外にも氷枕やひんやり触感シーツなど、冷えるアイテムを利用する。

④寝るときは、Tシャツよりパジャマ類を着る
ポイントは通気性です。首が詰まっているタイプのTシャツだと逆に空気がうまく通り抜けられません。ゆったりめのもので通気性の良いモノを選ぶと気持ちよく寝られます。
わたしの経験談ですが、肩の出るノースリーブタイプの部屋着も涼しく寝られます。

⑤エアコンの風が直接当たらないような位置にベットを設置しよう。
扇風機の位置は、寝るときは足元がおススメです。足の裏から放熱して体温を下げ、徐々に眠りにつきます。
風は上に向け、体温の急激な変化を防ごう。1時間半から3時間後ぐらいにタイマーを設定すると、深い眠りへとつきやすくなります。

いかがでしたか?

知ってたらおトクで、どれもムリなくできるものばかりじゃなかったでしょうか?
1つ1つは小さな節約でも、トータルでみたら大きな節約につながります。
ぜひみなさんも、これを機にもういちど、お家の中にあるムダを見直してみてくださいね!

(参考)家庭の省エネ大辞典2023(省エネルギーセンター)経済産業省資源エネルギー庁

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